シャーク・ド・フランス を見たので感想
この映画はルボビック・ブケルマ氏、 およびゾラン・ブケルマ氏が監督、脚本を務めるサメ映画です。
フランス制作の映画というだけでも日本では珍しいのですが、フランス発のサメ映画ということで、放映当時はかなり話題となっていました。
舞台はフランス南西部にあるリゾート地。冒頭で有名人なんて居ないただただ海だけがある街として紹介されているような街で繰り広げられる事件を取り扱った作品となります。
主人公は早期退職を決めた女性警官。自身の結婚式でさえ制服姿であったと紹介されるほどの仕事人間である女性を主人公に物語が展開されていきます。
物語は大きく分けて3パート。
最初のパートは地元の漁師が「今まで大型のサメなんて見たことがない」と口を揃えて言うような平和な街でちょっとした事件が起きるところから話は始まります。その事件とは船の故障、中洲に乗り上げただけだと周りのものは気に留めない中主人公の彼女だけはサメの存在を確信し調査を開始します。その後起きる異臭騒ぎでサメの捕獲に乗り出して……。
以降の2パートは是非本編を見ていただきたいですが、本作品も他作品と同様サメ映画の元祖と言われているジョーズに強い影響を受けたと思われるシーンが多く含まれています。
また、この作品の特徴としては、現代特有の都合をかなり強く表現していることにあります。
(以下多少のネタバレあり)
これを一番強く感じたのはSNSや世間の風当たりの部分で、サメ捕獲に貢献し英雄的扱いを受けていた主人公が、サメの脱走と増え続ける被害者、被害者家族からの報復と一気に転落していく様が表現されており見ていて気持ちの良いものではない表現も隠さずしっかりと描いています。
このシーンがあるからこそ、そこから再起するシーン、サメと決着を付ける最後のシーンの感動につながっていると感じました。
さらに、これはフランス映画特有のものと思われますが、夫の存在が主人公を助けている表現が多くあり、ラストシーンでは彼が本当に妻を愛していると伝わってくるようなシーンが挟み込まれており、他国の映画では味わえないような体験をえることが出来ます。
映画のできとしては文句のつけようのないくらい良い出来栄えですので、サメ映画愛好家の方々も、映画好きの方々も満足できる作品だと感じます