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ボクは大学を卒業して1994年に大企業に就職・入社した。
入社してから、籍はずっとその会社にあるが、実際には数々の会社や部署を転々としてきた。

2000年6月からアメリカ・カリフォルニア州サンノゼにあるネットワーク監視ソフトの会社で働き始めた。
2000年はITバブルと呼ばれた年でアメリカ・シリコンバレーは物凄い好景気だった。2001年から陰りが見え初めて2002年には人員削減等の縮小の動きが見えるようになった。

オレが働いていた会社も例外ではなく人員削減の動きが数ヶ月ごとに繰り返された。
2002年5月のある日、テキサス州ダラスで勤務していた自分の日本人の上司から電話がかかってきた。

”日本に帰る準備をして欲しい。
現地のボスから話があると思うが、1ヶ月くらいの猶予は与えられる。
もし君が現地採用の社員だったら解雇されている状態だ。
経営状況が非常に悪いので申し訳ないが事情を汲んで欲しい。”

電話を切ったあと、すぐに現地の直接の上司と話をしたら、やはり人員整理の一環ということだった。
非常にショックだった。しばらく気持ちを落ち着かせるのが精一杯だった。

自宅に戻ってから色々と考えた。
当初の約束(予定)では、2005年6月に帰国する予定だったので、3年前倒しだ。
帰国の手続き、残り少ないアメリカ生活のこと、日本に帰ってからのこと。

実際にはボクは解雇された訳ではないが、解雇されたと同じような状況になったので、
解雇された人の気持ちが分かる。
解雇されたら重要なのは気分転換だ。
また前向きな気持ちになるように自分自身を奮い立たせないといけない。

毎年6月になると、上記のことを思い出す。

写真は当時住んでいたアパートのベランダから見た風景。
あの時もベランダに立って色々と考えていたと思う。