パンデミックも乗り切り、平常に戻っていったPGAツァーがLIVゴルフのおかげで去年から揺れ動いた。

 

まあ、道義も何も、お金に目が眩んでLIVツァーに行くヤツは行くだろうと、ダスティン・ジョンソンやブルックス・ケプカのいないPGAツアーに慣れてきたところで、今度は電撃発表の合併案。

秘密にしなければまとまらなかったという理由で、プレーヤー達には全く知らされていてなかったのは、そりゃあ彼らも怒るでしょう。

裏切られたと感じたとしても無理はない。

 

今年から来年にかけての、PGAツァーの諸々の変更は、LIVツァー対策が大きく影響していたと思う。

Designated eventsの莫大な賞金額、それらの試合の出場資格。

 

その1つ、今シーズンからフェデックスプレーオフに進出できるのは、(去年までの)125人から70人に一挙に減った。

それについて、今週ルーカス・グローバーは厳しく非難していた。

 

この金曜日にグローバーは64を出して、36ホール後3位タイに登ってきたが、インタビューに答えて、来週プレーオフ1戦目に進めるのはたった70人ということを非難。

また最近GolfWeek誌のインタビューにも同様に答えている。

 

「全てがわざとらしい。自分には理解できない。

 上位125人に残って、来週出場できないとはね。たった70人しか出場できないのは馬鹿げている。」

 

「そのことで最後の2、3試合からドラマを奪った。」

 

「たった70人か80人しか来年の Designated events に出場できない。(かつての)WGCの試合と同じじゃないか。WGCのイベントはもうなくなった。それはWGCはうまくいかなかったからだろ。

それなのに、なぜ同じことをするんだ。」

 

「もうPACに心配や意見を言うのはやめたよ。PACは役立たず、言っても無駄だよ。」

 

(PACとは、プレーヤー・アドバイザー・コミッティー。プレーヤー達を代表する委員会。わかりやすく言えばプレーヤー達の労組幹部みたいなもの?爆  笑 現在はパトリック・カントレー、アダム・スコット、ローリー・マッキロイなど。それに先週タイガー・ウッズが加わって6人)

 

「僕はツァーに長年いて、PACに何を言っても無駄なのはわかっている。役立たずなんだ。どうせ自分達の好きなようにやるんだ。」

 

 

皮肉で言うものではないが、ウィンダム・チャンピョンシップに優勝して良かったと思う。

ルーカス・グローバーはこの週に入る時でフェデックスランキング112位。この優勝で49位になった。

 

 

4位のビリー・ホーシェルも70位以内に入れるように大健闘で、2日目62、3日目63を出したが最終日オーバーパーで、プレーオフ進出ならず。

今年は不調だったが、メモリアルトーナメントでは初日84を叩き、ラウンド後のインタビューで涙を見せていた。

先々週からだったか、奥さんが「(流れを変えるきっかけに)髭でも伸ばしたらどうお?」というので伸ばし始めたそう。

彼も髭が濃いのですね。あったという間に、真っ黒の髭が伸びた。

 

12位タイのジャスティン・トーマスも全英オープンで予選落ち、先週3Mオープンでも予選落ち。

今週初日70だった時はやはりダメかと思ったが、2日目3日目でリーダーボードを登っていき、あと少しだったがランキング71。

最終ホール、フェアウェイからの3打目、もう少しでチップインするところだったが、これが入っていれば7位タイになって、プレーオフに行けたところだった。

 

 

 

ラッセル・ヘンリーは予選で松山と同組で、異次元のようなゴルフをしていたが、最終日残り3ホールを全てボギーにしてプレーオフにも行けず。

 

ルーカス・グローバーは、この10年何をトライしてもうまくいかず、「(時期はいつと言ったか聞き取れず)何かがクリックして、それから良いプレーができるようになった」と言っていた。

いつから長尺のパターに変えたのか、何ヶ月も経ってないと思う。

 

優勝の瞬間、グローバーの女の子が泣きじゃくってハグし、その間、男の子が、  You won. Daddie, you won と言っていたのが可愛らしかった。

 

 

 

 

 

 

リーダーボード