9.自分とは何か?
ちょっと思考講座とは離れますが、自分とはどの部分が自分なんでしょうか?
多くの人が、頭で考えている思考と感情、体感が自分の全てだと思っています。
感情が湧いている時、それだけが自分という状態になっています。
感情に支配されているのが自分になっています。
感情は「感じる」もので、思考は「湧き上がる」物です。
話が難しいですか?
瞑想などで「自分の思考を眺めてみましょう」などと言われますね。
これは結局、「思考」や「感情」は自分その物ではないんだよって事に気がつきましょうってことです。
自分自身が「思考」や「感情」だけだとしたら、そんな風に俯瞰で思考や感情を見る事はできません。
見る事が出来るって事は「感情」や「思考」はあくまでも反応に過ぎず、自分本体とは違うってことなのです。
感情や思考によって脳が司令を出し体を辛くします。
辛くして体感も辛い物になります。
しかし、これは自分本体じゃないんですね。
あくまでもそれは体の反応です。
これが分かるようになると、ふと「ああ脳が体を辛くしてる」と気がつきます。
「じゃあこの脳の指令を止めるにはどうしたらいいかな?」と観察します。
「余計な力が入ってるからワークをしてみよう」とワークを実施したりできます。
〇〇にグッと力が入ってるので、抜いてみるかと。
何でここに力が入ってるのかな?ああ、この考えが辛いからか。
じゃあ、この考えを抜いてみよう。自由になってみよう。
自由になるのが難しい時は「許され」「許して」みようと思ってみます。
この件がこういう風になっているのを、この人がこういう発言を私に対してするのも許してみようかなと。
その人の為じゃない自分が楽になるために許してみよう。
そんな感じで、俯瞰で自分の感情と自分の思考をコントロールしてみる余地があるんですね。
感情や思考は自分本体ではありません。
それらを扱っている側にあるのが本来の自分です。