5月に台北出張に行った際に、先輩経営者に進められた本があります。
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稲盛流コンパ 最強組織をつくる究極の飲み会
1,728円
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組織内の雰囲気やコミュニケーションのすれ違いなど、一言でいえば、
社内のギスギス感に悩んでいる時期でした。
また良かれと思って実施していた
・全社納会
・週1のカフェ制度
・希望者によるエンタメ部(部活)など
良いコミュニケーションを生むどころか弊害も生んでいる
という事実に直面していた時期でもありました。
早速、上記を本を熟読しましたが、
正直、読んでみて、他社さんの事例など多数ありましたが、
それが、我々の組織にておいて、果たして、どれだけ効果があるのか、いささか疑問でした。
また他方、社内の飲み会に関しては、働き方改革やら、多様性が求められる中、
賛否両論もあり、なかなか難しい問題だとも感じていました。
それ故に、実施にあたっては、正直、社内からも疑問や不満の声も上がりそうな気もしました。
しかしながら、
この社内風土・文化の改善は、組織の最重要課題につき、
思い切って、敢行しました。
具体的には、今までの、全社納会、カフェ制度、部活制度を全て撤廃して、
とりあえず、完コピで、下記をルールを策定し、部署ごとに、稲盛流コンパの開催を義務づけました。
<サクラサク 社内コンパルール>-------------------------------
◇予算:一人~4000円(飲み放題コース)
◇時間:2時間(2次会禁止)
◇幹事:部長が担当
◇参加者:各部正社員候補以上
◇ルール
・事前に飲み会に議論すべきテーマを設定し、参加者は発言内容を用意して参加する
・テーマを明確にし、真剣な議論をする
・ファシリテータ、書記を事前に決定
・上司が部下の酒をつぐ(なるべく部下に不要な気を使わせない)
・酒を飲むし、切らさない。だが、飲めない人には強要しない
・終了時刻を決め、お開きの際に、議論内容、決定事項を確認。一人ひとこと決意表明する
・中座しない、させない(携帯電話禁止)
・参加者は必ず一度は発言をする
・意見の否定、詰め、潰しは禁止(心理的安全の確保)
・ジョークは必要だが、脱線話は許さない
・後日、議論内容を議事録にまとめて部内と部門長へ報告
・後日、決定事項、改善事項は、早急に着手
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各コンパで議論されたテーマは、下記のようなもので、
具体的な実務ベースの話から、”なぜ働くのか”、のような
哲学的なものまで、多岐に分れました。
◇テーマ例-------------------------------------------------
・仕事をするうえで大事にしている軸や拘り
・組織がベターになって、そこから数字に転換できるのか?
・自社マーケティングの理想像
・未来の売上目標の中身(なにで数字を作りたいか?)
・オペレーションと技術チームの連携について
・自分にとって、働く時に大切にしてる軸って何ですか?
・営業とはなにか?目指すべきことは何か?
・メンバーとの連携、組織で働くことについて
・みんなから見た相手のいいところ
・なぜ働くのか?いかいして働くのか?
・メンバーによいfbを与えるための仕組みについて
・競合優位性の高いサービス、プロダクトを保有し続ける為の仕組み作り
・1,3年後になっていたサクラサクコンサルティング像、自身のコンサルティング像、そこへの課題
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こちらは、新規営業部のコンパで飲み会中に配布されたアジェンダ

今週、すべての部署のコンパが終了しましたが、
結論、絶大の効果があったでのはないかと思います。
稲盛流コンパでは、会議室でのミーティング、1オン1、また納会や単なる飲み会では、
決して発生しないポジティブな議論が起こることがわかりました。
それは、心理的安全が確保された状態ということがベースとしてあり、
・事前にテーマが設けられている
・必ず発言しなければならない
・少人数の会
・飲み会だが、ルールがある
・部下に気を遣わせない
など様々な要素が相まって、盛んな議論に繋がるのだと思います。
特に、個人と組織をorで考えていたメンバーが、当事者意識をもって、
主体的に組織の課題や問題点について意見してくれたことや
メンバー同士の考え方や想いなど共有できたなど大きな収穫になりました。
無論、まだまだ課題だらけの組織で、文化・風土の改革も、道半ばですが、
大きなコミュニケーション手法を習得できたと実感しています。
一点、懸念点としては、飲みながら、無茶苦茶真面目に、議論するので、
終わった後の疲労感は半端ないですw
今後も、定期的に実施していきたいと思います。
PS 川田さん、古澤さん、誠にありがとうございました!!
