6月20日の瑠璃のしずく本部シュシュポットカフェでのお茶会では私の創ったお話を披露しました。
皆さんが喜んでくれたので、私も嬉しくなりました。
虹色の卵
とても小さな町にまりいと言う女の子が住んでいました。
まりいは友達と近くの山や海で遊ぶのが大好きでした。
春は小川の水と遊び、夏は浜辺の砂の上に寝転び、秋は赤い葉を拾い、冬は雪投げをして遊びました。
まりいはとても想像豊かな女の子だったので、空を見ながら、海を見ながら、想像の中で遊んでいました。
ある日空を見ていると大きな手が見えました。きっと宇宙の手だわ。。とまりいは思いました。
その手はまりいの目の前で止まりました。まりいはびっくりしましたが、目を見開いて手をしっかり見つめました。
その手の中には虹色の卵があったのです。
空から声が聞こえました。
まりいよ!!
卵を育ててごらん!!
きっと良いことがあるから。。
まりいの手の中に虹色の卵を入れると大きな宇宙の手は消えたのです。
まりいは綺麗な虹色の卵が大好きで、いつも側に置き、綺麗ね、可愛いね、ありがとう!!と声をかけていました。
ある日目を覚ますと虹色の卵の中から、小さな虹色のしずくのようなものが出てきていたのです。
しっかり見るとそれはなんだか。。生き物のように動いていたのです。
そのしずくは虹の龍の赤ちゃんだったのです。
まりいはたくさんのしずく型の虹の龍の赤ちゃんに囲まれていました。
赤ちゃんはふわふわと空中に飛び出したました。
それはまるでしずく型のしゃぼん玉のようでした。
まりいはいつも綺麗ね、可愛いね、ありがとう!!と声をかけました。
赤ちゃん達はだんだんとおたまじゃくしの様な姿になり、龍の姿に変わって行きました。
虹の龍達が空中を飛ぶ様子はとても綺麗で、まりいはいつもうっとりと眺めながら、綺麗ね。。可愛いね。。ありがとう。。と声をかけて暮らしていました。
こんな素敵な龍達を独り占めするのはもったいないと。。まりいは。。虹の龍の好きそうな人を見つけては虹の龍を届けることにしたのです。
虹の龍と共にいる人達は笑顔なのです。
きっと嬉しくて、心がウキウキするのだとまりいは思いました。