アンセル・カブレラ Angel Cabrera を覚えているでしょうか?

私は長年、アンジェル・カブレラと書いていたが、ウィキピディアによるとアンセルのようです。

 

そのころはゴルフを見ていなかったという人もいるかも知れないので、カブレラが優勝した2007年の全米オープンと2009年のマスターズのことをざっと書いておきます。

 

カブレラというプレーヤーはメジャー優勝者のパターンにハマらない人で、メジャーに優勝する前は、10位以内に入ったりトップ5に入ったりするものだが、彼は予選落ちも多く、普通の試合も上位に入っている数は少ない。

いきなりメジャーに優勝する感じがある。

 

2007年全米オープンのリーダーボード。開催はオークモント。

このコースとこの年のコースセッティングはタフでした。

 

3日目に76(+6)を叩いたカブレラは最終日、首位のアーロン・バッドレーに4打差、タイガー・ウッズに2打差でスタート。

最終日は風が吹いて、グリーンはカリカリ。誰もボールがグリーン上で止まらない、あるいはバーディーチャンスがある距離で止まらない。

タイガーのボールでさえそうだった。唯一カブレラのボールは止まっていて、驚きました。

カブレラは最終組から2、3ホール先をプレーしていたのだったか、+5をポストして遂に誰も追いつけなかった。

カブレラがクラブハウスで(隅っこに見えた)椅子に座り、最終組が上がるのを待っていた。

自分の帽子のPINGの字を指差してPRしていた。爆  笑

 

 

 

この全米オープン優勝後も目立つことがなかったが、ゴルフ界、ゴルフファンの虚をつき2009年のマスターズに優勝した。

誰も、彼がオーガスタ・ナショナル向きのプレーヤーとは思っていなかったのです。

 

そういえば、カブレラは最終日に黄色を着るのだった。びっくり

 

ケニー・ペリーとチャッド・キャンベルとのプレーオフになり、プレーオフ1ホール目(18番)でカブレラのティーショットが右ツリーラインの木の後ろ。セカンドで右前方の木に当たり、さらにもう1回木に当たってフェアウェイに戻ってきた。あれは大笑いだった。

チャッド・キャンベルはこのホールでパーセーブできず敗退。

2ホール目(10番ホール)で、ケニー・ペリーはチップショットに力が入って大オーバー。

パーセーブ出来ず、カブレラが優勝。

 

 

これ以外のPGAツァー優勝は、2014年のグリーンブライヤー・クラシックのみ。

それからどんどん成績が落ちてPGAツァーカードを維持できなくなった。

 

その後の私生活の転落話は知っていたが、ここに書かなかった。

今、書くのは今週のPGAツァーチャンピョンズに出場する(出場できることになった)からです。

母国アルゼンチンで、当時のパートナーの女性(別々に2人)に対する暴力行為などで、2回刑期を務めた。

出所したのが去年の8月。

刑務所にいる間、学校の勉強をし、アルコール依存症の克服もしたそうだ。

 

 

出所後はアルゼンチンの試合やミニツァーなどで試合復帰している。

 

彼が過去のマスターズチャンピョンとして出場するならウェルカムだと委員長のフレッド・リドリー(訂正)は言っている。

しかし、アメリカ渡航へのビザがなかなか取れないらしく、まだ実現するかは分かりません。

 

PGAツアーチャンピョンズにはすでに出場が認められていて、今週の試合トロフィー・ハッサンIIがチャンピョンズツァー初出場になる。

モロッコ開催。

このプロアマに、PIFの総統であり、LIVゴルフのチャアマンのヤッサー・アル・ルマヤンが出場する。

緑色でチェック。インドのアージャン・アトワルの組。プロアマにはアラブの名前がほとんどです。

 

試合自体はチャンピョンズツァーなので2月22日から24日の3日間。

 

リーダーボード