昨日3ラウンド目、マッキロイとザンダー・ショーフェルの戦いを見て、このコースはこれほどタフだったっけと思った。
風はどのぐらいだったか、常時5、6メートルは吹いていたか、硬く早いグリーンと、(マッキロイ曰く)いくつかのトリッキーなピンポジションでメジャーのような面白さがあった。
ウェルスファーゴがPGAチャンピョンシップの前週になって、メジャー前哨戦というので大会側が張り切ってタフなセッティングにしたのかと疑った。
去年の試合の後、ティーグラウンドとグリーンを新しくし、バンカーはオーバーホールした。
U-NEXTのアメリカの解説者が、ゆえにグリーンが硬いそうで、来年には芝が落ち着いて素晴らしいグリーンになるだろうと言っていた。
ショーフェルは初日2日目は面白いようにパットが入っていた。3日目もマッキロイが入れては入れ返して良いプレーをしていたが。
ショーフェルは70、マッキロイは3ラウンドのロースコアタイの67。
最終日はショーフェルが−12、マッキロイが−11のスタート。
コースのタフさから、その下のサンジャエ・イムらが猛追して追いつくとは考えにくかった。
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最終日も3日目のような二人の接戦が見たいものだと思ったが・・。
後で考えると3番ホールで、10メートル近くのパーパットを入れたのは、パットの良さとマッキロイの方に勢いがあったということだと思う。
4番でマッキロイがボギー、6番でショーフェルがボギーで−11の同スコアになり、7番539Yでショーフェルが201Yから3.6メートルに打ってイーグル。
マッキロイは3パットパー。2打後ろ。
終わった後の記者会見で、自分が行けると感じたのはどの時点だったかと聞かれ、マッキロイは8番ホールだったと答えた。(私には意外だった)
理由は、「8番(334Y)で自分は松の葉っぱのラフでザンダーは良いポジションにいた。自分は10フィートにつけ(実際は11フィート)ザンダーは8フィートにつけ(同10フィート)、自分は入れて彼は外した。それで差は1打になったから。」
「それが9番に繋がり、後半の大きなモーメントになった。8番でパットを入れたからだ。」
U-NEXTのアナウンサーは、何度もまだまだわからないとか(それは可能性としては正しいとしても)、後半に入ってすぐの頃「PGAチャンピョンシップに向けてこの試合に勝ちたいと思ったマッキロイでしたが、そうは行きません」と耳を疑うことを言っていた。
この人はしばしば解説の内藤さんが返事に窮するようなコメントを言う。
9番でマッキロイはピン上につけ、バーディーパットをマッキロイにしては長く時間をかけて読んでいたが、これを入れて−13。ショーフェルと同スコアでサンダーバック9へ。
10番593Y、マッキロイのセカンドは225Yから8番アイアンでピン下へ。これを入れてイーグル。
このパットも10メートルだった。−15へ。ショーフェルはバーディーで−14へ。
12番でショーフェルはフェアウェイからのセカンドがピン下にランドしたがグリーン右へ転がり落ちる。
マッキロイもセカンドは奧ラフまで転がった。
硬いのと風でボールはグリーンで止まらない。ショーフェルはチップショットが近くに寄せられずボギー。
次の13番180Yでも8番アイアンがグリーンを超え、チップショットが悪く連続ボギー。
マッキロイ−16、ショーフェル−12の4打差になってしまう。
14番316Y、マッキロイは3Wで左バンカーに入れたがバンカーからピン下につけバーディー。
ショーフェルはグリー下からチップショットが悪く、パットも入れらずパー。
何かエネルギーが枯渇してしまったかのよう。
(画像はSB Nationから拝借)
15番565Yではマッキロイはフロントバンカーからカップインイーグル。-19へ。
記者会見で今週入ったバンカーで最も良いライだったと言っていた。
最終日の12番からはライブで、テレビはBSじゃパネクスト、iPadでもU-NEXTの中継を見ていたが、青木さんは今日はちょっとトンチンカンなことを言っているように思った。
尾崎直道さんの解説が良かったのに。
グリーンマイルのホールは(16番から18番)、タイガーなら全部アイアンで打つだろうと内藤さんが言っていたが、マッキロイは18番右ラフから181Y、9番アイアンでピンに打って、ピン下にランド、ボールはハイスピードで転がって池まで落ちた。
これは1打差でリードしていたならやらなかったと思うが(そう願いたい)、自分のプレースタイルに合うこのコースで、ずっとアグレッシブなコースマネージメントをしてこの位置にいるのだから、やめられなかったのだろうと想像する。
こういうことを記者会見で聞けば良いのに。
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私が先日、マッキロイに優勝してほしいなぁーと書いたのは、PGAツァーのプレーヤーディレクターボードで色々あって(恨めしいので記事に書かなかった)、マッキロイにここらでゴルフに集中して優勝してほしいと思ったからです。
これで、来週のPGAチャンピョンシップはさらに優勝が期待されるでしょう。
マッキロイは記者会見で、メジャー優勝はないが、2014年にPGAチャンピョンシップに勝った頃より自分のゴルフゲームは遥かに上達していると言っていた。
もちろんそれだから今26勝目を挙げたのだろう。
タイガーが今年のマスターズの記者会見で聞かれ、「マスターズに優勝しないにはマッキロイはあまりに才能があり、あまりに良いプレーヤーだ。遅かれ早かれ、優勝するよ。」と言った。
他のメジャーも同様だろう。
アイアンが悪くなり、ウェッジでグリーンを逃すようになり、自分はウッドとアイアンのスイングは別にしなきゃいけないと言っていたが、ブッチ・ハーモンを訪ね、最近のインタビューでアイアンはハーモンの助けもあって良くなってきたと語っていた。
マッキロイの強みは、ゴルフゲームで言うと圧倒する飛距離で打ちたいところに打てるドライバーだろうが(だからこのコースに相性が良くこれで4回目の優勝)、もう一つの強みはほとんど故障がない。
以前、左手首を痛めていた時期があったぐらいと記憶している。
数日前35歳になったばかり。まだまだ楽しみです。
ハイライト。