こんにちは。

 

自らのHSP傾向と付き合いつつ、

精神科医として働きながら、

イヤイヤ期真っ盛り(もうすぐ終わり?)の男の子のお母ちゃんしてます。


前回はこちら。


自分にとって簡単にできること。

それ、他の人からすごく感謝されることかも!


こういうの、何度聞いても

「胡散臭い」「そんなわけないやろ」

って思ってました。


今回は、そんな私の疑いを

ひっくり返した出来事のお話。




始まりは、夫のズボン


ずーっと部屋に吊るしてある夫のズボン。


3cmほどほつれてしまって、履けません。


夫は、「クリーニングに出して、

その時に修繕も頼むつもり」

と言うのですが、

一向にクリーニングに出す気配なし…。


私が縫えばいいのですが、

あいにく裁縫は苦手で、やりたくない。


そのうち夫の頭の中からは

すっかりズボンのことは消えてしまい、

しびれを切らした私がクリーニングに

出しに行くことにしました。



近所のクリーニング屋さんに


これまでは、クリーニングに出すときは

ちょっと遠くても安いお店を探してました。


でも今回は、

お店を探すのも面倒で、

ちょっと高めだけど一番近いお店に行きました。


そこは、自宅兼店舗で、

クリーニング、たばこ販売、宅配便取り継ぎを

細々とされているような小さなお店。



おばあちゃんから驚きの一言


お店に入っても、誰もいません。


「すみませーん!」と何度か呼ぶと、

奥の居間の方からおばあちゃんが。


ズボンの修繕と、クリーニングをお願いしました。


おばあちゃんは、

クリーニングの日数・値段表を見ながら、

「修繕に出すと、大きな工場に行くから…

1ヶ月ぐらいかかるけど、大丈夫?」

と聞いてくれました。


1ヶ月か…長いな…

と思ったものの、仕方ない。

「大丈夫です、お願いします」と私。


そしたらおばあちゃん、

ちょっと間を置いて、





「私、縫ってあげようか?」





えぇ⁉︎


「あ、でもプロみたいな仕上がりは無理やでぇ。

主婦レベルでよければ、縫ってあげる!」



おばあちゃんから学んだこと


ということで、

わずか数日で、クリーニングに出したズボンは

きれいに修繕されて戻ってきました。


私はすごく嬉しくて、

受け取るときも何度もお礼を伝えたのですが、

おばあちゃんの態度は

あっさりしたものでした。


きっと、おばあちゃんにとっては

3cmのほつれを縫うことなんて、

何でもないことなんだと思います。

だから私に提案してくれたんです。


それは、

裁縫が嫌で仕方ない私にとっては、

神の声みたいに聞こえました。



私もおばあちゃんになれる?


で、私は思ったんです。

「自分が苦もなくできること」が

他の人にとって苦手なことなら、

それは人の役に立てて、

とっても喜んでもらえることなんだ、って。


でも、「自分にとって簡単なこと」って

「人にとっても簡単なこと」って

思っちゃうので、なかなか気付きにくい。


だから、まずは小さなお節介から。

「それ、私がやりましょうか?」って一言。


数打ちゃ当たる、で

そのうち一つぐらい

「うわ、助かるー!」って

思ってもらえることがあるかも。


そこから私は始めたいな、と思いました。