こんにちは。
先日教えていただいた、映画『ある男』を鑑賞しました。
非常に深いテーマを描いた作品だったと思います。
主演は妻夫木聡さん。
『不適切にもほどがある』の河合優実さんと坂元愛登さんも出演しています。
亡くなった夫(窪田正孝さん)は、どこの誰とも知らない別人「X」だった。
妻(安藤サクラさん)は、Xの身元調査を弁護士の城戸章良(妻夫木聡さん)に依頼する。
果たして夫の正体は?
そしてなぜ他人として生きていたのか?
いわゆる「なりすましもの」作品です。
有名な『砂の器』も、この手法を使っています。
戦後の混乱期に他人の戸籍を使いピアニストとして成功する主人公。
実の父親は、ハンセン氏病で隔離されているのだった(当時は差別を受ける病気だった)
近年の映画だと、長澤まさみさんと高橋一生さんの『嘘を愛する女』もありました。
数年間一緒に暮らした桔平(高橋一生さん)が外出先でくも膜下出血で倒れて搬送された。
警官から、桔平の身分証明書が偽造されたものだと聞かされた主人公由加利(長澤まさみさん)は、探偵(吉田鋼太郎さん)に身元調査を依頼する。
こちらの作品は、なんと実話を参考にしたストーリーなのだそう。
『ある男』の中で、妻夫木さん演じる弁護士がこんなセリフを言います。
『ここまでしなければ(他人の戸籍を使わなければ)生きていけない人もいる』
『ある男』では、犯罪加害者の家族への、そして在日三世への偏見と差別が描かれています。
原作は平野啓一郎先生の作品なのですが、インタビューでも「当事者ではない差別」をどう描くかを語っています。
ぜひ下記リンクのインタビューを読んでほしいと思います。
加害者の家族、在日三世など、自分の努力でどうにもならないことへの差別にどう対処したらよいのでしょう。
とても考えさせられました。
今日もよろしくお願いします。