土曜日の外来を夕方に終え,その後はお勉強.
女性医師の勉強会があり,今回は座長を務めさせていただきました.
講演に来ていただいたのは旭川医科大学小児科の荒木章子先生.
テーマは「小児科からみた発達障害」![]()
とても実践的でリアルな講演で,まさに荒木先生がそこで診察を
しているかのような語り口調に魅了されました.
ふだん,なかなか発達障害圏のお子さんを診ていらっしゃる小児科
の先生とお話する機会がないので,とてもとても勉強になりました.
私たち精神科医は成人になってから自分はアスペルがー障害じゃな
いか,ADHDじゃないかと相談にくる患者さんに最近よくお会いします.
この場合,やはり大事なのは幼少期の発達についてうかがうことです.
でも1歳半健診や3歳児健診のことなんて,自分では覚えてないです
よね.そうなると,お母さんにも来ていただいて,始語はいつでしたか?
始歩はいつでしたか?などと確認します.母子手帳や子供の頃の通知
表のコメントなども参考になります.
さらには心理検査なども行い,言語性IQと動作性IQのバランスやその
他の項目を検討し,総合的に判断します.
ですから初めて会ったその日にすぐに診断するのは難しく,そのあたり
は患者さんにも理解していただいて,慎重に診断をします.
勉強会では患者さんへの告知をどうするか?というのも話題になりました.
発達障害であることを告知されて安心する方もいれば,当然受け入れら
れず動揺する方もいます.今回,出席された先生方が日常でどうされて
いるのかなど意見交換できたのはとても有意義でした.
これからの課題は発達障害があるためになかなか社会参加できない
患者さんがどうやって自立するのをサポートしていくかです.まだ新しい
概念である発達障害については,法の制度がしっかりしてないないのが
現状です.このあたりの情報交換がもっと活発になり,患者さんのため
になるネットワークができたらいいのですけれど.