南紀白浜アドベンチャーワールドで暮らす、お母さんパンダ良浜。
とーっても可愛いんです❣️
ラウちゃんが大好きなんです。
今日は大好きなラウちゃんのお話をします。
ジャイアントパンダのラウヒンは
アドベンチャーワールドで生まれました。
お母さんの梅梅は
アドベンチャーワールドで暮らしていた雄パンダ永明のお嫁さんとして、中国から日本にやって来ました。
その時、梅梅のお腹の中に宿っていたのがラウちゃんです。
お母さんの梅梅が、中国にいる元旦那さん(笑)との間に出来た子が、ラウちゃんです。
梅梅さんのお腹に赤ちゃんが宿っており
それが女の子だったこと。
それはアドベンチャーワールドのジャイアントパンダ「しあわせ家族計画」の奇跡の始まりでした。
梅梅は中国で既に双子を産んでいて、ラウちゃんの子育ても慣れていました。
ある日突然、梅梅が赤ちゃんのラウちゃんの頭を口に入れて、ぐるぐるぐるぐる回し始めました。
びっくりした飼育員さんたちは、慌てて梅梅を止めようとしましたが、
当のラウちゃんは気持ちよさように「グググ」と鳴いており、飼育員さんは、梅梅はラウちゃんをあやしているのだと気付きました。
このあやし方は「ぐるぐる」と命名され、
ラウちゃんの弟妹たちも、「ぐるぐる」であやされて育ちました。
その頃の中国では生後4ヶ月くらいで独り立ちさせるのが主流でラウちゃんも4ヶ月ほどで親離れしたそうです。
飼育員さんたちはラウちゃんが淋しくないように、
たくさんのおもちゃを用意しました。
タイヤで作ったブランコを立ち漕ぎするなど、人間の子供のような遊び方をしていたラウちゃん。
飼育員さんのお膝に乗せてもらい滑り台の遊び方を教えてもらったラウちゃんは、アドベンチャーワールドで唯一人間のように座ってお尻から滑り台を滑るパンダさんです。
おてんばラウちゃん。
一人っ子で大切にされてきたのと
気の強いお母さんに似たせいで
短気でおてんばに育ったラウちゃん。
閉園30分前になると、
お家に帰る!
扉を飛び蹴りしたりタイヤを殴り続けたり、
走り回ったり
「ラウちゃんの大暴れタイム」
を目当てに、夕方になるとお客さんがラウちゃんのところに集まってきたそうです。
ラウちゃんの兄弟には弟のユウヒン、その下に双子のリュウヒンシュウヒン、その下に弟、さらに下に双子の妹と弟がいます。
双子の赤ちゃんパンダリュウヒンとシュウヒンが生まれた時、
2歳上のユウヒンが赤ちゃん返りをしてしまい、
一時期お姉さんのラウちゃんと一緒に暮らしていました。
力関係は圧倒的にラウちゃんが上で、
ユウヒンはいつもボコボコにされていたそうですが、
寂しかったユウヒンはそれが嬉しかったらしく、
「遊んで遊んで!」とラウちゃんにつきまとっていたそうです。
この姉弟コンビが、私は大好きです❤️
食いしん坊でおてんばなラウちゃんもお年頃になり、
発情期を迎え
永明さんとお見合いをしました。
よく誤解されるのですが、
ラウちゃんと永明さんは血が繋がっていないので、
義理のお父さんにはなるけれど、結婚はできるのです。
「なぜ白浜にはこんなにも赤ちゃんパンダが生まれるのですが?」という問いに
飼育員さんたちは必ずこう言います。
「永明が凄いから」
優しくて穏やかで、メスの気持ちを尊重出来る永明さん。
気の強いラウちゃんも、優しい永明さんだからこそ、
受け入れることが出来ました。
ラウちゃんの初めての赤ちゃんは
双子でした。
初めて赤ちゃんを産んだラウちゃんは何が起きているのかわからず、抱き上げるのも時間がかかったそう。
抱いている時もうまく抱けなくて、
まるでどじょうすくいのようだった、
と飼育員さんが仰っておりました。
赤ちゃんを上手く抱けないと、
上手く育児できないことにお母さんのストレスも大きくなるみたいですね。
2度目の出産の時も双子を生んだラウちゃん。
このときは一頭目が生まれて抱き上げたあと、
次に生まれた二頭目も抱こうとしたそうです。
アドベンチャーワールドでは子供の安全を考え、しばらくは入れ替え保育にして、時期を見て二頭一緒にお母さんに預けたそうです。
今まで一頭しか育てていないと思い込んでいたのに突然二頭に増えて、ラウちゃんはびっくりしたそうです(笑
が、そんなことより竹よ!といわんかのようにすぐにら受け入れたそうですね😆
入れ替え保育
一頭ずつお母さんに預けて、隙を見て子供を入れ替えて、二頭に充分に母乳を飲ませる
パンダは双子を産む確率が高いですが、野生では生命力が強くお母さんの母乳を独り占めする子が生残り、もう一頭は生きる伸びることができません。
人間が双子を入れ替えることによって、
二頭に十分に母乳を飲ませることが出来ます。
ちなみに、ラウちゃんの母である梅梅は、世界で初めて生まれたての双子を二頭同時に授乳したパンダで、
世界中からグレートマザーと呼ばれたいます。
一頭だけだと思っていたのに急に二頭に増えても動じないパンダさん。
パンダさんはとても母性本能が強いんです。
中国では代理母制度があり、育児放棄された子やお母さんが高齢や病気で育てられなくなった赤ちゃんを、
自分の子供と一緒に育てることもあります。
もうなくなったみたいですが、
パンダ幼稚園という赤ちゃんパンダ数頭が暮らすお庭で、年頃のメスパンダが面倒を見てあげる保母さん制度もあったそうですよ。
割と大きくなっている赤ちゃん三頭(自分の子供と養子)からお乳をねだられてるお母さんパンダの写真を見たことあるんですが、大変そうでもあり微笑ましい写真でした。
ラウちゃんの2度目の出産で生まれた双子。
兄の海浜はいつもママべったりの甘えん坊で
妹の陽浜は赤ちゃんの頃からひとりで遊んでいることが多いマイペース。
3度目の出産で産まれたのが女の子優浜。
2年後に双子の桜浜、桃浜生まれました。
おてんばなラウちゃんは子供と遊ぶ時も全力で遊ぶのが有名でした。
次に生まれたのが女の子の結浜。
この頃からラウちゃんの母性本能と赤ちゃんへの執着心はとても強くなったらしく
赤ちゃんと離れている時間が少しでも長くなると、
激しく鳴いて取り乱しました。
赤ちゃんパンダは体温が低く
冷やさないためにもお母さんは24時間ずっと赤ちゃんを抱き続けます。
食事も排泄も我慢です。
眠っていても赤ちゃんが鳴いてぐずると、抱き直します。
本当に大変です。
結浜の次に生まれたのが彩浜。
そして次に生まれたのが
末っ子の楓浜でした。
元気で好奇心旺盛の楓浜は、
初めて見る遊具にも走って登ってゆく子供でした。
お母さんのラウちゃんはひとりで遊ばせるのは不安で、遊具から楓浜を下ろす場面も。
そんな所を見ると、
本当にパンダは人間みたいだなあと。
歴代のお兄さんとお姉さんたちは一歳ほどで独り立ちしまささたが、末っ子の楓浜は一才半頃までラウちゃんと共にいて、独り立ち当日まで母乳を飲んでいました。
もう大きくなって重い楓浜から母乳をねだられても、
黙ってじっと授乳している時のラウヒンの目が、
とても好きでした。
おてんばで食いしん坊で、
母性が強く、
赤ちゃんが大好きだったラウちゃん。
お母パンになっても
ラウちゃんと呼ばれているのは
きっと、
赤ちゃんの頃から
大切にされてきた
証だね。
これからも
ずっと元気で
しあわせななパン生を生き続けてね。
生まれてきてくれてありがとうね
ラウちゃん🐼💕
らうちゃんはどうしてあんなに可愛いの?
という質問に
飼育員さんの答えは
永明のこどもじゃないから。
浜家の子供は成長するに連れて北京系の永明に似て、鼻は高く顔も面長で手足が長くなるけど
ラウちゃんは父親のハーランに似てまる顔で鼻ぺちゃだからあんなに可愛いんだって❣️🤭
飼育員さんにだっこされておじゃまなポーズをとるラウちゃん