Y's cafe
【予告】にてお伝えしました通り、先日、3年ぶりに埼玉県熊谷市妻沼にあるY's cafeさんに行ってきました。
熊谷市北部に位置する旧妻沼町の市街地にあるお菓子屋さん&パン屋さん“さわた本店”さんの奥に
佇む古民家を改装してカフェにしたY's cafeさん、3年前は「ベリーのタルト」をいただきましたが・・・
Y's cafe
さわた本店さんのテラス席の脇を抜けてお店の裏側に出ると、さらに奥の方に細い路地が続いています。
路地の左右は灌木や草木が生い茂っていて、ちょっとした探検気分にワクワク感も高まってきます!!
ちょうど紫陽花の時期が終わり、凌霄花など夏の花へとシフトする頃にお邪魔しました。
路地に咲いた黄色い花も、背景の緑に良く映えて暑い夏の訪れを感じさせくれます。
路地を進んでいくと、築数十年はあろうかという年季の入った古民家が姿を現します。
手前に玄関はあるものの、入り口は玄関の隣りの縁側についたサッシの引き戸になります。
古民家の隣りは少し開けた空き地になっていて、ハンモックが気持ちよさそうに置かれていました。
サッシから古民家の中に入るとすぐにエアプランツが出迎えてくれます。
縁側に置かれた観葉植物や花のポット、さらに中に入ると入口の周りはエアプランツや
ドライフラワーで飾られて、路地の草木がそのまま店内に続いているみたいな印象を受けます。
この日の店内は時間制の完全予約になっていて、Cindyのような予約した人の確認や
予約なしで利用できるテイクアウトのお客さんの対応で店長さんは忙しそうにされていました。
遅れないように少し早めに到着したので時間まで外で待っていようかと思っていましたが、
3年前の訪問で座ったスペースが現在は作家さんの販売・展示スペースになっているとのことで、
よかったら作品をご覧になってくださいとのこと・・・のんびり眺めながら待たせてもらうことにしました。
日々の生活に彩りを添えてくれるような素敵な作品の数々にすっかり癒されました。
予定の時刻になり、席に案内してもらいます。
コロナ禍による対策かどうかは分かりませんが、各テーブルは非常にゆったりと配置されていました。
正面の奥には大きなテーブルもありましたが、こちらも座席を制限して使用しているみたいでした。
米粉メレンゲにのせた熊谷栗のモンブラン(レモンアイス添え)
Y's cafeさんのスイーツ専門チーム“Local and Life”による完全予約制のスイーツのひとつがこのモンブラン。
他にもベリーをふんだんに使ったフレンチトーストもありましたが、今回はこのモンブランを目当てに予約しました。
透明のお皿の中心には綺麗に渦を巻くモンブランが鎮座し、その周りにはクランブルやカットされた栗が散りばめられ・・・
何て美しいビジュアルでしょう・・・サーヴされてしばらくの間はうっとりと眺め・・・カメラを向けて・・・中々食べるまでに至らない!?
ぐるぐると渦を巻く地元熊谷産の栗で作ったペーストは、滑らかな口当たりからやさしい栗のまろやかな風味と甘さが広がります。
和栗ペーストの中にはホイップクリームがたっぷりと詰まっていますが、口の中でシュワっと溶けていくと同時に何とも心地よい
ミルキーな感触に満たされていきます。とっても上品で全くしつこくないホイップクリームの中心には栗の甘煮がゴロゴロ・・・
そして、極めつけは米粉で焼かれたふんわり軽くてクリスピーな食感の台座・・・本来のメレンゲとは違った美味しさです!
追加でトッピングしたレモンアイスのひんやり爽やか&ミルキーな甘さやホロホロとしたクランブル、さらに栗の甘煮の
ほっくりした甘さがモンブランの美味しさをより一層引き立てていて、とっても贅沢なスイーツに仕上がっていました。
セットのドリンクはY's cofeさんということでコーヒー系ドリンクとも迷いましたがアイスのグリーンルイボス茶をチョイスしました。
蒸し暑い夏の午後にひんやり心地好い刺激のまろやかなルイボスティーが良くマッチして、乾いた喉を潤してくれました。
Cindyは午後2時半からの枠で予約しましたが、午前10時から午後4時まで1時間半ごとに(全5回)予約を受け付けています。
InstagramのDMで予約を受け付けていますので、お気に入りの時間でスペシャルなスイーツを楽しむことができます。
Y's cafe
埼玉県熊谷市妻沼 1417-3
050-3706-0979
営業時間および休日等は下記を参照ください
https://www.instagram.com/yscafe2017/
VIN PLUSで購入したナチュール
VIN PLUS
“熊谷プチツアー”の2軒目は、ヴァン・ナチュールの販売&ワインバーというCindyにとってたまらないお店のVIN PLUSさん。
実は、お店があること自体は数年前から知っていましたが、アクセスの問題でワインを飲みに行けないなぁ~と思っていました。
ところが今回のコロナの一件で多くのビストロやワインバーが“ワインの瓶売り”(特例で許可が下りたそうです!)を始めて、
もしかしたらVIN PLUSさんもと調べてみたところ・・・何と、最初からワインを売っていた(通販もあり!)とのことでした。
そして、お店のある住所に行ってみると・・・改装工事中のお店で店長さんがひとりで作業をなさっている最中ではりませんか!
お店を知った経緯やヴァン・ナチュールが大好きであることを伝えると、色々あるからと、お店の二階に案内してくれました。
細い階段を上ってひんやりした空気に満たされたワインセラーの部屋に入ってみると・・・部屋を埋め尽くすワイン!!!
ナチュール界の大御所から気になっていたものの即完売したワインまで其処彼処に並んでいて・・・凄すぎです!!
そんな訳で手あたり次第目についたキュヴェの話を店長さんと語らい、楽しいひと時はあっという間に過ぎていきました。
今回はせっかくですので“Cindyのナチュール師匠”である野代酒店さんで取り扱いの無いキュヴェを2本購入しました。
KUMPF ET MEYER / AUXERROIS SELMLING 2016/2017
クンプフ・エ・メイエ / オーセロワ・セルムリング
ローゼンウィラーでワインを造っていたグザヴィエ・メイエーとモルセンハイムでワイン造りをしていたジョセフ・クンプフ。
その二つのドメーヌが1996年にローゼンハイムで一緒に立ち上げたドメーヌが、クンプフ・エ・メイエなのですが・・・
何と、クンプフもメイエもワイナリーから離れて現在はジュリアン・アルベルチュスのワイナリーになっています。
オーセロワといえばアルザスの白ワインに欠かせない品種のひとつですが、艶のある黄金色の液体から広がる
初夏の季節に熟した柑橘・・・まるで甘夏のような溌溂とした爽やかな甘酸っぱさの何と豊潤で香しいこと・・・
VIN PLUSの店長さんがおっしゃっていた通り、見た目も味わいも、まさに“べっぴんさん”なワインでした。
SONS OF WINE / GIPSY PIELES NV
サンズ・オブ・ワイン / ジプシー・ピエル
何と、もう一本もアルザスの生産者の白(オレンジ?)ワインをチョイスしました。
でも、今回はこの作り手のワインを一度飲んでみたかったのです。サンズ・オブ・ワインはファリッド・ヤイミなる人物によるワイナリー
なのですが、実はこのファリッドは、2005年に設立されたヴァン・ナチュールの協会(l’Association des Vins Naturels)の共同設立者として、
フランスでのヴァンナチュールの認知に大きな力を注いできたとのことです。この組織はマルセル・ラピエールやクリスチャン・ビネール、
ピエール・オヴェルノワなど最初は10人に満たない、今では多くの人に尊敬される造り手たちが先頭に立って築き上げてきた組織で、
2016年まで自身のワイナリーを持たず自宅でガレージワインを造っていたそうです。その後、クリスチャン・ビネールのカーヴを
借りてネゴシアンとして本格的にワインをリリースしたとのこと。今回購入したジプシーもスペインからベルデホという品種を
持ち帰って醸造したとのことですが、何と、そのベルデホの樹は180年越えのフラン・ド・ピエ(接ぎ木無し)とのこと!!
そんなレアなぶどうで造られたワインですが、今度は店長さん・・・“これを開けたら5日待ってから飲んでね”とのアドバイス・・・
その言葉が気になって抜栓直後にひと口飲んでみると・・・フルーティーで美味しい!!・・・でも、ゆで卵のような薫りが・・・
そうです、ナチュールによくある還元臭がかなり強く、3日目くらいまでは、いわゆる硫黄のような温泉のような臭いが・・・
しかし、それから3日手を付けず6日目に再び飲んでみると・・・何てまろやかで上品なフルーツの薫り・・・凄い!!!
こんなにも激変するワインは久しぶりです・・・それにしても、お店がリニューアルしたら今度は是非“飲みに”行きたいです!
VIN PLUS
埼玉県熊谷市弥生2丁目52-2
営業時間及び休日は下記を参照してください