かなり前に、娘と、もし1,000万円を何か起業の為に使えるってなったら

何に使いたい?  って無駄話をした事がある。

もしも、宝くじが3億円あたったら何に使う?  って話がワクワクするみたいに軽いノリで。

商社で働く彼女は、迷いなく『ネイルサロン!』と。

お母さんは? と聞かれ、うーん、、、と真面目に真剣に考える私。

死別を経験してから、やっぱり土に触れられる農業系がいいな。 少し前までは『苺農家』を

やってみたいと思ってたけど、今結構ブームだしな、、、

苺じゃないとなると、マンゴー?  沖縄移住からのマンゴー栽培からの、宮古島の『楽園の果実』

みたいな事業進出からの、、、、、、ラブ 妄想は止まらない、、、


話を現実に戻そう。 まさかの不採用から一夜明け、いくつかの応募候補を上げる。

いつものんびりの私がどうしてしまったんだ? 

引きこもりを解除して外へ出る事が、第一の目的だったのに、1社目より時給の高い所、、、と

探してしまってる自分がいる。 なんて守銭奴なんだ。

求人アプリに出てる中からめぼしいのを三つ四つ選ぶ。今度は一社だけなんてしないぞ

いくつも同時エントリーするのが、基本らしい。

思えば、時代や地域性もあるのだろうが、今時の就活のような事を私は経験して来なかった。

この度自分が経験して初めて、不採用だった時の気持ち、内定をもらった時の嬉しさを知った。

ああ、昨年の就活の時、娘はこんな気持ちだったのか、、、と。

死別経験もそうだけど、人間は何事も我が身をもって経験しないと、真に理解できない生き物なのかも知れない。


①、大型ショッピングモールのテナントのインセンティブがつくような高額品を扱う販売

②、高時給で完全オフィスワークのテレアポ

③、葬儀社(実は私は夫を亡くしてから、葬儀の仕事に携わるのが向いているのでは、、、と少し興味があった)

この3つに応募した。

①の販売は、即日採用。 だがよくよく調べてみるとパートにもノルマをかける事で有名らしく、辞退した。

エントリーの前にちゃんと下調べしろよって話。 こういうところが私は素人だ。

③の葬儀社にもまんまと騙されて、面接に行ったら、何の事はないひたすら外回りして客を取ってくる

仕事だった。 アプリにはそんな事一言も書いてない。こんなの詐欺じゃないか。

時給が、その地域の相場より高い場合は何か訳がある事を、この期に及んでようやく知った。

平均時給より僅か100円200円違うだけなのだが、そこには深い何かが隠されている。

私のように、小さな欲を突っ張らせると、まんまとその網にかかってしまうかも知れないから注意が必要だ。


もう徒労感でいっぱいになった。 50も過ぎて、こんな世間知らずで。

あんな、頭の悪そうな女に落とされて。挙げ句トンチンカンなエントリーばかりして。

何やってる?私。 近所でストレスの少ない気楽なバイトをしたいだけなのに、

どんどんブレて、脱線してる。

丁重にご辞退申し上げて、トボトボ歩く帰り道、だんだん笑いが込み上げてきた。

樹木希林さんが亡くなる直前に書いた著書に、『辛い困難も俯瞰的に見ると結構楽しめる』

と言うような事が書かれてある。 まさに今がそれじゃないか。

夫に先立たれ、生きがいになるかも知れない仕事を求めて彷徨う55歳の女。

ずっと、狭いコミュニティの中で棲息していたが為に、あらゆるものに騙されそうになる。

ブログのネタとしては、最高じゃないか。 この珍道中を楽しもう。

辛い死別を経験後、自分はすっかり弱くなったと思い込んでいたが、

弱くなったんじゃなく、臆病になっただけ。 弱さと臆病は同義語ではないかも。


残る最後の②の面接は、クレカや銀行系のカード関係のコールセンターのお仕事。派遣会社の人とWeb面接。

イケメンのお兄ちゃんだった。 イケメン君にハッキリ言われた。

「お客さんと話しながらどんどん入力していくので、タイピングスキルがそれなりに無いと仕事にならない」

ですよね、ですよね、、、、と落ちこむ私に、「それならこちらの仕事はどう?」と提案してくれる。

年齢を気にする私に、「いやいや、masaさんくらいの年齢の方のエントリーが一番多いですよ」と。

さすが人材派遣会社。 だだ下がった自己肯定感を少し引き上げてくれる。笑い泣き

PCスキルを磨いてからまたエントリーさせて下さいと言って、別の提案の仕事は辞退した。


あれ? 結局一つも決まってないぞ? 

パート探し活動を始めてから既に1ヶ月近くが経っていたが、最初の不採用を含め、

採用→辞退を繰り返し、結局決まっていないという。

何という事だ、、、もっと軽く考えていた私。

動き出してみて初めて知った事だが、パートやアルバイトこそ、立場は不安定なのに

現場を補える即戦力が求められる。 正規職員のように長い目で見てもらえないのだ。

そんな世の中の『基本のき』さえ忘れていた私。

でもこうやって動き出したからこそ、見えてくるものがあり、自分がどう進みたいか

朧げながら掴めてきた気がした。


そして、次に応募してみた、宅建の資格を少しは活かせるかも?という住宅系の会社の内勤のパートが

決まった。(即日採用だった パチパチパチ👏)

だが、週4で拘束時間も長くない為、Wワークをする事にした。

もう一つは、大勢でワイワイ働けそうな飲食業。 飲食のアルバイトなんて学生の時以来。

これこそ、the労働 という感じがして私的にはちょっとワクワクしていた。

「なんか振り幅が広過ぎだな〜、引きこもり気味からのWワークって… 大丈夫?」と

周りのみんなに心配される。

『静』の仕事と『動』の仕事でバランスが取れて、なかなかいいチョイスだと思うんだけどな〜


正直、もう後半は自分でも何が正解かよく分からなくなっちゃって滝汗

とにかく、パート探し生活に早くピリオドを打ちたくて。

私の場合は深く考えないまま、自分で動いて右往左往してしまったけど、

ハローワークに相談するとか、面倒見のいい人材派遣会社に登録するとか、

もっといい動き方があったのかも知れない。 終わってからいつも気付く。

またしても遠回り&無駄な動きをしちゃったかも…まるで私の人生みたいだわ泣笑


長くなったので、この辺で。

もう一回だけリクルートシリーズ続きます爆笑




にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村