人生訓に「あせるな、おこるな、いばるな、くさるな、負けるな」(最初の字
をとって「おいあくま」)というのがありますが、これはそのまま投資家に対す
る戒めでもあります。

 焦るな。儲けたい、上手くやりたいという気持ちが強い時の投資は、後から見
れば急ぎの売買を行っており、その結果小利となってしまうか得るべき利益を得
られなかったということが多いものです。

 怒るな。徳川時代300年の礎を築いた家康は「怒は敵と思え」「堪忍は無事
長久の基」といっています。上手くいかない時というのは不平・不満がつのる時
でもあります。そのような時は心が曇っている時でもあり、良案など浮かばない
ものです。ましてやいい商いができるはずもありません。

 威張るな。有頂天とは、天にも頂が有ることを意味します。調子が良い時とい
うのは、そのことを威張りたくなるのが人情。ただ、謙虚な人が成功したという
話は聞きますが、威張ることで心底認められたという話は聞いたことがありませ
ん。誰にでも良い時があれば悪い時もあり、陰陽は循環するもの。「事が敗れる
は多く得意の時」との言葉もあります。

 腐るな。くよくよしても何の解決にもなりませんし、それどころか一向に前に
進みません。上手くいかないのは未熟ゆえ、謙虚に精進せよとの教えです。

 負けるな。これは自分自身に対してであり、境遇に対してです。成功した人は
諦めなかった人です。