こんにちは!
マルゼン薬局の薬剤師Nです。
社内CASPでは英論文を読みながら実際の患者さんにどのように適応すればよいのか小グループで議論し、知識や考えを深めていく勉強会です。今回も千春会病院の高垣先生をお招きして英論文の読み方や内容の見解、さらに医療の現状に関してお話していただきました。
今回の論文はDapagliflozin in Patients with Heart Failure and Reduced Ejection Fractionです。
心不全または駆出率低下患者にダパグロフロジン(フォシーガ)の有効性に関して議論しました。
NYHAⅡ、Ⅲ、Ⅳの心不全で駆出率が40%以下の患者をランダムに割り付けし、ダパグリフロジン群とプラセボ群で検討しました。
論文の結果として心不全で駆出率が低下した患者では糖尿病の有無に関係なくプラセボと比較してダパグリフロジンを投与した患者の方が心不全または心血管性疾患による死亡リスクを26%低下させるとのことでした。
しかし、高垣先生のお話ではSGLT2阻害薬の服用で治療効果は得られますが、食事制限が守られないという現状もあるそうです。
よって栄養指導がより重要であると感じました。
これを機に栄養士さんと連携しながら指導していきましょう。
高垣先生、今回も貴重なお話をして頂きましてありがとうございました。