こんにちは。
自らのHSP傾向と付き合いつつ、
精神科医として働きながら、
イヤイヤ期真っ盛り(もうすぐ終わり?)の男の子のお母ちゃんしてます。
今回はこちらの続き。
精神科の病棟実習で受け持った
40代の男性Aさん。
アルコール依存症の患者さんでした。
でも、カルテを見るとそれだけではないようで…。
原因は、悪霊?
Aさんには、アルコール依存症だけでなく
統合失調症の診断もついていました。
統合失調症では、
幻覚や妄想などの症状が
持続的にあらわれます。
(意欲がなくなったり感情の平板化がメインの症状の方もいます)
アルコール依存症と統合失調症って
関係あるのかな…?
どういうことだろう??
不思議に思った私は
Aさんの元を訪れ、病気の経緯を尋ねました。
すると、想像もつかない話が始まったのです
「私には、江戸時代にお酒を密造して
打首の刑になって亡くなった人の霊が
取り憑いているんです。」
「その悪霊が『呑め呑め』と命令してきて…」
「だから、飲みたくもないのに
無理矢理飲まされて、
こんな身体になってしまったんです…」
としんみりと語ります。
つまり、
統合失調症の幻覚妄想によって、
お酒を飲むよう命令され、抵抗できず、
アルコール依存症に至ってしまったのです…。
続きます。