今、LIVゴルフに行ったプレーヤーが、PGAプレーヤー達と顔を合わせるのはメジャーの試合しかない。

ゴルフメディアや一部のゴルフファンは、あたかもLIVゴルファーと他のプレーヤーが険悪な空気になるかも知れないと期待していた風があるが爆  笑、去年まで試合で顔を合わせ、言葉を交わし、クラブハウスで食事をしていた仕事仲間が急にそっぽを向き、無視を通すわけがない。

 

そうしてマスターズのパトロン達は応援にフェアであった。

 

今週が始まって、マスターズがLIVゴルファーも招待して良かったとしみじみ思った。

 

ブルックス・ケプカやキャメロン・スミスを見ると、本当に勿体無いと思う。

ケプカの負け方を見たら、なおさらそう思う。

 

 

(自分のテレビ観戦歴中)マスターズではこれほど悪天候の中をプレーした年を見たことがない。

二日目、雨が降る前にホールアウトしたプレーヤー達はラッキーだったが、世界のトッププレーヤー達が雨にアゲインストの風の中、苦闘するのも見応えがあった。

 

ケプカが2ラウンドの終わり頃と3ラウンドで時々フェアウェイを逃していたので、まだまだ下から追うプレーヤーにもチャンスはあると思っていたが、4ラウンド目があれほどスコアに出来ないとは思わなかった。

LIVゴルフはいつも54ホールしかプレーしないから四日目は保たないだろうと穿った見方をするゴルフファンもいたが、去年までPGAツアーでプレーしていたのにアホらしい。

ミケルソンの最終日65はどう説明するのだ。

 

ミケルソンはクレージーですね。中年になってあのダイエット。あんまり細すぎて見た目は良くないが、明らかにゴルフには貢献している。気温30度から7度に落ちたコンディションで、最終日にベストプレーをする余力があるわけだから。

最終日に65は自己ベスト更新だそうだ。もちろん52歳で65を出したプレーヤーもいない。

天才ゴルファーだ。

−8で2位タイ!

ミケルソンは50歳でPGAチャンピョンシップに優勝したので、まだまだ他のメジャーにも出場できる。

彼がLIVゴルフに行ったのは、個人的事情があったので、ほとんど他に選択の余地はないに近かったと思う。

 

 

 

この話は何度も書いたが、ジョン・ラームがスペインの高校生の頃、フィル・ミケルソンの弟(近年はキャディー)の知り合いが、「すごいジュニアゴルファーがいるから、ぜひスペインに見に行け」と言ったそうだ。

当時、ミケルソンの弟はアリゾナ州立大学ゴルフ部のコーチだった。

それで会いに行き、その才能に驚愕したと言っている。

結局ラームは同大学に入った。

 

当時のゴルフ部のメンバーは、ラームは1年ももたないで(ホームシックで)スペインに帰るだろうと話していたそうだ。

なぜなら、ラームはイエスもノーも話せなかったという。

 

思えば遠くに来たもんだとラームが思っているかどうか知らないが、28歳、二人のお父さんでメジャー2勝。

 

奇しくも、4月9日はセベ・バレステロスの誕生日で、運命の日だとこじつける人も多いが、若いラームはそんなセンチメントはないと思うが、優勝スピーチの最後に十字を切って、セベへレスト・イン・ピースと言ったのはナイスな終え方だったと感じる。

 

 

 

記者会見で、最も思い出に残るショットと聞かれたらどれかと質問され、最終日14番ホール、右ラフからピンに4フィート(1.2メートル)につけたショットだったと語っていた。

8番アイアンで5ヤードのフェードをかけたという。

 

もう勝負はついていたが、18番をパーで収めたのもチャンピョンらしかった。

 

なぜか今年ほど、オーガスタナショナルがどのホールも難しく思えた年もなかった。

よく言われるように、今のツアープレーヤーのレベルは遥かに上がっているように思う。

 

ということで、面白いマスターズだった。

 

 

 

 

これから孫のランチ当番なのでこのぐらいにします。