旅行中、ホテルのテレビはケーブルチャンネルはもちろんBSさえついていなかったのでゴルフはネットでチェックしたりYouTubeで少し見た程度だった。
今日は神奈川は37度になり、今流行りの言葉の「巣篭もり」で、ゴルフを見なくて感想や批評は書けないと、退屈なのを我慢して先週のLIVゴルフ最終日をYouTubeで見ていた。
1日目と2日目は、ロンドンでの初めての試合やポートランドでの2戦目と比すると格段にギャラリーが少ないなと思っていた。
あんまり少ないので、最終日のチケットが1ドルでネットで売っていたそうである。
来年のライダーカップ、ヨーロッパチームのキャプテンに決まっていたヘンリック・ステンソンが初日からずっと首位を維持して優勝した。
最終日が始まってすぐの時間はステンソンが−10、2位に−5が2、3人という大差だったが、マシュー・ウルフが良いゴルフをし、ダスティン・ジョンソンも追い上げ、ステンソン−11、その二人が−9の2位タイで終わった。
PGAツァーでも夕刻になるとギャラリーはビールがまわり、野次も応援も大声になるが、この最終日はことに騒がしかった。
ギャラリーが多いように見せるため、声や歓声の部分を大きく流しているという説もあったが、おそらくそれもあるだろう。
ショットガンスタートは私の目には非常にゴルフが追いにくい。プレーヤーが映っても、どのホールの何打目か咄嗟に理解できない。
LIVゴルフの開催コースは、普段のPGAツァーやメジャーで使わないコースだから尚更である。
最終日の最終組(ショットガンなので最終組という表現はヘンだが)は、わかりやすかった。ステンソンとダスティン・ジョンソン、パトリック・リードが同じ組で回っていたからだ。
ギャラリーのほとんどもこの組についていたろう。
16番池ごえのパー3に来た時、グリーン左後方にいたギャラリー(比較的若い白人の男性10数人ぐらい)が、Let's go Donald! Let's go Donald! とはやし始めた。
ん? この組はダスティン・ジョンソン、ヘンリック・ステンソン、パットリック・リードだから、ドナルドの名前はいない。
・・ひょっとして?と思ったら、今度は、Let's go Brandon! Let's go Brandon! の連呼に変わった。
テレビカメラは、そう叫ぶギャラリーを写し、音声を切ることも、他のホールに画面を切り替えることもしなかった。解説席はシーンとして声を出さない。
なぜこの言葉になったのか発生した根拠は知らないが、これはトランプサポーター達が、バイデン大統領を腐して使う言葉で、F*** Joe Biden! を意味するのです。
アメリカに住んでいる人ならみんな知っています。
ウィキピーディアによると、2021年9月にスポーツイベントで、大勢で叫ぶことが始まったそうだ。
テレビカメラには、16番グリーンの左後方にいるギャラリーしか写らなかったが、彼らはグリーンの反対側を見て拳を上げて叫んでいる。
その反対側には、ビップ席があり、そこにトランプ元大統領、共和党でウルトラライトの女性議員マージョリー・テイラー・グリーン、フォックスニュースの番組ホスト、タッカー・カールソンらがいた。
Twitterやゴルフレポーターが映像を出していて、私は初めて知った。
開催コースのベッドミンスターはトランプの所有コースなので、前夜祭では派手なパーティーを開いていたが、トランプサポーターと、トランプ陣営が政治的に利用しているとは予想しなかった。
(私もここらへんが甘い)
これは初日だそう。毎日コースに来ていたらしい。
これが最終日、赤い服の女性がマージョリー・テイラー・グリーン。横を向いているのがタッカー・カールソン。
トランプ元大統領も写っている、"Let's go Branson" のビデオ。トランプの隣は息子のトランプJr(紫色のシャツ)
WATCH: "LETS GO BRANDON" chants broke out at the LIV Golf tournament with Donald Trump fist bumping in sync with them.
— Newsmax (@newsmax) August 1, 2022
Donald Trump Jr., Eric Trump, Tucker Carlson, Marjorie Taylor Greene, Kimberly Guilfoyle, among others, can also be seen in the video. pic.twitter.com/AFJWWfwKjk
PGAツァーのプレーヤーは共和党支持者が多いと言われるが、それでもこのシーンをどう思ったろう。
いろいろな意味で、こんなはずじゃあなかった・・と感じはじめてるのではないかと私は勘ぐっている。
ダスティン・ジョンソンもだらしがない。このメンバーでまだ優勝していない。
ヘンリック・ステンソンは、自分はライダーカップのキャプテンを諦めたわけじゃない、もぎ取られたのだと言ったが、LIVゴルフに行ったプレーヤーは皆言い分が自分中心だ。
今週から参加のチャールズ・ハウウェルIIIもお金が動機ではないなどと言っていたが、じゃあなんなのかしらね。
ヨーロッパチームのキャプテンは、ルーク・ドナルドに決まった。
今年早い時期に、キャプテンを誰にするか協議している時、ドナルドも候補の一人だったそうだ。
すでにステンソンはLIVゴルフに行くのではないかと噂になっていたので、それでもステンソンに決まった時、ドナルドは怒っていたと伝えられる。
リー・ウェストウッド、イアン・ポールターらは、将来キャプテンになったろうと思うが、ま、名誉よりお金を取ったわけだから残念でもなかろう。
ということで、今日はこの辺で。