「真面目だが結果が出ない」
「不真面目だがやればできる」
のふたつに。
指導をたくさんしてきて来られた方ならこのふたつのグループにどれだけ多くの子達が属しているかよくわかると思います。
ただ、「真面目で頑張るし伸びる」「不真面目でやっても伸びない」という子達ももちろんいますが、比較的少数なので控えています。
この
「真面目だが結果が出ない」
「不真面目だがやればできる」
の違ったタイプの子達に、全く同じ指導しかしない教育者が多いのが現実です。
というより、自分の指導はこうだ!とひとつのやり方に限定する人が多いですね。
私は生徒によって、指導の仕方を変えています。ひとりひとりの性格や癖などを面談時に感じとり、自分の話し方から笑い方、接し方すべてを、ひとりひとりに合うように変化させています。
これが一概に正しいと言えるかどうかはわかりませんが、
信頼させ一緒に受験勉強を乗り越えるという観点では、ベストだと考えています。
その中でも特に指導が変わってくるのが、何度も言いますが
「真面目だが結果が出ない」
「不真面目だがやればできる」
のふたつの違ったタイプの場合です。
◯「真面目だが結果が出ない」
この子たちは基本的に何をできるようにするにも、昔から人より時間がかかった子達がほとんどです。だから、人より長時間努力することに慣れています。ただガリ勉イメージをつけられるのに恐れて、勉強していない素振りをしがちですね。
そんな子には、まず頑張る姿勢を褒める。褒めることで関係を築くことができます。そしてある程度まで関係を深めることができたら、結果を出すために何をかえるべきかを一緒にじっくり考えます。
何か原因があるはずです。教師がそこをしっかり見抜き、何が非効率的なのかを判断することが大切です。
そして何よりこのタイプの子達は、意外と頑固な子が多いのです。今までのやり方を簡単には変えてくれません。そこも指導力が試されるところですね。
◯「不真面目だがやればできる」
このタイプの子は、勉強のやり方をわかっています。昔からたいていのことはちょっと頑張るだけで、人よりもすぐにできるようになってきた子です。
ただやはり長い間頑張ったという経験がないものですから、長い時間勉強することに慣れていないんですね。だから、コツコツとするということも苦手。
危機感を感じてはじめてやっと勉強に向かうというタイプです。
このタイプには、「勉強しなさい」という言葉はタブーです。勉強することを促せば促すだけ、危機感を感じるのが遅くなります。
それでは、どうすべきなのかというと、
まず、頭の良さというのを認めてあげるのです。「普段勉強そんなにやってないのに、よくできるね!頭いいんだなぁ!」という風に。
ただここで終われば、ただの親戚止まりです。認めた上で、もっともっと上の景色を見たくないかということを提案するのです。強制はアウトです。
「でも、せっかくここまで頭がいいのに、今のままで満足かい?私はすごく勿体無いと思うなぁ。目指せるならとことん上を目指してみない?」
というように提案します。
基本的に、このタイプの子はチャレンジ精神豊富ですので、のってきてくれます。
のってきてくれたら、具体的な目標をしっかりたてるのです。関係作りも大切です。
というように
簡単に2分するだけでも、これだけ指導方針が違います。
もちろんこれは指導のほんの一部に過ぎませんが、これだけとっても指導は大きく変わってきます。
口癖のように「勉強しなさい!」という教師がいまだによくいます。
仮にそれで無理矢理させられて成績があがったとしても、その子が自分の元を去った後は、何もしなくなります。
私たち教師の役目は
勉強をさせることではなく、
自主的に勉強をするようにする
ことです。
強制的な勉強は、続かない上に非効率的です。
もう一度、今の自分の指導というものを見直してみてはどうでしょうか。
