毎週月曜日♪ | 線維筋痛症~医者であり患者である~

毎週月曜日♪


最近、毎週月曜日を心待ちにしています。音譜ドラマ『IS~男でも女でもない性~』の放送があるからニコニコ原作は六花チヨさんという方の漫画です。

2000人に1人、4500人に1人生まれるとも言われる性分化疾患による男女の身体的特徴が混ざったひとたち、インターセクシャル(通称I.S. アイエス、正確な定義はないスラング)。

主人公の春はISとして生まれて、家族に支えられながら真っ直ぐ生きようとする逞しい人。それでも二次性徴期には身体的変化が現れ、とくに学校生活での苦労は絶えない。周囲への理解を求める行動から、無理解や差別にさらされ、恋に苦しみ、生きづらさを覚える。重いテーマだけど、家族や友達が暖かくて、元気が出る話ですアップ 福田沙紀が演じる主人公・春がはまり役だし、父役の高橋ジョージも面白い。

これから春ちゃんや、春の恋人、家族、友達は色々な困難に直面すると思うけど、心から応援したくなる。そんなドラマです。かお

私はこのドラマを観る度に、ジェンダーや、障害とはなんなのか考えてしまいます。性分化疾患は障害なのか、状態なのか、手術で『典型的な性』に振り分けるのは悪いことか。性同一性障害など多様な性認知が広まってきた今、性別で規定してきた様々なことを、取り払える所は少しずつ取り払って、皆が生きやすい社会を作れたら良いと思う。

だけど、自分の病気の経験から、全ての人間が生活しやすい環境なんて存在し得ない。駅などの公共施設にある点字プレートは、手足の不自由な人には危険な障害物になりうる。ノーマライゼーションやバリアフリーなんてあり得ないと思った。そんな矛盾は何処にでもあるし、それを技術や法律のみで解決することは多分できない。だからこそ、春と春の周りの人間のように、身近な人間同士が助け合って生きる事に意味があるんだと思って、このドラマを観てます。



iPhoneからの投稿