私は石黒達昌という作家を知らなかったから。

今頃読んで恥ずかしいですが、偉大な作家なのに世間の評価が低いように感じます。

だって

「平成3年5月2日、後天性免疫不全症候群にて急逝された明寺伸彦博士、並びに、」この小説は30年も前に書かれたものなんです！！

滅茶苦茶面白いです。

なんで芥川賞？　SFですよね？

小説を２回読み、私は絵をかいてしまいました。

ハネネズミの絵をｗｗ。　だって実在してほしい、そう思ってしまうではありませんか。

解明されない謎もいくつかあり、２回読んだら謎が解けるかなと思ったけどわからなかった。

こういうときはネットで解を探すんだけど、誰も種あかししてくれないし、、、困ったよ～。

なんで明寺は重い鋏を仔ネズミの上に落としたんですか？

なんで最初に研究していた石川は失踪してしまったんでしょうか。

そして、解剖に関わったものの死は、ネズミの体液、細胞に触れたために感染したのでは？

どうして子供がハネネズミを発見するのか？

弱い光でも子供には見やすい可視領域なんでしょうか。

などなど。

自分でいろいろ考えたけどわからないことだらけです。

横書きの文章に写真、ゾクゾクする展開で回収されない伏線もよりリアルを増加させます。

こうなったら神居古潭へ行ってみたい！

次の夏は必ず北海道へ！！という気持ちになってきてしまいました。

なんて面白いんだ。

英語で発表したらよいのではないでしょうか。

３０年も前の小説にいまさら何言ってるんだと笑われそうですがこの衝撃はアイザックアシモフを読んだときのような感じです。

読書感想 平成3年5月2日、後天性免疫不全症候群にて急逝された明寺伸彦博士、並びに、