ロスの夜(スコットランドの早朝)から天気予報を調べていた。

テレビ中継では日曜日は今までより容易なコンディションになるだろうと言っていたからだ。

風は強くはないが5、6メートル。突風で9メートル。気温は15度、体感気温12度。

よしよし。爆  笑 

いきなり無風、柔らかいグリーンでスコアを出し放題になってほしくなかった。

(ちなみに終了後の夜になり現地は雨が降っている)

 

幸い(?)、早い時間に良いスコアをポストして、午後遅くトップグループ達が苦闘するという展開にはならなかった。

3日間頑張って優勝を狙える位置に持ってきたのに気の毒じゃないか。爆  笑

 

録画したのを最初から見ているが、朝の方が風も強く、海の白波は一方向に押し寄せている。

ピンフラッグはバタバタし、プレーヤーもギャラリーもニットの帽子をかぶっても寒そうだ。

 

 

ジョン・ラームは最初の3ホールでバーディー、猛チャージをかけるかと期待されたが続かず68、−1で終わった。何度も言うがLIVゴルファーは本当に才能が勿体無い。

次のメジャーという意味では皆同じで来年の4月まで待たねばならないが、彼らは世界のトッププレーヤーと対戦するのがマスターズまでないのだ。

 

前半、無名の(私には)南アフリカのトリストン・ローレンスはショットもよく、4つのバーディーで−7の首位に出てきた。

彼はまだ26歳なんですね!遠くからのカメラではちょっとチャビーなので、もっと歳がいっているかと思った。

 

フロント9で3つバーディー、それまでステディーなプレーをしていたジャスティン・ローズが初めてミスしたのが12番456Yの2打目。5番アイアンと言っていた気がするが、右ピンにボールは右に流れて右ラフ。

そこからのチップがピンに大きくショートして初めてのボギーで−5に落ちた。あのパーパットも入るかと思う良いパットだったと思ったが。

 

次にはローレンスが同じホールでティーショットが左からセカンドは右ラフで、やはりチップをショートしボギー。

13番480Yでショフェールがピン下からバーディーパットを入れ(−7)、ローズがピンハイ右からのバーディーパットを外した時から潮流は変わったように思えた。

 

14番201Yでもローズのバーディーパットはラインに乗っていたが2転がり弱くて入らず、ショフェールのパットは転がりよく入って連続バーディー。−8。

 

14番、最終組のローレンスもピン左に良いショットを打ったが、バーディーパットを引っ張った。

「プレッシャーだ」とルーク・ドナルド。もうこれ以上は追いつけなかった。

 

もう少しで入りそうなチップショットを何度も打ったビリー・ホーシェルだが16番、17番、18番をバーディーにして−7。

 

15番495Yでもローズは良いストロークしたがバーディーパットが入らず。

最後に18番ホールでとうとうバーディーパットが入ったが、間に合わなかった。

43歳、ローズ悲願の全英オープン優勝を見たかったが、ザンダー・ショフェールが後半は畳み掛けるようなショットとパットで危なげなく勝った。

 

ショフェールは今年PGAチャンピョンシップに優勝してから、自信が違うように見える。

彼は飄々としたところがあり(少なくとも外面は)、今まで何度もメジャーで優勝争いに入っていても、届かず悔しがっている様子を見せたことがない。

早くは2017年の全米オープンで5位タイ、2018年全米オープンで6位タイ、PGAチャンピョンシップ2位タイ。

2019年マスターズ2位タイ。(タイガーが優勝した年)PGAチャンピョンシップ3位タイ。

2020年全米オープン5位。2021年マスターズ3位タイ。

 

書き出してみるとものすごい。

記者会見で、「メジャーに初めて勝つのは難しいが2回目のメジャーを勝つのはもっと難しいと言われるが、あなたは簡単に2回目の優勝をしたように見えるが」と聞かれて、「簡単だったとは思わない、今週は厳しかった。でも1回目に勝つのに長々とかかったので・・」、と笑って言っていた。

 

何度も近くまで行って優勝できなかったものを今年初優勝したのは、理由があるに違いない。

今季のテレビ中継で何度も言っていたが、去年より体重を増やしヘッドスピードも速くなって飛距離が伸びた。

彼はゴルフを始めた時からお父さんが唯一のコーチだったが、今年ツァープロのスイングコーチ、クリス・コモについて、小さいことを少しずつ変えているそうだ。

(クリス・コモはタイガーのコーチを短期間やったがタイガーが腰のフュージョン手術をしてから、コーチにはつかなくなった。誰もフュージョン手術したプレーヤーに教えたコーチはいない、というのがタイガーが説明した理由。コモへは感謝のコメントを出していた。)

 

全英オープンが始まる前は、ゴルフ界はスコッティー・シェフラーは今年2つ目のメジャーを獲るかというのが話題だった。ほとんど誰もザンダー・ショフェールが2つ目のメジャーを獲る可能性を話していたのはいない。

 

そのシェフラー、毎日パットが入っていないと言われていた。

今日、9番パー4では2打目でグリーン右、ピンまで45フィート(12メートル余)からパターを使ってカップを2メートル超えた。(ギャラリー拍手)このパーパットが外れて3フィートカップを超え、それも左に外すとギャラリーは無言だった。ダブルボギー。

ここはグリーン周りがユニークな傾斜ですね。グリーンは見た目より早いと解説者が言っていた。

 

次の10番ティーグラウンドではシェフラーは何かに寄りかかって目を瞑り、居眠りしているかのような顔だったが(もちろんそうではない)、パットのことを考えていたのか、どうだろう。

 

 

優勝スコアは−9、アンダーパーは9人。理想的なメジャーのスコアだ。

 

 

私は近年、全英オープンの熱烈なファンだが、今年はことに良かったと感じた。

まずコース自体が素晴らしいのと、コンディションも厳しかった。

厳しかったがアンプレーヤブルになるほどクレージーではなく、ショットと賢いマネージメントと強いメンタルと忍耐心を持っている者がサバイブした。

 

残念ながら今年のメジャーはこれで終わったしまった。これは私だけの意見ではないと思うが、PGAチャンピョンシップは8月に戻してほしいと思う。

 

早い時間のハイライト。

 

最終日ハイライト。

 

 

ではこの辺で。