柴田勝家の「ニルヤの島」をキンドル読み上げサービスを使用して読書した。

２週間前くらいなんだけど、もう一回読まないとよくわかんないな～　と思ってそのままになってしまった。

そのため、他の読書感想も押せ押せで書いていない感じｗｗ

人生のすべてを記録し再生できる生体受像（ビオヴィス）の発明により、死後の世界という概念が否定された未来。ミクロネシア経済連合体（ＥＣＭ）を訪れた文化人類学者イリアス・ノヴァクは、浜辺で死出の船を作る老人と出会う。この南洋に残る「世界最後の宗教」によれば、人は死ぬと「ニルヤの島」へ行くという――生と死の相克の果てにノヴァクが知る、人類の魂を導く実験とは？　新鋭が圧倒的な筆致で叙述する、第２回ＳＦコンテスト大賞受賞作。　by　アマゾン

死後の世界がなくなる、、、、　これがピンとこない。

死後の世界があるときに生まれ死んでいく私からしたらなかなかハードルが高い想像力を要求されてしまった。

ストーリーを勝手に脳がでっち上げてストーリーにしないと何事も理解できない脳を人は持っていると聞いたことがある。

加齢、時間経過により記憶が断片化することがなくいつでも物語を再生、修正できる

主体時間の選択もできる。

なんとも夢を見ているような感じかしら？？

AI技術の進歩で死者とも会話ができるから人の死は死ではなくなってしまった。

またミーム（共通意識のようなもの？）で人の考えや体験も自分のもののように認識し追体験もできる？のかな。

輪郭がはっきりと見えてこず、時間軸もグニャグニャと入れ替わるため本の感想が「印象」に近いものとして記憶されてしまった。

叙情的に語られるお話だけどもう少し分かりやすく○○の視点、○○の視点、○○の視点、と３人くらいを順番にして時間軸は一方通行にして書いてもらった方が良かったかな～　と思う。

とっつきにくい人にはとっつきにくい。

萩尾望都に漫画にしてもらわんと分からんではないか！！

各宗教が死後の世界を放棄したわけだけどそんなことあるかね？

死って主観的なもので、「親が死んでも会話ができるし意見も聞ける」というのはわかるが、自分が死んだら？　自分の死は自分の死だもんね。　

伊藤計劃の虐殺器官を思い出させる部分があるけど、あのように分かり易いのに新しいひらめきで心底怖くなるような魅力はなかった。

なんだか煙に巻かれた感じで、、、。

作家としてもっと力量がついたらとがった表現方法を捨てて分かり易さを追求して己の考えを文章にしてもらいたい。

その時に「そっか～。こういうことが言いたかったんだ！　なるほどやっとわかったよ」と拍手したい。

読書感想 ニルヤの島

読書感想　ニルヤの島