雨が止んだのは午後3時ごろだろうか。稚内は大雨ではなかったと思うが舗装していない砂利駐車場は大きな水溜まりが出来ていた。
稚内駅はJR宗谷線終着駅にしては立派で現代風な建物だが、道の駅も兼ねているのだそう。
3階には映画館さえある。一昨年はパンデミックでしまっていたが、今はオープンしているようで、ミッション・インポッシブルと日本映画の看板が窓にあった。
これは今朝9時、雨はポチポチ。
私が滞在している地区は東向きで、沈む夕陽は見えない。
それでも夕方の空は綺麗だった。
もう直ぐ暗くなりそうで大急ぎでこの雲の切れ目が見える方に歩く。
北防波堤ドームの左側に階段8段ぐらい登った高さに遊歩道がある。
この黄色いのはワカメの腐ったもの。今年は海水の水温が高く、ワカメが腐って岸に打ち上げられるのだそう。
宗谷岬からの帰り、ひどい臭いがする海岸があった。何の臭いか、タクシー運転手が説明してしてくれた。北海道の海岸全部で同様な現象が起こっているそうだ。
気候変動で被害が出る漁業、農業、酪農業は本当に気の毒。これは今年だけでは終わるまい。
気の毒と言えば、稚内のガソリンの高さ!
ハイオクが202円と表示があったと驚いたら、セルサービスのスタンドに行ったらもうちょっと安いと言われた。サービス付きスタンドでも高くないですか?
稚内と根室は北海道でも最もガソリンが高いそうだ。輸送費がかかるからと言う理由で!
もっと気の毒なのは灯油の値段。どんどん値上がりして一人のタクシー運転手の話によると今130円/1リットル。
住宅の外についている灯油のタンクが俗に「ヨンキュウ」と言われる490リットル。
130円に490リットル掛けてみて下さい。
子供がいる4人家族だと冬は1日中つけっぱなしになるから、1ヶ月でタンク使い切ってしまうかもしれないそう。
どうりで若い人が出ていっちゃうわけですよねと、タクシーの運転手に言ったことでした。
稚内のタクシーは観光タクシーも同じ人達がやるので、みんなよく喋って会話も弾む。
根室も同じです。
今夕は鹿の影も形もなかった。昨日はラッキーだったんでしょう。
駅の方に戻る時、40代ぐらいの男性に「地元の方ですか?」と聞かれた。
いいえ、観光客ですと言うと、何でもないですと笑って通り過ぎようとするので、何か探しているんですかと食い下がり、知ってることをありったけ教えた。