プレジデンツカップでもライダーカップでも、最終日のシングルマッチの途中で優勝が決まってしまうのが難点だ。

各シングルマッチ自体は大体良い勝負になって面白いのに。

WGCマッチプレーと違って、両カップのシングルマッチはそれほどワンサイドの勝負で終わってしまうマッチが少ない。

それまでの4サムだの4ボールでウォームアップが出来るからかもしれない。

 

プレジデンツカップのフェースブックのページで、インターナショナルチープの控室に入ってきたキャプテン、トレバー・イメルマンにプレーヤー達が拍車喝采しているビデオがあった。

イメルマンは感無量の表情だった。

 

解説席も、ゴルフメディアもプレーヤー達もイメルマンのリーダーシップと、スポーツマンシップを礼賛した。

 

毎回、アメリカチームのプレーヤーは世界のトッププレーヤーが多く、インターナショナルチームはアンダードッグだが、両チームの出場プレーヤーが世界ランキングにどの位置にいるか、その差は甚だしい。

 

アメリカチームのWGRは、1、4、5、8、9、12、13、14、15、16、17、25位。

インターナショナルチームはトップが松山の18位で、後は19、22、26、30、42、49、64、66、68、スィーウー・キムが76位、テイラー・ペンドリースは100以内に見つからなかった。

 

アメリカチープが圧倒しているのはもちろんだが、インターナショナルはカメロン・スミスが欠け、ヨーキム・ニーマンとアブラハム・アンサーがいない。彼らLIVゴルフに行ったのは、抜けた時点ではもっとWGRが高かった。

 

 

 

インターナショナルチームの例えば初日4サムでSW・キムとカム・デービスがスコッティー・シェフラーとサム・バーンズを破ったのも健闘だったし、3日目の4サム、KH・リーとトム・キムがシャフラーとバンーンズを破ったのもIUP以上の差がつかず、取ったり取り返したりの良いマッチだった。

 

3日目の8マッチのうち、インターナショナルチームが5勝を挙げて、11ー7に縮めたのは最終日への興味を繋いだ。

シングルマッチで最初に勝利を挙げたのはジョーダン・スピースで、まあこれは仕方がない。

今週のプレジデンツカップで往年の強さが蘇った感があった。29歳で「往年の」と言われるところもものすごいが。スピースはチームマッチに強いが、今までライダーカップでもプレジデンツカップでもシングルで勝ったことがなかったそうだ。

 

次にスィーウー・キムがジャスティン・トーマスに1UPで勝った。トーマスは、しょうもないところで池ぽちゃしたり、3日目だったかパー3でグリーンに40ヤードもショートするティーショットを打ったり、気持ちが張り切りすぎるのだろうか?

しかし、キムが良いショットを打つとトーマスも良いショットを打ち、ギャラリーの声援も大きく、楽しいマッチだった。

直後のインタビューで、今までこれほどのプレッシャーでプレーしたことがないと言っていた。彼も英語が喋れなかったが、このぐらいのインタビューはこなせるようになった。

韓国のプレーヤーは4人もいたが、皆若く全身で喜びを出して、こういうチームプレー向きだなと思った。国民性というより、この4人がそうなのではないか。サンジャエ・イムはアメリカ人のファンも多い。

 

パトリック・カントレーがアダム・スコットを叩きのめすかのような勝ち方をした。3&2。スコットが取ったのは2ホールだけ。

 

その後、松山がサム・バーンズにタイで終わったのが残念無念。18番、奥ラフからのチップがピンに当たってくるりと回ってカップの下に出た。ガーン 

松山は1日目の4サム、2日目の4ボール、3日目の4ボールで負けている。今週たまたま不調だったというよりどっか悪いんじゃないか。

 

シングルでマックス・ホーマにあたったのはトム・キム。11番ホールまでキムの3UPだったが、ついにプレッシャーが捉えたか、池ぽちゃしたり4連続ホールでホーマに取られ1DNで負けた。

 

ザンダー・ショーフェルがコーリー・コナーズに勝ったところで、アメリカチームの優勝が決まった。

前日までのポイント差で、どこに主力プレーヤーを持ってくるかがキャプテンの悩むところだろうが、今年のインターナショナルチームは勝負が決まった後も自分のプレーをしていたと思う。

 

リーダーボード

 

SW・キムとジャスティン・トーマスのハイライト。

 

 

キャプテン、イメルマンに拍手するインターナショナルチーム。