ふなたんのブログ

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乗り物全般(主に鉄道・バス・飛行機)を撮影した写真をマイペース(極端に少ないですが)で更新。
稀に自分自身の事や考えをアップすることも。
画像の無断転載・転用は禁じています!!

千葉県銚子市を走る銚子電気鉄道(以下銚子電鉄)に自宅近くを走る南海電鉄汐見橋線(通称)などで活躍していた2200系2201・2202編成が譲渡され,新天地で活躍を開始したので撮影・乗車をしたいと考え,令和7年10月2日(木)初めて訪問する機会を得ました。

 

銚子電鉄は銚子駅-外川(とかわ)駅間6.4㎞を結ぶ路線です。現在のダイヤは日中約1時間隔で,1日19往復運転されています。早朝の下り列車2本は車庫のある仲ノ町駅発です。

車両運用は朝の7時・8時台のみ2運用となり,他の時間帯は1運用となります。運用途中で車両交換はなく,同じ車両が終日運用に入ります。

車両は伊予鉄道から譲受した2000形・3000形各1編成,南海電鉄から譲受した22000形2編成,電気機関車デキ3形デキ3の計9両が在籍しています。

令和7年4月1日(火)から令和8年3月末(予定)の期間限定で,銚子電鉄は銚子電鉄線の愛称を新たに「犬吠崖っぷちライン」とし,駅名看板や路線図に同愛称を掲出するとともに,車内放送および駅構内放送を開始しています。

 

※:画像の無断転載・無断転用はおやめください!!

銚子駅のユニークな駅舎と線路

▲銚子駅はJRとの共同使用駅で,銚子電鉄の出入口はJR2・3番ホームの東端に位置します。駅舎はオランダの風車小屋をイメージしたものですが,風車の羽は老朽化により取り外されてしまったそうです。駅舎内に簡易Suica改札機を備えています。朝夕には銚子電鉄とJR線とを乗り継ぐ学生の姿も見られます。

 

銚子駅に到着したJR東日本2000系2002編成

▲朝日を浴びながら銚子駅に到着する2000系2002編成,「銚子」行(4列車 外川駅6:51発-銚子駅7:10着)。

4列車は終日運用に就く車両が入るので,元南海2200系の22000形を期待しながら列車の到着を待っていると,2000形2002編成だとわかり落胆。22000形が運用に就いているか確かめるため,4列車の折返しとなる7列車(銚子駅7:16発)2000形2002編成に乗車し,外川駅方面へ歩みを進めることにしました。

 

銚子電鉄22000形列車「銚子」行

▲22000形22007編成(クハ22007-デハ22008),「銚子」行(6列車 外川駅7:16発-銚子駅7:35着)が外川駅から到着します。

仲ノ町車庫に22000形22005編成『次郎右衛門』,3000形3001編成が留置されているのを確認。

外川方から22005編成が見えた時は感動!! 「おぅ~本当に銚子電鉄で活躍しているんだ」と感嘆。沿線で走行シーンを撮影するため再び2000形2002編成に乗車,外川駅方面へと進みます。

笠上黒生駅-西海鹿島駅にて

 

2000系2002編成と22000形22007編成

▲22000形22007編成(デハ22008-クハ22007),「銚子」行(6列車 外川駅7:16発-銚子駅7:35着)と2000系2002編成(クハ2502-デハ2002),「外川」行(7列車 銚子駅7:16発-外川駅7:38着)が,唯一の列車交換が可能な笠上黒生駅で行き違います。上下列車の交換は毎朝4回だけ見られる光景です。

元南海2200系と元京王2010系との並びをカメラに収めることが出来ました。

 

銚子駅に停車中の2000系2002編成

▲外川駅に到着した2000系2002編成(クハ2502-デハ2002),「外川」行(7列車 銚子駅7:16発-外川駅7:38着)。

2000形は伊予鉄道800系2連2編成を平成21年に譲受,銚子電鉄初の冷房車として平成22年に3度目の活躍を開始しました。2001編成・2002編成が投入されましたが,2001編成は老朽化のため22000形22007編成導入と入れ替わる形で令和6年3月に引退,その後解体されました。

クハ2500形は伊予鉄道時代の平成5年度にサハ850形を制御車化し運転台を新設。旧京王5000系類似の貫通形となっています。銚子電鉄入線時に連結器はクハ2500形側のみ密着連結器から自動密着連結器に交換しています。これは万が一故障等が発生し自力回送が不可能になった時,1000形(現在は廃車済み)に連結しけん引出来るよう改造されました。

 

銚子駅2000系電車「チバ1140」

▲外川駅で発車を待つ2000系2002編成,「銚子」行(8列車 外川駅7:42発-銚子駅8:01着)。

2000形は伊予鉄道800系を譲り受けたもので,元を辿れば京王2010系です。伊予鉄道入線にあたり軌間が異なることから,動台車は京王井の頭線1000系(初代)の廃車発生品に取り替えています。また2000形は編成の前後で先頭車前面形状が異なるのが特徴の一つで,デハ2000形の前面は数が少なくなった湘南スタイルと呼ばれるものです。

2002編成の塗装は,平成27年より昭和50年代から平成元年ごろまで採用していた朱色とクリーム色のツートーンによる「銚子電鉄旧カラー」となっています。当編成は平成26年1月に笠上黒生駅での脱線事故によりそれ以降走行不能となっていましたが,沿線の千葉県立銚子商業高校の生徒らがクラウドファンディングで費用を集めて修理が行われました。その際に「銚子電鉄旧標準色」を纏い,デハ2002は「銚子電鉄旧標準色」に金太郎塗りがアレンジされています。その後,乗降扉不具合により令和4年に北陸鉄道から譲受した扉に交換されました。

 

銚子電鉄 1140編成 最低賃金広告

▲銚子電気鉄道では10月1日(水)から1カ月間,最低賃金の改正と、引き上げに対応する助成金などを広報する「1140 最低賃金号」を運行しました。

2000形2002編成が充当され,特別ヘッドマークを掲載するほか,車内には最低賃金に関する広報・啓発ポスターを多数掲載しています。これらは厚生労働省千葉労働局の提供により実施。

外川駅にて

 

銚子電鉄2000系・22000形車内

▲2000形2002編成デハ2000形2002の車端部に設けられたリクライニングシート。旅客サービス向上の一環として令和4年11月12日(土)から運行を開始。開業99年目にして初となる「銚電ロマンスシート」。リクライニングシートはしなの鉄道169系に設置されていたものを譲り受けています。今回は座らなかったので,次回は座ってみようかなと思います。

 

銚子電鉄 2000系 運転席の計器類

▲2000形2002編成デハ2002の運転台。銚子電鉄入線にあたり車内自動放送スイッチ,ドア開閉スイッチなどのワンマン運転関連機器が追設されています。

 

銚子電鉄 801号車 赤いレトロ電車

▲終点・外川駅のホーム先には,平成22年まで活躍した800形デハ801保存車が留め置かれています。以前は車内の見学もできましたが,中国武漢発生のウィルス禍で令和3年に中止されています。地元の高校生らの協力で修繕され,きれいな姿を保っています。

 

銚子駅行きの2000系電車

▲22000形22007編成(デハ22008-クハ22007),「外川」行(9列車 銚子駅7:42発-外川駅8:04着)を銚子電鉄の撮影地の一地点「ぎょうけい館踏切」にて撮影。ここは午後遅くから順光になるため,また次回銚子電鉄を訪問した際に来ようと思いながら撮影していました。

南海22000系時代は日中時間帯の前部標識灯の常時点灯は行われていなかったため,明るい時間に南海22000系時代の塗装+前部標識灯点灯は新鮮に感じました。 犬吠駅-外川駅にて

 

銚子駅 22000形22007編成 電車▲22000形22007編成(クハ22007-デハ22008),「銚子」行(10列車 外川駅8:10発-銚子駅8:29着)。10列車は銚子駅到着後折り返し仲ノ町車庫へ回送され入庫となるため,笠上黒生駅で通票を受け取ってしまうともう一方の列車に通票を渡すことができないため,10列車に限っては笠上黒生駅で紙の「通券」を受領して笠上黒生駅~仲ノ町駅を走行しています。

銚子電鉄は閉塞方式が銚子駅-仲ノ町駅間が単線自動閉塞方式,仲ノ町駅-笠上黒生駅間が票券閉塞方式,笠上黒生駅-外川駅間がスタフ閉塞方式となっています。外川駅-犬吠駅にて

 

銚子駅に停車中の2000系電車

生い茂る草木の間を通り銚子駅へ向け犬吠駅を後にする22000形22007編成(クハ22007-デハ22008),「銚子」行(10列車 外川駅8:10発-銚子駅8:29着)を見送ります。

これで22000形の撮影は終わりか,またの機会に銚子電鉄に来ようと思いました。

別の鉄道の撮影に行こうと思い,その前にもう一度2000形で外川駅まで乗車し,そのまま銚子駅へ向かうことにしました。

 

銚子電鉄2000系電車と畑

▲外川駅へ向かうため,犬吠駅8:30発の11列車(銚子駅8:10発−外川駅8:32着)に乗車。11列車に就いていた2000形2002編成が,犬吠駅発車後しばらくして車両故障が発生。犬吠駅-外川駅の駅間で運行不能となってしまいました。犬吠駅発車直後から加速が悪く,画像の26号踏切を越えた地点で立ち往生してしまいました。踏切上で停車してしまわないように運転士がマスコンを入り切りしながら車両を動かしていました。自分を含め乗客3名はクハ2502の乗務員側開き戸から降車しました。 犬吠駅-外川駅にて

 

銚子駅に停車中の2000系2002編成

▲立ち往生してから約20分後,仲ノ町車庫から鉄道部車両担当の係員2人が到着しました。1人がクハ2500形2502に搭載されている機器(故障した機器の詳細は不明)の修理を始めました。もう1人は編成全体を確認しています。 犬吠駅-外川駅にて

 

2000系2002編成と運転士、銚子駅

応急修理が間もなく終了する旨を運転士が車両を確認している方に伝達しています。

犬吠駅-外川駅にて

 

銚子電鉄2000系「1140最低賃金号」

鉄道部車両担当の係員が到着してから約2分程で応急修理が完了し,起動試験を行ないます。

先ずは少しだけ前進します。 犬吠駅-外川駅にて

 

銚子電鉄2000形2002編成「1140 最低賃金号」

▲前進に続き今度は少し後退します。後退後,停車していた場所へ車両は再び前進しました。

犬吠駅-外川駅にて

 

2000系2002編成 銚子駅到着

▲起動試験などの確認が終わってからしばらくして,外川駅へ向けて故障で停車した地点から動き出した2000形2002編成,「回送」(回11列車)。停車してから約35分,運転を再開しました。

犬吠駅-外川駅にて

 

銚子駅に到着する2000系2002編成

▲外川駅から折り返してきた2000系2002編成,「回送」(回12列車 外川駅9:12頃発-仲ノ町駅9:29頃着)が仲ノ町車庫へと自力回送されます。車両故障の影響により上り12列車(外川駅8:39発)が運休となりました。 外川駅-犬吠駅にて

 

2000系2002編成「回送」表示

▲車両故障の応急修理終了後に外川駅から折り返し仲ノ町車庫へ向かう2000形2002編成,「回送」の側面方向幕。銚子駅-仲ノ町駅間では定期回送列車が設定されていますが,仲ノ町駅-外川駅間は設定されていないため,珍しいと思われます。 外川駅-犬吠駅にて

 

銚子電鉄2000系、ワンマン運転

▲線路際に生えている木々の間を抜け犬吠駅に入線する22000形22007編成(デハ22008-クハ22007),「外川」行(17列車 銚子駅10:00発-外川駅10:22着)。

当編成は2000形2002編成故障により15列車より再び運用に就きました。15列車は仲ノ町車庫へ自力回送中の2000形2002編成と笠上黒生駅で行き違った関係で,約8分遅れていました。

 

銚子駅に停車中の2000系電車

▲外川駅に到着し折り返しまでしばしの休息をとる22000形22007編成(デハ22008-クハ22007)。駅舎側から撮影すると南海電鉄加太線加太駅に雰囲気が似ているなと思いました。

 

銚子駅に到着した2000系車両

▲22000形22007編成(クハ22007-デハ22008),「銚子」行(16列車 外川駅10:39発-銚子駅10:58着)。外川駅の銚子駅側先端から撮影すると今はなき南海電鉄和歌山港線水軒駅に停車しているような錯覚に陥りそうになりました。

 

銚子電鉄 ハロウィン列車 猫キャラ ポップサイン

▲22000形22007編成には10月12日から26日開催の「ハロウィンタウンin銚子」をPRするヘッドマークを掲出していました。ヘッドマークにはハロウィンの仮装をした「ちょーしねこ」(銚子市の非公認キャラクター)が描かれています。

 

ナウル共和国、かさがみくろはえ看板

▲X(旧Twitter)での偶然のやり取りから生まれた縁から交流がスタートした銚子電鉄とナウル共和国(太平洋南西部に位置する島国,面積約21平方キロメートル、人口約1万2000人)。

ナウル共和国が銚子電鉄初の海外国家による駅ネーミングライツを取得。令和7年8月6日、笠上黒生駅に新たな愛称「ナウル共和国駅」が誕生しました。駅名標や構内の案内表示が「銚子電鉄ナウル共和国・笠上黒生」に変更されています。

また同駅に「ナウル共和国銚子パビリオン(日本ナウル友好記念博物館)」が同年10月14日に開館しました。画像は開館を待つ「ナウル共和国銚子パビリオン(日本ナウル友好記念博物館)」と「銚子電鉄ナウル共和国・笠上黒生」の駅名標