[ケン神父様のお説教] 年間第6主日 | カトリック円山教会のブログ

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2015年2月15日

年間第6主日

カトリック円山教会

ケン・スレイマン神父


第一朗読 創世記3・16-19

第二朗読 一コリント10・31-11・1

福音朗読 マルコ1・40-45


みなさんおはようございます。

(ケンちゃんは咳をします。ゴホッゴホッ)

みなさん、すみません。みなさん、インフルエンザの心配をしていますか?

心配しないでください、ケンちゃんはインフルエンザではありません。

でも、2000年前の人々はとても皮膚の病気について、恐怖を感じていました。

もちろん、その中で一番ひどい病気はハンセン病(癩病)でした。

現在、私たちにとって同じ恐怖は、最近アフリカであったエボラ、数年前のSARS、そして30年前からあるエイズですね。

その現在の病気の治療がまだ無いように、2000年前にもハンセン病の治療の方法がなかったので、とても怖かった病気です。

それ以外にも、2000年前にはまだ医療のケアが進歩していなかったので、病気の原因が霊的なものと信じていましたから、病気の治療のために、神父さんに相談してくださいと頼みました。

その証拠として、この第一朗読の中でモーセがアロンのところへ行って病気を治すように頼みました。

アロンはモーセの一族の司祭でした。

イエスさまの時代までにその文化があり、彼も治した患者さんに病気の回復を確認するために司祭に会いに行ってくださいとお願いしていました。

もちろん、その時代にテクノロジーはなく、検査などはできなかったので病気が治ったかどうかの確認は司祭の主観的な意見によって決まりました。

たぶん、誤診はいっぱいありましたね。

とっても残念でしたね。

なぜなら、その診断があったら、社会から離れる運命にありました。

第一朗読の中にかいてありました。

ハンセン病の診断があったら、自分の衣服を裂き、髪もほどくべきです。

ですからみなさん、誤解しないでください。

ケンちゃんはハンセン病では無いです。

実はみなさん、ご存知だと思いますが、私は看護師のボランティアとして韓国のハンセン病の病院に勤めて居ました。

私はこの病気について深い関心がありました。

いつか特別な講演をしたいと思いますけど、今日は大切なポイントを少し経験から話したいと思います。

まず、ハンセン病を説明するために、ボランティアが必要です。

ボランティアはいますか?

偶然ですが、クリスマスの前に、ミスタークリスマスツリーを覚えていますか?

今日も来ています。

今日、ミスタークリスマスツリーもボランティアをしたいと言いました。

でも今日ツリーはないです。

ハンセン病の診断は本当に大切です。

なぜなら、103の別の皮膚病と似ています。

私は、アメリカ、インド、日本、韓国で教育を受けました。

一番実用的な教育はインドで勉強しました。

なぜなら、インドは世界中の患者さんがいます。

もちろん、ハンセン病になったら皮膚が悪くなります。

でもその原因は神経が問題です。感覚がなくなります。

早く診断をするために、感覚のテストがとても大切です。

Ok,ミスタークリスマスツリーに目を閉じながら、鳥の羽を触れて、感じたら言ってください。

まず、顔をしましょう。

感じますか?そして、手を伸ばしてください。

感じますか?

足を出してください。

感じますか?

ジャジャーン診断結果は…ハンセン病はある・なしです!

良かったね。神に感謝。

もし、感覚がない場合、その近くの皮膚を切って、顕微鏡で検査します。

ハンセン病には2つのタイプがあります。

LタイプとTタイプです。

Lタイプの患者さんは、生涯薬を飲まなければなりません。

感染の可能性があるからです。

Tタイプは、何年間か薬を飲んで完治することもあります。

1935年から薬が発明されましたので、だんだん世界中に広まっていて、ハンセン病は以前より少なくなりました。

実はハンセン病とエイズと似ているところは、感染する病気です。

95%の人はこの病気を受けませんが、残り5%は心配です。

多分、完全に無くならないことはないと科学者たちは考えています。

私も、その病気について専門でしたので、一番危ないことは、病院の医者たちの教育が足りず、誤診になることです。

私はニューヨーク病院に勤めたときに、2回その病気を見つけましたので、ちょっと有名になりました。

やはり体験から学びますね。

私は韓国に行ったときに、患者さんたちはとっても遅くに薬をもらったので、体が悪くなっていました。

体はひどかったです。

なぜなら、体の神経は、一度死んだら回復しないからです。

とっても残念です。

その雰囲気の中で、一番大切な薬は、優しさと愛です。

私は忘れられない体験があります。

一つはその時、皮膚治療のために患者さんの部屋を訪問しました。

この時、年寄のおばあちゃんが、目も見えないし、指もありませんでした。

彼女は私たちの信者でした。

私がノックすると、彼女は大きな声で神に感謝といいました。

それは信者たちの習慣です。

韓国語で、チャンミイズニンム。

そしておばあちゃんが、ケン看護師様、ハンセン病にかかることよりひどいことはありますか?といいました。

私は少し考えて、はい、あります。

ハンセン病にかかっても、看護する人がいないことです。と言いました。

おばあちゃんが私の手をとって、カムサハムニダと答えました。

やっぱり私はそのような体験から、看護の仕事をやめて神父になるために勉強しました。

なぜなら、薬よりも一番大切な薬は人間の愛と学びました。

大昔の人々と私たちが似ていることは、時々私たちが他の人々を外見で判断します。

現在の世界で特に若いものたちは外見が大切なので、いい鞄、いい髪、いい携帯、大切と信じています。

でも私たち人間は外側だけではなく、内側もありますね。

私たちは外側の服をとおして、人々にメッセージを送ります。

でも私たちの内側を神様が見ています。

わたしたちカトリック信者たちは、内側の部分を直すために、信者になりました。

その内側の心の問題は、医者と薬で治すことはできません。

神様の愛と希望と恵みだけが、その魂の中に治す力が入れます。やはり教会の秘跡を通して、内面を直すことができます。

社会では、病気について大きなパニックが時々ありますが、罪の病気についてはあまり心配ありません。

罪も感染することがありますね。

特に若いものたちが、好きな先輩のことをみて、従います。

例えば、たばこを吸う事や、スピードをだして運転することなど。

だんだん、病気のためにワクチンがつくられていますが、罪の病気のためにつくることはできません。

その代わりに良い模範が一番良い薬です。

もうみなさん、北海道ではハンセン病はありませんが、別な怖い病気、障害、ホームレスの人々、困っている人々がいるでしょう。

今日の福音のイエス様の模範から学びましょう。

困っている人々を無視しないで、時間を捧げて、関心を持ちましょう。

そして、優しい行いと、言葉を通して、困っている人々を励ましましょう。

それも薬と同じです。

今週の水曜日から、四旬節が始まります。

四旬節のクライマックスはイエス様のご復活です。

ご復活の重要なポイントは、神様は人間の罪を直しましたので、死んでもご復活するということです。

やはり、神様が私たち人間に2回目のチャンスを与えてくださるように、私たちも周りの人々にも、2回目のチャンスを与えましょう。

それは、愛です。

ありがとうございます。