それこそ、東京に住んでいると東京タワーやスカイツリーに行かないのと同じで、そこにあると知っていながら30数年行ったことがなかったのがVenice Canals。

 

昨日も寒かったが(13度の強風)、今日も13度。

フードがついたトレーナー(フーディ)を着て行ったが襟元から風が入って寒かった。

 

うちから直線で7kmぐらいだが、ビーチ沿いの道路から内陸に2ブロックぐらい入り、短い運河で周辺は住宅で埋まっているので分かりにくい。

近くにパブリックの駐車場があると矢印があるが2周しても入り口が開いてない。観光客が少ないから駐車場を閉めているもよう。付近の道路に止めて歩きました。(これが間違いだったキョロキョロ

青色でマスのようになっているのが運河。地図でもっと左上がサンタモニカビーチ。

 

1905年にタバコで財を成したアボット・キニーという人がベニスのリゾートタウンを造ったそうで、湿地を住宅地にするために数マイル運河を掘った。

その後、市が道路を造るために埋め立てし、住民側と裁判で争ったが、1928年最高裁が運河の埋め立てを合法と認め、現存の運河以外はほとんど埋められたそうです。

 

車を路上駐車してだいたいこの方向だろうと目指して歩くと、観光客らしい三人づれが歩いていてすぐわかった。

珍しい、息をのむ景色だった。ロスにはだいたい水がない。川は排水路の大きなのだし、池も沼もみたことない。雨が極端に少ない。アボット・キニーはヨーロッパのベニスを真似して作ったのだそう。

 

運河沿いに幅が狭い遊歩道にあり、遊歩道の脇は住宅の庭。どこも木や花を植え綺麗に手入れされているが、人が住んでいるので写真を撮るのは遠慮した。

 

 

 

かなり昔からあったであろう、小さいサイズの住宅やかなり大きな家、近代的なデザインの家と混在している。

 

 

 

 

遊歩道は他の人が反対方向から来ると、すれ違うのは狭い。

 

時折、雨粒が落ちてきて大急ぎて歩いて、大急ぎて写真を撮った。

 

 

 

 

さっきの野鴨たち。一斉に飛び込んだ。向こうの遊歩道に見物客が歩いている。人は少なかった。

 

水はまあまあのきれいさ。ボートはどれも小さく底が浅いタイプ。真ん中辺りも大して深くないと思う。

 

右の家は外側をリモデルしていた。観光客が多い時期は庭も家も丸見えで、アメリカ人の割り切り方に感心する。

 

遊歩道全部は網羅しなかったが、写真はこんなものだと思う。

ロスらしい抜けるような青空だったらもっと綺麗になったのに残念。

それから花や木も撮りたかったが、遊歩道から人家が1、2メートルの距離なので目を向けるのも申し訳ない気がした。

 

 

初めに書いた、車を駐めるところを間違えた話は、パブリックの駐車場の向こう側にとめたのです。

その道路は一方通行だが何も不審なところはなく、いっぱい路上駐車している車があった。

しかし運河に行くため、駐車場を横切って1本横の道に来たら、その歩道はホームレスのキャンプが並んでいたのです。ガーン

 

これは戻った時に車を止めたところが分からなくならないよう撮ったもの。

向こう側のブルーの建物の辺りに駐車した。

運河は写真を撮っている私の背中側。この道の歩道に来ると観光客が2、3人で運河の方に行く人、運河から帰る人がいたが、この道路を渡って、駐車場を横切って戻る時は私1人で、走らんばかりに急ぎ足で歩いた。

行きも帰りも、このキャンプの側は歩かないように大回りしたはもちろんです。

ホームレスの人自体は怖くはないが、時々頭がおかしい人がいるのでそれが怖い。

つい最近も早朝、ダウンタウンのバス停でバスを待っていた看護師の女性が、ホームレスに刺されて殺された。

警察が探すと犯人は近くの歩道で寝ていたそうだ。

 

これが最も大きなホームレスの問題。ホームレスであるから、診断もされず治療もされず投薬もされず、街に野放しになるからです。

よその州の人は批判するが、ロス市や郡ではホームレスを収容する施設を作ったり、シェルターを勧めたり、マスクや手指消毒液を配ったりしている。

娘のうちの近所は、去年よりホームレスは格段に減ってほとんど見ることがない。

 

サンタモニカの公園やベニスのビーチにはやはりホームレスが多く、こういうキャンプも出来る。

 

自分が間違いを犯していうのも何だが、観光で来る方、アメリカの他の州からきてロスに馴染みがない方は、絶対に路上駐車して歩くことはしないで下さい。

人がたくさんいる駐車場にとめ、人と一緒にぞろぞろ歩くのが安全です。

 

ついでにいうと、高いハンドバッグや腕時計、装身具をつけて歩くのも利口ではありません。

先日のスーパーボウルで全米から現地観戦に来たが、ベニスでカルティエの腕時計をしていて、銃で発砲されて盗られた人がいました。アメリカ人にもこんな人がいるとは驚きでした。大都市でなければのんびりしているのでしょうね。

 

 

イギリスのロックグループ、プロコル・ハルムのボーカル、ゲーリー・ブルッカーが亡くなりました。

若い時のライブ。

 

 

 

2018年のライブ。当時73歳ぐらいか。観客とやり取りして、楽しそう。