パワハラする人間に「すいません」と言ってはいけない理由 | 自分の心にまるをつける 心理カウンセラーまるやのブログ

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2020年5月7日第一子誕生、重い先天性心疾患を持つ。親として我が子の生命力を信じていきます。

「このハゲーーーーーー!!!」

「ちーがーうーだろーー!!!」


突然の金切り声で相手を罵倒する様子に衝撃を受けた方も多かったのではないだろうか。


先日、政策秘書に対し暴言・暴行を加えていたことが音声により明らかになり、マスコミも一斉にこの声の主、豊田真由子議員をクローズアップした。

色々な見方があるが、事態が表沙汰になり、被害者の方の訴えも証拠として残せたのは良かったと思う。

 

しかしながら、彼女の経歴や発言の過激さばかりが注目され、野々村元議員の時のように性格の異常性がネタ化され、議論が深まらなかったことが少し残念だった。


なので、このブログを通して私見ではあるが、同じような事態に陥った時にどうしたらよいか?をパワハラの観点から本質、心理面、防御策に至るまで具体的にお伝えできればと思う。

 

まずパワハラの定義だけ書いておくと

「地位や人間関係など、職場内での優位性を背景に、適正の範囲を超えて精神的・肉体的苦痛を与えること」とある。

 

今回のケースはパワハラの王道とも読める特徴が随所に散りばめられている。

・このハゲ!(身体的差別、侮辱)

・バカかお前は!(自尊心を下げる)

・私の心を傷つけるな!恥をかかせるな!(被害者になり変わる)

・お前が私の心を叩いている(罪悪感を持たせる)

・お前の娘が車に引き~(恐怖心を植え付ける)

・ぼこっ!(身体的暴行による服従)

言い方は悪いが、パワハラの教科書にも載りそうな典型的お手本である。


パワハラはこのように、単に立場を利用して相手を攻撃するというものではなく、巧みに相手の心理状態もコントロールしていることが読み取れるであろう。

東大卒というエリートであるから、もしかすると意図的に相手を屈服させていたかもしれないと勘ぐれるレベルである。


こうして羅列していくと当議員の言動が目立ってしまうが、今回はタイトルにもあるように、「すいません」と言ってはいけない理由を取り上げて注目したい。


議員と秘書のやり取りの中で、気になったことがあった。

秘書の方が投げかけられた言葉に対し、やたら弱々しく「すいません」と謝っているのである。


これがいけない。


なぜか?


パワハラする人間の心理を読み解くとその答えは自ずとあらわれる。


パワハラは兎にも角にも優越感を感じるためにやっている。

その深層心理には、劣等感が必ず潜んでいる。

パワハラする人間は劣等感を隠した本当は心の弱い人間なのだ。


そもそも劣等感がなければ、相手よりも優位に立つ必要がないのだから、パワハラをする必要も当然ない。相手を貶めなくても安定できるのだから。


パワハラする人間は、劣等感をこじらせ、相手よりも上にいかなければ!という観念が強くある。誰かと比較されてきた過去がある。

その劣等感を克服するために相手を貶めるハラスメントが最も有効なのだ。


そのような心理状態の相手に「すいません」は最もNGワードである。


例えるなら

打ち気満々のホームランバッターにど真ん中のストレートを投げるようなものである。

Sっ気のある人にお尻を突き出す行為とも言えよう。


心の中は「キターーー!!」と歓喜状態である。


実際に「このハゲーーー!!」に対し、秘書の方が「すいません」と言った後は語気を強め「ちーがーうーだろー!!」とよりヒートアップしていく。


「すいません」という言葉は、謙遜や謝罪という意味で使われるのは問題ないのだが、このケースでは相手の優越感をお膳立てするに等しい行為となってしまう。


では、どうすればよいのか?


パワハラを受けにくい人の特徴を知れば、答えは明解である。


「このハゲーーー!!!」に対し


「あなたの発言は差別です。髪が薄くて悩んでいる人の気持ちを侮辱しています。」

「あなたは議員として国民の見本になる存在ではないのですか。この差別発言は録音しましたので然るべきところへ提出してきます。」


と始めから毅然に応対すること。


自分の意見をハッキリいうタイプは、ハラスメントに合いにくい。


先にも述べたが、パワハラする人間の心は弱いのです。

強く返されると借りてきたネコのように大人しくなる。


これはパワハラだけではなく、いじめ、痴漢、DVなどにも当てはまる。


彼らは、自分よりも大人しく、弱い人間をターゲットにするのだ。

抵抗されるリスクをできるだけ下げるよう相手を選んでいるのだ。


だからいくら謝っても事態は好転するどころか、収まりもせず、悪化していきやすい。


なので、対策としてはとにかく「すいません」で済まさないこと。


毅然に振る舞うこと。


それができたら苦労しないよと思われるかもしれないが、それができなかったらもっと苦労する


僕は過去いじめを受けていたので、いかに対応が間違っていたか今になって理解できる。


した方が悪い、された方が可哀想という二元論ではなく、本質を理解できてなかったのだ。



最後になりましたが、僕の想いはパワハラで苦しんでいる人の一筋の光明になってほしい、その一点だけである。



実際にカウンセリングで、職場のハラスメントにより鬱になった方も何人も来られます。


その方の心のケアや考え方の修正は必要なのですが、物理的に僕の元へ来られない方もみえると思うので、このブログが何か好転するきっかけになれば幸いです。



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