ストーリー性はほとんどない（失礼！）わけですが、番組のテーマははっきり一貫しています。
ズバリ、美味いものを食う！
仕事のついでにふらりと立ち寄った店で食事を堪能するという、ただシンプルにそれだけの流れを毎週繰り返しています。
この吸引力がすごい。
テーブルに並べられた料理のセットが本当においしそうな絵になるんです。
リアルタイムで視聴するのは危険です。
五郎さんを演じる松重豊さんがまたいいんですよね。
松重さんの表情といい、心の中で語られるモノローグといい、ついつい引き込まれてしまいますね。
そして極めつけは、音です。
料理をじっくり咀嚼する音をいやらしいくらいに拾ってくるんですが、これが深夜の胃袋を刺激してしょうがない。
監督も音響スタッフもよくわかってらっしゃる。
それからテレビの向こう側の松重さんも、こちら側の我々も、テンションがMAXになった瞬間に流れ出すベンチャーズのBGM！
もう言葉は何もいりません。
動か静かでいえば、ほとんど動きもない静かな映像です。
それでいながら視覚と聴覚を最大限に揺さぶってくる嵐のような番組です。
30分くらいの放映時間があっという間に終わってしまいます。
番組終わりの、原作者・久住昌之氏によるコーナーも必見。
原作者自ら、番組に出てきたお店と料理を実演で紹介してくれます。
そう、五郎さんが食事をしているのはすべて実在のお店なのです。
こんなプロモーションされたら行ってみたくなっちゃいますよね。
今回でシーズン3となる孤独のグルメ、残すところあと2話！
じっくり堪能したいですね！
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