[ケン神父様のお説教] 年間第24主日 | カトリック円山教会のブログ

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2016年09月11日 
年間第24主日
カトリック円山教会
ケン・スレイマン神父

第一朗読 出エジプト32・7-11、13-14
第二朗読 一テモテ1・12-17
福音朗読 ルカ15・1-10

 

皆さん、現代の世界では、会社や学校それぞれが、理念を持っています。

例えば、天使大学の理念は「愛を通して真理へ」です。

偶然ですが、今日の第2朗読の中で、カトリック教会の理念が出てきます。

それは聖パウロによってかかげられた理念です。

「キリストが世に来た理由は、人々を救うためです。」という言葉です。

素晴らしく希望のある理念ですね。

でも時々、私達は忘れてしまうでしょう。

希望より、不安でいっぱいの心で生活することもあります。

私も恥ずかしいですが、最近、イエス様の救いの約束を忘れてしまいました。

アフリカに行く前に、生きて帰って来られないのではないか、と思いました。

日本のインターネットサイトで、「危ない人がいるので気を付けて下さい」と書かれていました。

そしてアイルランドの看護師たちは、「ケンちゃん、スワジランドでは感染症がたくさんあるので、予防注射を5つしてください。」と言いました。

日本に帰ってきたら痩せていました。

その理由は、アフリカであまり食べられなかったからです。

そして私の甥から、「ライオンがたくさんいるし、蛇もたくさんいるし、危ないクモもいるから気をつけてください」と言われました。

しかし、アフリカに行ってみて、全然違いました。

人々はにこにこ笑顔で迎えてくれ、私のニーズを満たすために何でもしてくれました。

飛行機の乗り継ぎでカバンが行方不明になり、3日間届きませんでしたが、国の偉い人が協力してくれて見つかりました。

そしてアフリカは冬でした。

涼しい気候で、蛇は全部寝ていました。

蚊もいませんでした。

でも毎日寝る前に、ベッドの下を確認しました。

水のことをとても心配していましたが、アフリカ人はコーラとソーダを良く飲む習慣がありました。

私はアフリカの看護師達に不安を告白すると、皆笑っていました。

アフリカの看護師達から一番学んだことは、喜びとチームワークです。

学会の時、素晴らしいスケジュールがありましたが、アフリカ人はあまり時間通りではなく、話が終わると終わり、という感じでした。

ミサの予定は1時間でしたが、実際は3時間くらいかかりました。

踊りながら神様に賛美しました。楽しかった。

そして500人の会議では、スムーズに行うために素晴らしいチームワークが必要でした。

私はアフリカの看護師たちに、「このチームワークはどこで学びましたか?」と聞きました。

すると、「私達アフリカ人は、動物からチームワークを学んでいます。」と話していました。

私は「それはどういう意味ですか?」と聞くと、彼女は「アフリカでは、弱い動物は一匹で行動すると、すぐ強い動物のお弁当になってしまいます。でも、グループで集まれば、敵の動物は怖くなって逃げていきます。」と言いました。

そして彼女は特別にシマウマのことを教えてくれました。

シマウマはシマがありますが、たくさんのシマウマが走ると、ライオンは目がちかちかして疲れてしまいます。

これは神様が動物を守るためにくれたものだと、彼女は教えてくれました。

おもしろい話ですね。

皆さん、私達カトリック円山教会も、目の前に大きなチャレンジがあります。

それはライオンではなく、教会のバザーです。

そのバザーが無事に終わるために、アフリカの看護師のアドバイスにならって素晴らしいチームワークをもち、お互いの命を守りましょう。

そして、来てくれる市民に、私達の愛情を示しましょう。

私は主任司祭として、2回目の教会バザーです。

私は特にバザーの時に、みなさんの神様への愛をもっとよく感じています。

先週も藤大学で札幌教区100周年のミサの時も、私達の教会の担当の役割があり、同じことを表しました。

その時私は時差ぼけで参加しましたが、皆さんを見て、すごくうれしく、誇りに思いました。

私達の教会信者達は、イエス様の救いを信じていて、感謝の気持ちでいろいろな仕事をしています。

それは素晴らしいことです。

みなさん、バザー頑張りましょう。

私はあまり役割がないですが、たくさん食べますし、たくさん買います。

よろしくお願いします。