vol.112 JR東海が自前の鉄道博物館オープン! 名古屋『リニア・鉄道館』へ行く | 旅ブログ Wo’s別荘

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 前作までのベトナム旅シリーズを終え、今作から再び国内です富士山

 

昨年、JR東海が本格的な鉄道博物館をオープンさせましたクラッカー

その名は『リニア・鉄道館』、先日行って参りました。早速ご覧頂きます^電車
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『新幹線の博物館に行くんだから新幹線で行こう』wという事で、去る3/16で引退した↑"300系ひかり"乗り納めも兼ね、名古屋駅に着きました新幹線
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リニア鉄道館へ行くには、一旦名古屋駅で改札外へ出て、第3セクター・あおなみ線に乗り換えますリサイクル

JR東海にしては意外かもですが、自社沿線ではない立地です。

名古屋駅からあおなみ線で約20分、終点・金城埠頭駅が博物館最寄り駅ですチューリップオレンジ
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初めて名古屋駅に降り立った人に、↑あおなみ線改札の場所を見つけるのは一苦労かもしれませんあせる

初めてどころか、いつも名古屋駅を利用している人でもわかりにくいとの声があるというあおなみ線改札。JR名古屋駅内にあるんですが、メインのコンコースからはずいぶん離れた『太閤通南口』の隣にあります走る人
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あおなみ線用の券売機は数が少なく、博物館へ行く客が多い時間帯は↑臨時窓口で手売りもしていました。

 

あおなみ線、正式には『名古屋臨海高速鉄道・西名古屋港線』という長い名前^です。2004年に名古屋市や愛知県、JR東海等が出資する第3セクターとして開業しましたブーケ1
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あおなみ線の駅は、JR名古屋駅に隣接して(※というより中にある)設置されており、元々国鉄が貨物線として使用していた線路も一部利用して造られたので、軌間もJRと同じです。現在もJRの貨物列車が乗り入れています。

 

でもこのあおなみ線、JR東海も出資していますが、メインの出資者は名古屋市なので、実際の運営は"JRの支線"というより"名古屋市営交通の一環"として位置付けられています。

端的な例として、当初はJR東海のICカード・TOICAは使えず、名古屋地下鉄やバスのICカード・マナカのみ導入していましたロボット

(※2012春から相互使用可能に)
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あおなみ線は、全線高架です。

↑途中、JRの貨物基地や近鉄の車庫も車窓から見え、けっこう楽しい眺望です。

起終点を除いて途中9駅ありますが、通過・退避線設備はなく、全列車各停で運転していますカメ
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↑あおなみ線電車は4両編成、朝夕約10分毎、昼間は15分ヘッドで運転(※2012年現在)されていますが、元々車社会の名古屋、乗客数が予想を下回り、経営は厳しいとの事ですあせる

 

しかし、これから行くJR東海館が終点の金城埠頭にオープンしたので、あおなみ線にとっては救世主(?)となるのかもですキラキラ
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"西名古屋港線"の名の通り、名古屋駅からほぼまっすぐ南下した電車、↑終点近くなると港湾の光景となってきます船

伊勢湾岸道の↑巨大な橋、ツーリング作で時々渡っていますが、これが車窓にみえてくると終点/金城埠頭駅です。
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↑金城埠頭駅到着フラッグ

コンコースの片隅に、↑ミニ鉄道グッズコーナーがありました^電車


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駅から出て、高架下をくぐると~

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↑大きな、斜めの屋根が印象的な建物が眼に入ります目

JR東海・『リニア・鉄道館』ですビル
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同館は、名古屋市立の"ものづくり交流エリア"の一角にあります。車で行く場合は、ここに駐車場があります車
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開館時間(10:00)の少し前に行ったんですが、↑既に行列が出来ていましたあせる

同館のオープンは昨年(2011)3月、1年近く経つんですが、人気は相変わらずです男の子

 

これからいよいよ館内へ入りますが、大宮のJR東日本・鉄道博物館との違いもみていきたいと思いますグッド!

【※以下略称↓】

『大宮』とあるのは、JR東日本の鉄道博物館、

『弁天町』は、大阪・JR西日本の交通科学博物館、

このリニア・鉄道館は『東海館』とも書きます。

(※大宮鉄博は、過去作2008年9月upのvol.33「た、大宮鉄博に現る」で訪ねています。ご覧下さい)クリップ

 

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チケットを切り、入場すると~
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まず、大宮と最大の違いが、早速導入部分に感じられます。

↑は、メイン展示室に入る前の"前室"、『シンボル展示』のスペースに導かれますとかげ
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シンボル展示室には、スポットライトに浮かぶ、↑『新幹線300系試作車』&『リニア試作車』が並びます。

そして、もう1両は・
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かつて日本の鉄道を支えていた↑SL(※C62)が、堂々と新幹線の横に並んでいます。なかなかインパクトある展示方法です目
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この中で、↑リニア試作車は車内にも入れるようになっています。
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実際に山梨実験線で走行していた『MLX01-1』で、2003年にリニア世界最高速度581kmを出した、その実物です^星
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そして、『日本鉄道技術の粋』を結集したこれら3両を、一段高い所から見下ろしているのは、↑国鉄バス1号車です。このバス、元は東京・神田の旧交通博物館にあり、その後同館閉館に伴い大宮へ移転したんですが、現役時代に愛知・岡崎を走っていたという事で、東海館へ譲られましたバス
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入ったらいきなりメイン展示になる大宮と違って、"プロローグ"があるというのが、独特の演出です^お月様

 

この"シンボル展示"で、入場者の頭をすっかり"鉄道モード"にさせてからw、メインの展示室へと誘う算段です^かたつむり

 

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そして、メイン展示室へハチ
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お~

歴代の新幹線車両が、ズラリ並んでます^グッド!

東海道新幹線が大黒柱の、JR東海らしい展示です。
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順番にじっくり見ていきます^新幹線
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開業半世紀の東海道新幹線、100系、300系など歴代の車両が揃っていましたが、僕はやっぱり新幹線といえば↑『0系』ですキラキラ

 

1964(昭和39)年の新幹線開業当時から運転され、以降改良を重ねながら、2008年の引退まで、なんと3216両も製造されたそうです。

やっぱり"夢の超特急"といえば0系です^新幹線
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車両だけでなく、↑新幹線に関するいろんな周辺設備も展示しています。
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座席等の車内設備は勿論・
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↑『マルス』と呼ばれる、旧式の指定券販売システムもロボット

列車名や線名が書かれたノート状の金属板をめくりながら、そこに空けられた穴に棒を差し込んで発券していた機種です。一昔前の、みどりの窓口の風景を思い出しますクローバー
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2012現在最新の『N700系』に至るまでの進化の過程も、わかりやすく展示していますメモ
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なぜか根強い人気を誇る、↑『黄色い新幹線』・ドクターイエローの旧型(※総合検測車)も展示チューリップ黄
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Wo的に気になったのは、JR東海の博物館だけあって(?)、方向幕の表示を全て↑"新大阪行"にしていた事。東海道新幹線は山陽新幹線と一体運用なのに、一つ位"博多行"にしといてもいいと思うんですが、こういう所はJR東海チックwあせる

 

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少し前後しますが、入場券購入時に"運転シュミレーター抽選券"が付いてきます。

大宮の鉄博にも運転シュミレータがあって子供に人気ですが、大宮では長蛇の列に並ぶ(※2012当時)のに対して、ここリニア鉄道館では『抽選制』(※追記・2016年から一部先着制に)

 

『運転/車掌/N700』の3種類から、希望する券を切り取って、シンボル展示入口にある抽選箱に入れておくと、抽選してくれますベル
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メイン展示室の一角に↑抽選発表コーナーがあって、日数回抽選があります。僕も"運転"に申し込んでいたので、発表時間に合わせて抽選場所へ行ったんですが・ヒツジ
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抽選時間がきました時計

オペレーターのお姉さんがすすめていく抽選作業を、周囲の人が真剣に見守るw目
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僕は残念ながら外れましたw叫び

 

↑当選番号は画面表示もされます。ここのシュミレータですが、抽選で当たっても"有料"です(※大宮はSLを除き別料金なし)あせる

在来線運転は100円なのに対し、N700と車掌体験は、当選者が少ない上に料金も500円と割高なんですがあせる、マンツーマンで手取り足取り指導してくれるからだそうです^

 

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抽選にも外れたところでw、次は在来線車両の展示をみていきますしっぽフリフリ

冒頭は新幹線の写真ばかりでしたが、実は同館、在来線車両の展示も充実しています(※その理由は後述)電車

 

大宮鉄博では、展示室中央にターンテーブルがあり、その周囲を囲むような車両配置なのに対し、ここ東海館では直線に並べて展示しています。
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旧型国電からディーゼルカー、機関車、客車に至るまで、多様な車種を蒐集していましたキラキラ

 

JR東海が総力あげて長年準備し、満を持してオープンした同館ですが、なぜここまで車種が充実しているのか、一つ理由がありますひらめき電球

 

同館所蔵の在来線車両の多くは、1991年から2009年まで開設されていた、飯田線・中部天竜駅にあった『佐久間レールパーク』に展示されていたもので、同館へゴソッと移動してきたという訳ですベル


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僕が同館で一番見たかった車は、↑戦前"関西急電"として京阪神の都市圏で活躍していた、モハ52です。

 

関西では、省線電車(※現JR)と私鉄の競争が戦前から熾烈に繰り広げられ、現在の"新快速"と同様の速達快速列車が、当時から既に運転されていましたDASH!


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当時の別料金不要の快速列車としては、破格の車内設備とスピードで、阪急や京阪等、並行する私鉄と乗客獲得戦を展開していました。"新快速"の源流は、戦前からあったんです馬
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クリーム色と茶色のツートンは、後の117系新快速の塗色にも使われました。(※この館にも保存されています、後程)


ここで、「こんな関西にゆかりある電車が、なぜ大阪・弁天町の交通科学館でなく、名古屋にあるのか?」という事ですが・

その理由は、このモハ52は晩年、豊橋~辰野を結ぶ飯田線に転属して長く活躍していたので、国鉄民営化時点で配置されていたJR東海のものという事ですあせる


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国鉄ディーゼル特急の代表作、↑キハ181系の1号車や・
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これまた国鉄時代、↑近郊型電車の代名詞・111/113系のトップナンバーもここにあります星

Woは↑のクハ111-1、現役時代に東海道線で何度か乗った覚えがある、懐かしい車です^
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この車は車内見学可長音記号2

国鉄式セミクロスの車内、懐かしいキラキラ

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僕が学生の頃ふつ~に走ってた113系。博物館入りとは、時代の流れを感じます(※年がバレますがw)あせる
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次は、さらに古い年代の電車。

こげ茶色の旧型国電です^

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↑のクモハ12形、戦前の省線電車を代表する車両の一つで、飯田線で近年まで使われていました。

 

この↑黒光りする塗色と、リベットと呼ばれる鋲のイボイボが目立つ車体、まさに往年の"省線電車"です。

本作では『飯田線』の名がよく出ますが、飯田線は、国鉄末期~JR発足前後まで"動く電車の博物館"と言われた程、古い電車が全国から転属してきて活躍していました星
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又、在来線の特急といえば、↑の車両も外せませんペンギン

初代"振子電車"381系霧

 

JR東海管内では中央西線『しなの』に使われ、台車に装備された振子装置車体を左右に傾け、カーブの多い同線で速度が出せるよう設計されました(※現在のしなのは、後継の新型車で運転)


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↑こんな車両もひらめき電球

"建築限界測定車"です。

車両から突き出た↑トゲトゲで、線路の周囲に障害物が無いか調べる車両です。その独特の外見から"おいらん車"という別名もあります音譜


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同館の名物車両といえば、↑も外せません。

先程の省線電車と同じこげ茶に塗られていますが、電車ではありません。全然違う違う仕組みで動く車です。

これは・

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↑は、『蒸気動車』、ホジ6000型です。

蒸気機関と客室を同じ車両に搭載した、いわば『ディーゼルカーの蒸気版』です。全国で保存例はここにしかない珍車です(※国重文)

しかし、客室に煙は流れてこなかったんでしょうか?どんな乗り心地だったのか、大変興味深いですあせる


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在来線ラストに、↑機関車の名車を3両紹介しておきます。

晩年飯田線で活躍していた電機、↑ED18型です。
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そして、大宮鉄博にもありますが、SLの中で最も優美なスタイルといわれるC57型(※愛称/貴婦人)

 

大宮にある135号機は、北海道で我が国最後のSL定期旅客列車を引っ張った記念すべき車ですが、↑はそれとわずか4番違いの車です。
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そして、お召し列車からブルートレイン、荷物列車まで幅広く牽引し、国鉄末期に全国で活躍していた電機、↑EF58型です。

僕の子供の頃はこの機関車、ふつ~に山陽線を疾走していて、日常の風景でした(※又々年バレですがw)DASH!


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大宮のような迷路型の並べ方でなく、↑けっこう直球勝負で車両を見せている東海館。新幹線中心の館というイメージですが、実際見学すると在来線の車もなかなかの見応えでした。しかし、大宮のように貨車や荷物車は無かったのが惜しいところですヒマワリ

 

-*-*-
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次は、メイン展示室の片隅にある模型ジオラマペンギン

鉄道関係の博物館には必須の設備です^

童心にかえって見学しますパンダ
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こういう巨大な鉄道模型レイアウトは、大宮や弁天町にも勿論ありますが、同館のジオラマは当然、JR東海の特徴を出して造ってます^

↑メインは新幹線で、ちゃんと新幹線専用の線路を走り回ってます新幹線

 

両端が東京と大阪になっており(※スカイツリーや通天閣も控えめに建ってました^)、そして中央には、ドーンと名古屋駅や名古屋城が鎮座していますw目

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運転・照明は朝から始まり、日中~夜へとすすんでいくのは大宮や弁天町のと同じなんですが、この東海館ジオラマが他と違う最大の特徴は、学芸員によるナレーションが無いことカラオケ

 

大宮や弁天町では、運転を担当する学芸員さんがマイクを持って「さて、夜もふけてまいりました」とか解説しながら運転していきますが、ここ東海は、列車や街中の効果音のみ(※2012当時)

又、写真手前の道路に置いてあるミニカーのうち、何台かが実際に走る仕掛けが凄かったです^車


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盛り沢山な展示、ホント堪能しました虹

しかし、まだあります^

 

次は、屋外展示ですチューリップ黄
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一旦、ドアの外へ出て、屋外展示場へコスモス
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ドア外には、↑童話の挿絵に出てきそうなかわいいSLと、そして大いに見覚えのある電車が男の子
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この、おとぎの国から来たようなSLは、岐阜県の東濃鉄道で走っていたもので、軌巾762mmの"軽便鉄道""ナローゲージ"と呼ばれる規格の鉄道でした。(※JR在来線や名鉄、東急等は1067mmの狭軌、新幹線や京急、阪急等は1435mmの標準軌)

 

↑のSLが走っていた東濃鉄道は、岐阜県の多治見や土岐市から2路線有してましたが、1978年までに全廃され、現在はバス会社として存続していますクリップ

 

そして~

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私鉄との競争が激しい東海地区/京阪神都市圏の快速用として、国鉄が力を入れて新製した↑117系電車ですDASH!

 

元々は京阪神近郊の新快速用に、1980(昭和55)年にデビューした電車で、先程のモハ52・関西急電の現代版として、国鉄末期に私鉄との競争を繰り広げた名車ですキラキラ

 

2012現在は、JR西日本(※湖西線や草津線等)や東海(主に大垣~米原間)で実際に乗ることができますが、東海の車は現在この塗色ではなく、白地にオレンジの帯です電車

(※2022追記:東海では引退しました)
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この117系3両のみは車内で飲食可で、お弁当&休憩スペースになっていますナイフとフォーク

(※2022追記:このうち中間車2両は解体、ラストに後述します)

 

-*-*-
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次は再び館内へ、メイン展示室の2Fに上がります右上矢印

メイン展示室を見下ろせるよう、壁を囲むようにデッキ状の回廊が巡らされているのは、大宮を似たつくりです目
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大宮は、この回廊に年表等があるんですが、ここ東海館は、傍に展示室が並んでいますドア
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↑懐かしい国鉄の時刻表(※1970年11月号)

"ディスカバー・ジャパン"キャンペーンの告示ページが開かれていました。そこに書かれている文章、抜粋すると・

 

『人も、動物も、虫も、魚も、本来のいきいきとした姿を失っています。それでもなお私たちは、成長と繁栄を謳おうとするのでしょうか。本当の成長と繁栄は、人間が人間らしい豊かな環境と、豊かな精神に生活の充足感を持った時に生まれてくるものです・』(※後略)

 

↑これ、大阪万博が開かれ、高度成長まっ最中の1970年に書かれた文です。こんな、未来を予見したような文が時刻表に載っていたとは・

まるで、現在の日本の姿を見透かしているような内容に驚きました霧
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実車展示と同様、史料も新幹線のものが多かったです。

戦前計画された"弾丸列車"計画が、戦後に引き継がれて新幹線計画の土台の一部になっている事も解説されていました新幹線
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↑日本が一番元気だった昭和の高度成長期、万博輸送に活躍した頃の新幹線が展示で甦っていました星

このリニア・鉄道館のテーマは、『夢と思い出のミュージアム』との事ですが、新幹線の歴史って、まさにそういう事かもです新幹線前

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↑は新幹線開業記念のプレート(※レプリカ・本物は東京駅に)

『この鉄道は、日本国民の叡智と努力によって完成された』

この文言には感涙します汗

 

全国が焼け野原と化した終戦からわずか19年後、世界銀行から融資を受け、世界初の高速鉄道、そして当時世界最速の超特急を開業させた日本。新幹線開通の1964年にはオリンピックも開催、その戦後復興ぶりに世界が驚き、注目した年でした。

こういう展示を見ると、今の日本も元気を出さなきゃと思いますグッド!


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↑2Fには、カフェテリアがありますコーヒー
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カフェテリアの奥の廊下を突き当たると、一番最初にテーマ展示で見た、↑国鉄バス1号車を間近で見ることが出来ます目

 

このバス、1930年に岡崎~多治見間で、鉄道省営として日本最初に運行されたバスです。冒頭前述の通り長年、神田の交通博物館で展示されていました。

 

その後神田の閉館とともに大宮に移動しましたが、リニア鉄道館オープンにあたってJR東海が譲渡をうけ、名古屋へやってきました。

なお、岡崎~多治見間はその後国鉄岡多線が開通し、現在は第3セクター・愛知環状鉄道が引き継いでいます電車


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見学おわり、ホント充実した展示でした新幹線前


国鉄が民営化された際、当時国鉄が所有していたミュージアムのうち、神田の交通博物館はJR東に、弁天町の交通科学館と梅小路SL館はJR西日本に、各々引き継がれました。

 

しかし東海エリアには何もなく(汗)、そんなJR東海が"満を持して"つくったであろうこのリニア・鉄道館、今作ご覧の通り、大宮や弁天町には無い"東海色"を随所に出していましたサーチ

 

しかし今後、継続して何度も来てもらえる博物館となるためには、いろんなイベントや企画展、そしてこまめなリニューアルも必要になってくるのかなとも思いますあじさい
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再びあおなみ線で、名古屋駅に戻りますリサイクル

 

もう一つリニア鉄道館に難を言えば、この"あおなみ線とJRの連携"は、もう一工夫ほしいところです。

欲を言えば、博物館の入場券をセットにした割引切符や、JR名古屋駅とあおなみ線との乗換え改札口設置等、あおなみ線の増収のためにも、両線のアクセス(※接続)改善も必要なのかなぁと僕は思いますわんわん
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ラストに、金城埠頭駅に貼ってあった↑謎の告知を紹介しておわりますw

リニア・鉄道館、一度訪ねてみて下さい^ウサギ

 

 

 

 

(※2022/2023 文一部修正)

 

 

 

2022追記:

同館展示車両のうち、381系1両と117系2両が、先年"スペース不足"とやらで解体処分されたそうです。

保存が目的の博物館で保存車両を解体するとはどういう考えなのか?とも思いますが、JR東の大宮鉄博でも過去にそのような事例があり、鉄道会社で自らが文化財を保存していく事の限界のようなものも感じます。

又、博物館内に限らず、全国各地で屋外展示等されている鉄道車両も、腐蝕等で解体されるものが相次いでいます。

今後も増えてくるであろう、保存が望まれる鉄道車両をどう守っていくか、鉄道会社や設置者任せではなく、ファンも含む広範な人々での議論が必要になってきていると思います。