皆様、こんばんは。

金曜の夜はどうしても夜更かししたくなってしまいます。なんででしょうね。


先ほど、数時間前に、亡夫の職場での先輩、同僚、後輩、の仲良し3人グループから

一年ぶりにLINE電話がかかってきた。

今、いつものBARで、亡夫の名前で入れてるボトルで飲んでますと。

夫が元気だった頃、4人は年齢を超えて、本当に仲良く、

会社に病名を伏せていた時も、このメンバーには真実を告げていて、

夫が亡くなった後の様々な場面でも、本当に力になってくれた方々だ。


祥月命日には、毎年夫に手を合わせに来てくれていたのだが、

私が、仕出しやお寿司を取ったり、お供えの返礼品を用意したりが

大変だろうと気を遣われて、5年の節目でその慣習をやめた。


それでも、ときどき事ある毎に連絡を下さる。

3人で集まると、どうしても殆どの時間が、亡夫の話になるんだと。


いつも、素直にありがたいと思う。

そうして、いつまでも偲んでくれることが。


電話での声だけなのだが、3人が口々に、私が元気になったように感じると

言っていた。

声が、明るく大きくなったと。

カラカラ笑うようになったと。


正直、驚いた。

わかるんだ。


確かに、彼らが知る私は、3年目でも4年目でも、ウルウルメソメソして

生気のない表情で、ボーっとしていたから。


今度、みんなで食事でも、、という話になった。

正直、以前の私なら、そんな場所へ出向いて、気を遣って、、が

多少、面倒くさく感じられたものだが、

今回は、懐かしさでいっぱいになり、

亡夫の話を心置きなくできる数少ない場所ということで、

とても楽しみになった。


そうやって、人の集まる場所に出て行くことが楽しみに感じられる事こそ

元気が回復してきた証拠だなって思う。


そして、少し痩せて若返った私を、

数年前のショボくれた私ではなく、

少し綺麗になった(自分で言う笑)私を見てもらいたい、、、って思った。


この心理は何なのだろう。

女子らしい心理なのか、それとも

泣いてばかりじゃないと見せつけたい、負けず嫌いの心理なのか、、、

自分でもよく分からない。



おっと、今日の本題から大きくズレてしまった。

元に戻そう。


私は死別後の『自責の念』がとても強かった。

多分、病死の遺族に多い気がするが、はじめの3年間は何よりも辛かったのが

この後悔からくる自分を責める気持ちだった。


大きく分けて2つの後悔。


一つは、入院中の治療の選択ミス。

抗がん剤をするかしないかに始まり、

選ぶ薬、選ぶ処置、選ぶ手術、、、。


夫は自分の思考や意識が混沌としていて、

正常な判断が出来ないと自覚していたのだと思う。

そして、私に全幅の信頼を預けていた。

「自分の治療に関しては、この人に全部委ねてますんで、彼女に聞いて下さい。」

そう言って、私に丸投げしていた。


私も必死に調べたし、聞いたし、読んだ。

でも、所詮素人の付け焼き刃。

選択する手段は殆ど全て奏功せず、

あっという間に夫は遠い所へ旅立ってしまった。


私のせいだ。


私のせい。

私が夫を死に至らしめてしまった。


その思いは酷く私を苦しめた。



そして二つ目。


そもそも、そんな恐ろしい死病に罹った原因は?

22年間の結婚生活で、私が夫を労わらず、

夫を大切にせず、

酷い悪妻だったからだ。


だから、気の優しい夫は、私のせいであんなことになったんだ、、、という思い。


闘病の後悔と、結婚生活の後悔。

私はもう笑ってはいけない。

美味しいものを食べたり、楽しんだり、

そんな風には生きてはならない。


この悲しみと苦しみは、自分に与えられて当然の罰。


今考えると、少し引くくらい極端に思い詰めていた。

何という自虐的発想。

誰の言う事も耳に入らず、

狂っていたな、、と思う。



そんな状態がまるまる3年ほど続いた。


そして、4年目。

ぽろっと瘡蓋が落ちるように、


本当に、ある日突然、あれほどまでに私を苦しめた

後悔と自責の念を手放す事が出来たのだ。


何がキッカケかも、理由かも分からない。

時間薬のおかげなのか。


ずっと自分を責め続ける事が馬鹿らしくなったのかも知れない。


とにかく、辛い感情を手放すことができて、

気が楽になった。


俄かに訪れた、自由な感覚。 開放感。



でも、それは束の間の開放感だった。

新たな、次のフェーズに入っただけだった。


強い後悔と自責の念を手放せたその先には、次なる強敵が現れた。


その強敵こそが、『さびしんぼうお化け』だった。





またしても、長くなってしまいました。

続きは、また明日…。

すみません。





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