生活保護3兆円の衝撃 | 羊たちの楽園~理想のシェアハウス探求日誌~

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2011年2月末にニュージーランドから帰ってきました。ニュージーランドやオーストラリアに行ったことのある方、英語学習中の方、シェアハウスに興味のある方、ダイビングが好きな方は、お気軽にからんでください!!

あ、どーもこんにちは。メリーさんです★



先日、「生活保護3兆円の衝撃」という本を読みました。



税収が40兆円くらいなのに、


生活保護に年間3兆円という金額自体が衝撃的なのですが、


その受給の内実に迫った取材内容も衝撃的です。


一言で言うと、


「ナニワ金融道」や「カイジ」の世界。


「貧困」をビジネスにしている輩がどんなことをしているかが分かります。


そして、今の生活保護制度の問題点も浮き彫りになります。






生活保護については、賛否両論あります。


「生存権を担保する上で必要」という正論がある一方、


「働かずに金がもらえるのは不公平だ」という声もあります。





ここで思い出されるのは、「弱者は強い」という真実。


「弱者保護」のお題目を掲げた場合、批判されづらくなります。


メリーさんの独断と偏見によれば、


こういったお題目を大々的に掲げる人や団体ほど怪しいです。


ちゃんと支援している団体の人って、こういったPRが下手なんですよね。


(これは、完全に偏見ではありますが。。)


どちらにせよ、生活保護受給者の周囲には、


カネの匂いを嗅ぎ付ける群衆も紛れています。


一部のNPO、医療法人、不動産業者、反社会的勢力などなど。


一体、彼らによって搾取されているのは誰なのか?


生活保護受給者??それとも、我々納税者??






そんなことを考えていた時、


NZで出会ったニュージーランド人と中国人の夫婦のことを思い出しました。


その二人の会話で、


「NZ人はアジア人をずる賢いと考え、アジア人はNZ人をバカだと考えている。」


という趣旨の発言がありました。


二人の夫婦喧嘩の直後なので、


ちょっと品の無い発言でしたが、的を得ている気がしました。





NZでは永住権を持っていれば、外国人も保護され、


年金ももらえるし、学校に通うお金も国から貸してもらえるそうです。


(制度自体はしょっちゅう変わったりするみたいですが。。)


アジア人はズルして取得した永住権で、こういったお金も受給していると、


NZ人の旦那さんは、中国人の奥さんを罵っていました。


さらに、「NZ人は制度的には確かに受け取れるかもしれないが、


自分が本当に困った時だけ短期間受け取る。それに頼ったりはしない。」


とのこと。


この後、色々と夫婦喧嘩が白熱していったのですが、

話が逸れるのでこの辺でww







この話、日本の生活保護制度にも通じるものがありそうです。


一昔前の日本人の価値観であれば、


「生活保護はなるべく受けない」という気概があったと思います。


が、今は損得勘定も働いている気がします。


行くところまで行ったら、社会主義の崩壊と同じ道を歩みます。


人間なんて、そんなに強くはない生き物なので、


働かなくても生活に困らないなら、多くの人は働かなくてもいいやってなります。


働くって、ツライことや我慢しなきゃならんこともいっぱいありますしね。。。


でも、そういうツライことを乗り越えた時の充実感は、


働いてないとなかなか味わえないと思うんですけどね。

「働く場が無い」と言う受給者もいると思います。

が、条件を選ばなければ、かなり多くの働く場があります。


でも、彼らの本音としては、「割に合わない」わけです。


「こんな会社、ブラック企業じゃないか!辞めてやる!」と。


(注:働けるのに働かない人に限定した話です。)


本当に困っていたら、死に物狂いで頑張ると思うんですが。。。


そんだけ頑張ってもダメだったら、最終手段で生活保護のような、


セーフティネットがあるべきなんだと思います。


まずは、その人なりに全力を尽くすべきと考えてしまうのは、


厳しい見方なんでしょうか?


そうじゃないと、他の人が頑張るのがアホらしくなりますよね。


自分も底辺近くから這い上がってきたので、なおさらそう思います。






数日前に、生活保護受給者が210万人に達したと記事が載ってました。


戦後最多の受給者だそうです。


年金問題がありますが、そもそも年金なんか払ってなくても、


生活保護でもらえるお金と大して変わらないわけです。


だったら、どうして辛い思いまでして必死に働かなきゃならんのか?


キリギリス的な生き方の方が、「得」なんじゃないか?


そんな疑問まで浮かびます。


(働くこと自体が楽しみであるような価値観が必要ですね。)







でも、日本は官僚支配の国。


官僚支配ということは、実態は社会主義国に限りになく近いと思います。

生活保護のような社会問題が起こるのは、

必然と言えば必然かもしれません。





問題は今後、歯止めが効くかどうか。

最終的には「バランス」が大事だと思います。


このままどこまでも「保護しろ、保護しろ!」では、国が傾きます。


逆に、「保護なんて必要なし!」では、


格差が広がり、治安悪化は避けられません。

互いにどこまで許容でき、どこでバランスを取るか。

今後の展開を見守りたいと思います。




ではでは、今日はこの辺で★



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