皆様、こんばんは。

急に季節が変わり、庭仕事に、衣替えに、冬じまい追われ、

おまけに、何故か仕事も忙しく、暇時間にこっそり投稿することも出来ず(笑)

 

またしても、深夜の投稿となりました。

そして、今日も安定の真夜中のお風呂になりそうです。(笑)

 

 



今日は回想録。

  

夫は生前、私の事を、「メンタルが強い」とよく褒めてくれた。

いや、褒めていたのではないな、

ちょっと気の強い嫁を、嫌がっていたかも。

 

事あるごとに、何かにつけ、

「あなたは強いから…」と夫に言われた。

 

そして、私自身も、自分は強いと思いあがっていた。

 

私の強さは、

何が起きたとしても、後方から援護してくれる夫が居るという、

絶対的な安心感が担保されてこその強さだったことを、

夫が亡くなって、まざまざと思い知らされた。

 

 


娘が小学校の高学年の頃、イジメにあった。

 

近所の同じ学年の、気の強い女子。

『T美』 鼻の穴が空を向いた女の子。

女子版ジャイアンという感じで、近所中の女子を牛耳っていた。

 

小学校に上がるタイミングで引っ越して来たうちの娘が気に入らなかったらしく、

歩き方がウザイとか、髪が長いのがウザイとか、着ている服がウザイとか、

様々な難癖をつけて、周りの女子たちに、うちの娘を無視しろと緘口令を敷くような

陰湿なイジメをした。

 


早いうちから気が付いていた私は、

どんな風に、切り込んだらいいか、

どんな風に大人が絡むのがベストか、

悩み考えてる間にも、どんどん陰湿なT美のイジメはエスカレートし

遂に、娘にチックが出始めた。

 

もう、限界だと判断した私は、

まず、自分の娘の担任と、T美の担任の双方に電話した。

 

私は、申し訳ないが教師をあまり信用していなかった。

どちらか片方だと、うやむやにされる気がしたので。

 

と、同時に近所のT美の家にも乗り込んだ。

一人で。冷静に。

 

「あなたの娘がイジメをしている。あなたは信じたくないかもしれないが、

 私は、あなたの娘が命令した子たちの証言も取っている。

 学校にも連絡した。母親のあなたから、即刻こんな陰湿な事をやめるように

 自分の子供に言って欲しい。

 君のイジメはもう白日の下に晒されたよと。」

とだけ伝えに行った。

当然、母親は素直に認める筈もなく、

憮然とした態度だったが、とにかくハッキリ言い残して帰った。

 


私の予想を上回り、学校は直ぐ動いてくれ、

キチンと聞き取りなどを実行してくれて、

T美のしたことは、T美も親も認めるところとなり、

翌日の夜、T美を連れて母親共々、家に謝罪に来た、、、

 

までは、良かったのだが、

T美の母親、まるで子分のように、

T美にそそのかされて一緒にイジメや無視をした子供の母親たちを連れてきたのだ。

 

明らかに、主犯格はT美ひとりなのに、

まるで責任を分散するかのように。

 

その、卑怯なやり方。

親子そっくり。

 

腹が立ったが、

「普通、こういうのはお一人で来るものだと思いますけどね」

と、嫌味を言うのが精いっぱいだった。

 

そんなこんなで、とりあえずの一件落着の後、

夫に事後報告をした。

夫は夫なりに心配をしていたので。

 

「私は、一人で苦情を言いに行ったのに、

 何なん、あの母親。

 他を巻き込まず、自分ら親子だけで謝りに来いってのよ!」と怒る私に

 

「ママ、お疲れさんやったな。

 T美の母親は、ママほど強くないんよ。

 許してやれよ、みんなママほど強くはないんよ」

 

そう言って、諌めてくれた。

 

仕事で疲れていても、

そうやって、私の頑張りを労ってくれて、

なだめてくれて、

だから、私も強い母親を頑張れた。

 

なのに、私は、夫の半分も夫を労ってない気がする。

だから、こうしていつまでも自責の念が残るのか。

 

 

話が脱線した。

 

私が強いと思い込んだまま天国へ行った夫。

思ったより、弱々メンタルの私を見てどう思ってるだろう。

 

「あなたは強いから。」

「ママは強いから。」

 

このよく夫が口にした言葉は

死別後の本当にどうしようもない時、

死んだ方が絶対に楽…と思うほど辛い時、

 

私の心を守る盾になってくれた。

図らずも、私の心を護る『御守り』になってくれた。

 

 

私は、本当は、そこまで自分の心が強くない事を知っている。

 

でも、折れそうなときいつも夫がくれたこの言葉を思い出す。

 

『あなたは強いから』



 

そう、わたしは強いから。

 

 

そう思って、生きていく。



 


 


 

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