寝ぼけ頭でTwitterを見ていたが、畑岡奈紗が1ラウンド目の翌朝DQのニュース。

それについたコメントを読むと、誰もこのLPGAの裁断に同感している人はいなかった。

ことごとく非難している。

 

これは起こった経緯を調べねばと複数のアメリカゴルフメディアサイトの記事を読んだ。

Golf Digest, Golf.com, Golf Channel, MSNなど。

 

まずは、これは畑岡奈紗のDQに関してLPGAが出したステートメント。

要約すると、

「畑岡の最終ホール、9番でセカンドショットが長いフェスキューのラフに入った。

LPGAに提出されたビデオを見た結果、畑岡がボールを探した時間は3分を超えていたと決定した。

3分間を超えるとボールはロストしたと考えられ、ロストボールとしての打数と距離からプレーを続けねばならない。

 

誤所からのプレーをしたことで、畑岡は著しいアドバーテージを得ることが出来た(可能性があった)ので、これは深刻なルール違反となり、もしプレーヤーがスコア提出所を出る前に正さないとDQに該当する。」

 

 

 

(私は中継を見ていないので、以下は複数のゴルフメディアのニュース記事を見て書いています。なお、起こった経緯についてはどこも全て同じことを言っています。)

 

9番パー5、畑岡奈紗のセカンドショットのボールがグリーン右のフェスキューラフに飛んでいって、およそ15人がボールを探したそうである。

結局カメラマンが見つけたと畑岡が言っている。

 

テレビはこのボール探しを1分37秒写していたそうだ。

この組にはコースレポーターでゴルフチェンネルのアナウンサー、トム・アボットがついていた。

ボール探しにはアボットも加わっていた。

 

アボットのライブ中継中に言った言葉。

「ここで3分間は大きな問題になると思う。」

「時間を測っている人がいるわけじゃないから、正確に言うのは難しいが、(3分を超えた)懸念がある。」

 

畑岡はボールを見つけたがアンプレーヤブルと判断して、ルールオフィシャルを呼んだ。

このルールオフィシャル、ライアン・パーマーは、畑岡奈紗が3分間ルールを破った可能性があることに気がついていない模様だと、トム・アボットは続けて言う。

 

畑岡はアンプレーヤブル、1打罰でボールをドロップ。4打目でグリーンに乗せワンパットパーで終了。

DQは2日目、朝の練習場で本人に伝えられたそうだ。

 

2日目、69でトータル−10の単独首位になったジェニー・シンがSNSに出したコメント。

 

「これは論議を呼ぶでしょう。

ナサ・ハタオカのDQは、スコアカードにサインしたあと誰かが3分を25秒超えていると考えたから?、こんなことは起こるべきではない。

(3分間超過が)起こらないように、誰か時間を測ってたの?

かもしれない、でも、私が聞いたところによると、ルールオフィシャルが彼女のアンプレーヤブルをやり方を手伝うためにやってきた時、同組のプレーヤー達、キャディー達の誰もそのことを言わなかったんでしょ。

このDQはおそらく彼女のオリンピック出場資格に響くでしょうね。

理想的な出来事じゃないわよね。」

 

ゴルフメディアもあったことをその通り記事に書いているが、論調はこの裁定に疑問を持っているように感じた。SNSを見る限り、欧米のゴルフファンは皆きつく非難している。

 

私の感慨は、3分超過を誰も指摘しない状況でスコアカードにサインした後、プレーヤーに翌日罰を与えるのはフェアなルールだろうかと思う。

 

プレーヤーは必死にボールを探す間、悲壮にさえなっているかも知れない。

またプレーヤーで腕時計をしている人はほとんどいないだろう。

このルールを厳守させたいと思うなら、何らかの補助がいると思う。

 

このルールバイオレーションを翌朝LPGAに疑義したのは大会関係者と言うことになっているが、これはトム・アボットに間違いなと私は思っている。

ボールの探しの現場にいて、見ていたわけだ。

 

我々が見ているPGAツァーの中継では、しばしばボール探しにオフィシャルも加わり、彼が腕時計を見ながらプレーヤーに注意しているシーンを見る。

またキャディーがプレーヤーを促すシーンも見た。

 

畑岡奈紗の場合、これを誰もしなかったのは残念だ。

(キャディーはベテランのクレッグ・ジョンストン、全米女子オープン2勝のジュリー・インクスターのキャディーだった人)

ルール裁定は覆せないことはわかっている。

過ぎたことは忘れて、次の試合にメンタルを切り替えてほしいと思う。頑張れ。ドンッ

 

ではこの辺で。