漫才を楽しむ…(笑)
だと、だいぶん様相が異なってきてしまいますが、
「人となりを楽しむ」という意味であれば、少なくとも嘘は言っていないと思うわけで。
ということで、ゴールデンウィーク“2日目”の4月28日は、Yokohama mint hallで執り行われたこちらの公演へ出動です。
前週21日に続けての小野亜里沙さんと、年始以来になる松岡里果さんによるツーマンステージ。「KIMI NO UTA SPECIAL」の5回目。お題をみる限りはよくあるパターンというか、ツーマンステージという持ち時間長めのだいじなパフォーマンスに名付けられるそれではあります。当日記では、例によって?初登場のお題ですが。
お二人ともキャリア十分の唄い手さんながら、ゴールデンウィークのさなかとなると、幾分ひとの動きも分散するのか、会場となったYokohama mint hallの場内は、割と余裕がある状態。前方にテーブルが用意されているのは、この場所としてはだいぶ珍しい光景。しかし、そのせいか、余裕があっても寂しいという感じはありません。
この状態でオープニングで揃って登場してくるお二人は、そのような若干普段と異なる場内を全く気にすることなk全く気にすることなく、てんねn…っぽいところを存分に発揮していくところからスタート(笑)
互いに「電気少女」(亜里沙さん)に「コジコジ」(里果さん)だそうでして、なんちゅう組み合わせ
とはいえ、…じゃないな^^
本編に入ると当然ながら真剣そのもののステージが展開されます。
先攻は里果さんから。高田慶二さんによるサポートギター、小野雄司さんによるサポートピアノがつく3人編成でのステージです。
セットはこんな感じの全8曲(物販として展開されたセトリカードによる)
日日是好日→きみのうた→Way to go→拝啓、レオナルド・ダ・ヴィンチ様→Dear, ピカソ→水彩→ジャカランダ→哀しくも美しい世界(亜里沙さんと一緒に)
連休だからこそ、物思いに耽るというとちょっと大袈裟かもしれません。
が、もう20年以上ものキャリアに裏打ちされたこれまでの歩みを、都度思い返していくステージは、やはり「想いをうたにのせていく」という重みがずっしりと感じられるものであります。ちょこっとオモシロイ振る舞いもあるんだけれど。
それは、最終曲の「哀しくも美しい世界」を2人揃って歌う前に、ながーく展開された“よくわからない会話”(と、筆者のメモには書いてありました。失礼をお許しくださいm(_ _)m)の中にも込められているような。波長がちゃんと合う人でないと、ステージもどこか堅いものになるわけで。それがないのがやはりこの日のツボであるようです。
波長が合う?といえば、周りもそういうところがあるらしく(笑)
先に書いたように、里果さんのサポートピアノも“小野さん”。里果さんは、はじめに下の名前を教えられていなかったらしく、まさかの“(小野)亜里沙さんがサポート”と思ったそうで。他愛のない話ではあるけれど、こういう雰囲気作りもやっぱりだいじなわけです。
後攻は、その“小野”亜里沙さん。サポートピアノが佐藤めぐみさんに替わって、やはり3人編成でのステージです。
ひところ、トレードマークにはハムスター(ハム子マンというらしい。。)があしらわれ、時にアップチューンに振ったセットが多めになったこともある亜里沙さんですが、前週、そして今回と、一段とご自身の内面に向き合うセットになっています。
途中に弾き語りの場面が入って「あいのうた」→「僕だけが描ける未来」と続いていく場面。こちらで2人揃って歌った曲は、弾き語り中の「僕だけが描ける未来」。お互いに「ちゃんとわかってくれるひと」と思えるからこそのセレクトかもしれません。
“聖母”に例えられためぐみさんのピアノと、例によって?ちょいワル感がトレードマークな高田さんのギターに乗せて、ラストには新曲「暗闇で輝く星のように」が披露されました。これを含めて、亜里沙さんの曲という子供達は、とっても深みのある子がとっても多くなった感があります。たまには明るく振るんだろうけれど、このようにおしゃべりと曲との間のギャップを楽しむのが、どうやら本来のお姿だなという感じです。
そして、「ギャップ」と書いたからには、、
アンコール前の光景がこれもまたカオス。
いや、お2人そろうと定番のカオスな光景なのかもしれないけど(笑)
ひとしきりそういう場面が展開された後に、セレクトされた締めが「あ~よかった」(花*花)。カバー1曲なのだけれど、端的に言い表している曲でもあります。その雰囲気、このお写真の通りであるわけで。
(カーテンコール時のものです)
まぁ、なんというか、非常に内面に向き合うセットだったのに対して、大変にゆったり楽しいステージになりましたとさ。
そんなわけで、みなさまありがとうございましたぁ。