皆様、こんばんは。


うちの娘は昔から、何か事が起こって様々な感情の起伏が起きた時、

すぐには家族に話さない。

秘密主義とでも言うのだろうか。

自分の中で、噛んで噛んで飲み込んで、

充分に消化&昇華されてから、


「実は、あの時ね、、、」と、おもむろに話し始めるタイプ。

自分の中に、抱えている間にも、忘れてしまうことも多々あるらしい。


私とは、真逆のタイプ。


私は、どうせ自分じゃない、他者という存在は、

自己以外の人間に対して、それほどの強い興味も関心も持ち合わせていない。

と、思っている節があるので、

何かコトが起こると、それこそ自分の「感情・考え」までセットで話してしまう。


そんな私を見て、娘は、「子供っぽいね笑」と私を馬鹿にするのだが。


これって、大人子供じゃなくて、性格の違いだと思うのだけど。




   ********      



先日、帰省の時に娘からこんな話を聞いた。


「一年以上前のコトなんだけどね、親友のR香と2人で占いに行ったのね。

 口コミで、人気の先生で、なかなか予約が取れないの。

 その先生は霊視が得意らしくてね。

 1人30分ずつ、ということで恋愛相談に行ったの。」


20歳前後の女子が2人で、占いの館的な所へ行く。


あー、もうあるあるだなぁ、、と思って聞いていた。


娘の高校時代からの仲良しの『R香ちゃん』

彼女も、娘と同じくらいの時期に、父親を亡くしている。

うちとは、また違う病気で、、、だけど。


境遇が似ていることも手伝ってか、

今でも2人はとても仲が良い。


年頃の女の子2人。

当時付き合っていたボーイフレンドの恋愛相談をしに

1分100円の鑑定料の、様々な占い師の集まる施設に出掛けたと。


なんだか、青春してて、微笑ましい。



「一通り、恋愛相談が終わった頃に、その先生が私達に言ったの。『ああ、お二人とも

 お父さんを亡くされてますね』って。

 家族の話なんて、何もしてないのよ、向こうから急によ。」


「私、びっくりして、びっくりしたんだけど、急に涙もポロポロ出てきて。」


「で、その先生が『お父さん花嫁姿が見たかったなぁって言ってる』って言うのよ。」


かなり前に、このブログにも書いた事があるが

夫が病院で初めて、病名と余命を告げられて帰ってきたあと、

ずっと無言だった夫が、口を開いて最初に言った言葉が、

「娘の花嫁姿、見たかったなぁ…」でした。




「本当に本当に、お父さんのことなんて、一言も話してないのよ。

 少し時間が余ったところで、そんな話になったのよ」


「さらに、驚いたのはね、私の次がR香の番だったんだけど、

 先生は、『あなたのお父さんは、とても申し訳なく思ってる、家族に申し訳ない気持ちが

 いっぱいで、ひっそりこっそり隠れたところから見守ってる感じ』って言ったの。」



私は、娘から詳しくは聞いていないのだが、

どうもR香ちゃんのお父さんは、何らかの放蕩の問題があって、

晩年は、家族と離れて、別居生活だったらしい。


なので、向こうの世界に行ってからも家族に対して

贖罪の気持ちがあるというのは、とても当たっていると言うのだ。


R香ちゃんは、うちの娘以上に大号泣だったらしい。



「どんな風に感じているのかはわからないけど、

 視える人には、ほんとに視えたり、感じたりしてるのかなって思った。

 そして、普段はお父さんのこと、すっかり忘れてる時だってあるのに、

 あんな風に、秒で泣いてしまうもんなんだなって。

 こんなに時間が経ってても。」


そう話す娘の目には、うっすら涙が浮かんでいた。


それを見た私も、やっぱり涙が浮かぶ。



そんな2人を見て、何か変なことを言っておどける息子。




お父さんは、見ててくれてるかな。

3人がこうして頑張っていること。

お父さんのことを忘れてないこと。(当たり前だけど)


そして、今も、これからも、大切に思っていること。



話がちょっとズレた。




私は、死後の世界や魂の存在、そういったスピリチュアル全般を

夫を亡くすまで、ほぼ信じていなかった。


ヒトも動物も、みんな死んだら終わり。

炭素になって、土に還る。

意識や心は、打ち上げ花火のように、しばらくは空中を浮遊して

そして、いずれ消えていく。


そんな風に思っていた。



夫が亡くなって初めて、死後の世界や、魂があって欲しいと思った。

じゃないと、悲し過ぎるから。


夫も、可哀想過ぎるから。


あるのか、ないのか、、、、ではなくて

あって欲しいと願うようになった。



ただ、自分には全く視えないし、感じられない。

乱暴な言い方だが、視えない感じないものを心から信じられるのか?

と言うと


と言うと、、、、、。



あるかもしれないし、ないかもしれない。



曖昧なスタンスで居ても良いのでは。

と、思ってる。


そんなスタンスの死別者が居ても良いのでは? と思ってる。


死別直後の2、3年は、夫と交信してみたいと思ったりもした。

それほど強烈な感情ではなかったが。


でもそのうち、特に何としてでも繋がりたいと思わなくなった。


だって、生きて戻ってくれるなら、何だってするけど、

交信だけなんて、私には物足りなくて。


私は意外と、現物主義なのかも知れない。





世の中には、色々な能力を持った人がいる。


例えば、100メートルを10秒かからず、走れる人とか、

一度耳で聴いた曲を、初見の楽譜でスラスラ弾ける人とか、

カメラで写したように難解な方程式を瞬時に覚えて知能指数が120に及ぶ人とか。

そして、『霊』と呼ばれるものとコミュニケーションが取れる人とか。


全て、才能。能力。


本当に視える感じる事ができる人は、本当に存在すると思う。


ただ、それと同じくらい、

いや、それ以上の数の、

『視えると言って他人を支配しようとする、卑怯で下衆なメンヘラなんちゃってミディアム』も一定数いると思う。


俗人よりも遥かに俗っぽい、インチキ占い師。

綺麗事を並べて、自分の邪な感情を満足させようとするインチキミディアム。


私のブログを、読みにきているかも知れない。

(あ! 時々私のブログにいいねを下さるミディアムさん達を批判しているのではないですからね☝️

誤解の無きよう。)


そういう気持ち悪い輩のせいで、私はその世界に今ひとつ、、、

懐疑的な感情が拭えないのかも知れない。




その、娘が見てもらった先生の鑑定を予約した。

本当に人気の方で、まだまだ先の予定なのだけど。


どっぷりと傾倒していない、

少し冷めたスタンスの私。


でも、聞きたい事はたくさんある。

男性のお客さんも多く、人間関係や仕事、生き方などなど

相談事は多岐にわたるらしい。

私は、たっぷり話せる、たっぷりコースで予約を取った。



いずれまた、レポしますね。



今年は、薔薇の表年?

薔薇の蕾の数が半端ない〜〜〜

咲き誇ってます♪









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