[ケン神父様のお説教] 待降節第1主日 | カトリック円山教会のブログ

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2016年11月20日 
待降節第1主日
カトリック円山教会
ケン・スレイマン神父

第一朗読 イザヤ2・1-5
第二朗読 ローマ13・11-14a

福音朗読 マタイ24・37-44

 

皆さん、おはようございます。

今日から、カトリック典礼の新しい年が始まります。

日本では干支ですが、カトリック教会がA、B、Cスケジュールのローテーションなので、今年はA年が始まります。A年の中で、マタイによる福音を読みます。

マタイはイエス様の弟子でした。

マタイは徴税人のユダヤ人信者でした。

彼の福音の特徴は、旧約聖書の中の救い主が来る預言をこの福音の中で詳しく説明します。

ユダヤ人にとって旧約聖書の中で一番大切な本は、モーゼが書いた五書でした。

その内容は、どの方法で神様が人間を創造して、人間が罪で落ちて、そしてモーゼを通して解放して、約束の地に導かれた物語です。

マタイによる福音はモーゼの五書に似ていますが、スターがモーゼではなくイエス様です。

マタイによる福音は5つのパートに分かれています。

マタイにとって、神様がイエス様を通して、世界をリスタートしたと信じています。

そして、イエス様のご復活を通して、人間をまた楽園に戻ることが出来るようになりました。

マタイの書き方を通して、賢いユダヤ人信者達が、イエス様が救い主であることに理解しやすくなりました。

なぜなら、イエス様が旧約聖書の中の救い主である預言が、実現されたからです。

例えば、有名なイザヤ預言者の救い主についての預言です。

ユダヤ人たちは、救い主は素晴らしい力のある政治的なリーダーだと待っていましたが、イエス様は優しい王様でした。

暴力ではなく、愛を通して人間の心を変化させました。

偶然ですが、イエス様は大工さんでした。

大工さんは人々に必要なものを造ります。

ですから、今日のイザヤからの箇所は「彼らは剣を打ち直して鋤とし 槍を打ち直して鎌とする」です。

それと同じように、2000年前に行われた十字架の死刑はとてもつらい死刑のシンボルでしたが、イエス様の犠牲を通して、素晴らしい愛のシンボルに変化しました。

私達イエス様愛する信者達は、彼と同じように周りの人々を助けながら、色々悪いことから救うべきです。

今日の福音の中で、イエス様はノアの話に登場します。

ノアが旧約聖書の中で、箱舟を通して、自分の家族と自然を守りました。

私達の時代の教会は、ノアの箱舟と同じ役割です。

それは、私達愛する家族たちと自然を守り、愛することです。

この尊い使命を一生懸命頑張りましょう。