まずは、出場プレーヤー達にすこぶる不評であった今年のメモリアル・トーナメントの日程変更。

 

メモリアル(シグネチャーイベント)→全米オープン→(今週の)トラベラーズ・チャンピョンシップ(シグネチャーイベント)とトッププレーヤー達は全米オープンを挟んで3週連続出場になった。

 

メジャーの前の週の試合に出場する派と、出場しない派がいる。

メモリアルトーナメントに優勝し、全米オープンではカットラインで予選通過したスコッティー・シェフラーは、全米オープンの前の週に出場したのは1回だけ、それも(今考えると)出場すべきじゃなかった、次からはメモリアルに出場しないかもしれないとまで言っていた。

 

自分のトーナメントであるジャック・ニクラウスに今年のスケジュールが面白かろうはずがない。

メジャーにつぐ大きな試合とゴルフ界では見られたおり、コースセッティングもメジャー並みにタフにする。

全米オープンの前週ではその重みが薄れる、と感じたろう。

 

これが来年からは元のスケジュールに戻される。たった1年で元に戻すのは良い案ではなかった証拠。爆  笑

 

去年のスケジュールは、6月1ー4日メモリアル、6月8ー11日RBCカナディアンオープン、6月15ー18日全米オープン、6月22ー25日トラベラーズであった。

この順序に戻るという事だろう。

2025年の全スケジュールはまだ発表されていないもよう。

 

 

シグネチャーイベントのフィールドに関して。

 

シグネチャーイベントはフィールドが72人であるが、今週のトラベラーズ・チャンピョンシップはローリー・マッキロイが棄権したので71人になった。

今年まではアルタネイトを置かないので71人になったが、来年からアルタネイトを置くことになった。

これでフィールドは常に72人になる。

 

マッキロイはアメリカの月曜日午後にこのステートメントを自分のツイッターアカウントに出した。

要約。

 

「昨日はプロゴルファーとしても17年で最もタフな日だった。

始めに、ブライソンにお祝いしたい。彼はふさわしいチャンピョンだ。

(中略)

先週を見直すに、試合を通して、2、3のことが悔やまれる。主に最終日16番と18番でパットを逃したことだ。

しかし、いつもそう努めているように、ネガティブなことよりポジティブなことが多かったと見る。

先週の始めに言ったように、今は次のメジャー優勝に今までで一番近いと感じている。

僕のキャリアを一言でいうなら、立ち直りだ。(resilient や resilience に適した日本語が思いつかない)

17年間、そうしてきたように今度も立ち直ってくる。

2、3週休んで、全てをやり直してスコティッシュオープンのディフェンディングチャンピョンとして、そしてロイヤル・トルーンでの全英オープンに戻ってくる。

 

See you in Scotland! 」

 

 

あんまり書きたくないが、マッキロイはあの負け方でゴルフ解説者やゴルフレポーターにまで批判され、ゴルフファンには「会場に残ってデシャンボーに握手してお祝いを述べなかったこと」と「インタビューを受けず、さっさとコースを出たこと」を叩かれた。

 

これは最近のアメリカ社会の悪い面が出ている。

正しいか正しくないか、白か黒か、許せるか許せないか・・どちらかの側で中間がない。

自分が信じるところをしない者を徹底的に叩く。

それからポリティカルコレクトネスの風潮が顕著に出ている。

ポリティカルコレクトネスは、そうやるのが社会に受け入れられるから、非難されないから、(極端には)褒められるからが動機になっている言動。

 

ここでファンが非難するところの、敗者が勝者に握手して祝うというのは、以前は少数派だったと思う。

プレーヤーと個人的に親しいプレーヤーはそれをやる。同胞プレーヤー達もやる。(カナダ人やヒルパニック系プレーヤー達)これはまた別な話。これもやらない人はやらない。

 

今回の根拠は、PGAチャンピョンシップでデシャンボーは残ってザンダー・ショーフェルに近づいて握手をしたというもの。

ちょっと前まで、こんなことをするプレーヤーはいなかったと思う。

タイガーの世代がそんなことをするのを見たことがない。彼らはぎりぎりと歯軋りをして、自分を罵ってロッカールームに引きあげたに違いない。爆  笑

タイガーはサンデーレッドのシャツの背中に怒りのマークが浮き出ていた。爆  笑

(私はこっちのタイプの方がよほど好きだ。)

 

敗者のインタビューも最近は皆応じるが、昔マスターズでマイク・ウィアーにプレーオフに敗れたレン・マティアスは泣きじゃくって言葉が続かず、記者会見の収拾がつかない感じで、応答できるメンタルの状態ではない時にするのは考えものだと思った。

 

ツイッターでのバッシングがあまりに激しいので、LPGA元プレーヤーで長年解説していたジュディー・ランキンと、シェーン・ローリーはマッキロイを擁護するコメントをツイッターに出したぐらいだ。

 

 

今はこんなところで。トラベラーズチャンピョンシップのティータイムはすでに出ており、松山はキーガン・ブラッドレーと10:20am、日本時間木曜日夜11:20pm。

 

アメリカは熱波が襲っており、コネチカット州クロムウェルも連日30数度になるもよう。