今年は梅雨明けが早かったのであるいはと思っていたが案の定又かという状況になっている。低気圧と前線のなせる技か知らないが東北、北陸、新潟、福井、東海と線状降水帯が西へ移動しつつ未曽有の大雨を各地に持たらしている。河川氾濫、土砂災害、浸水に襲われた人々は生まれて初めての経験と異口同音に言われる。気象庁は観測記録史上最高の降雨量と言う。ここ5、6年いやもっと前から異常気象に日本列島は呻吟している。我鹿児島県は平成5年8月6日の記録的大雨に依り、鹿児島市内の甲突川というそう大きな川でもないのだが大氾濫を起こし、多くの犠牲者と土砂災害、浸水被害をもたらした。このところ本県では大きな被害はないが、今回の各地の被害を見て人事とは思えない。地球温暖化とかCO2のせいだとか言われ世界各地で洪水や旱魃、高温による山火事等が連日報道される。自分だけは大丈夫ではなくいつどういう形で起きるか分からない災害に対して役所や国に対して善処を求めるだけでは駄目で、究極は自分の身は自分で護るという覚悟が必要と思われる。新型コロナ7波も猖獗を極めており、医療逼迫に鑑み各自治体から主体的な要望が政府に求められる事態になっているが、専門家会議も含め抜本的な対策が中々取られないのは日本の宿痾と、国民皆諦めの心境ですねー。ロシア、ウクライナ紛争も半年にもなるが少々テレビ局の緊張のトーンが下がっているようにみえる。この様な混沌とした日本国内や世界情勢の中でアメリカの過去何かと世間騒わがせな民主党人権派を代表とするペロシ下院議長が突如訪台を強行し、一気に台湾海峡、日本西南諸島に緊張をもたらしてしまった。台湾併合を公言して憚らない習近平さんを相当に刺激したようで何と台湾を囲み6ヶ所で大々的な軍事演習を始めてしまった。そして何と日本のEEZ内に弾道ミサイル5発を着弾させたのだ。何とも早や血の気の多い思慮の浅いアメリカと、これ又白髪三千丈の瞬間湯沸し機の中国が何とも迷惑なことをしてくれたものだと私は思っている。

 かつて我国は90年前中国との事変の際もこのような中国の過剰な行動が逆に中国国内の利権が我国と重なる欧米の共感を呼び日本が世界から孤立した記憶を持っている。中国のこのような過剰な反応に驚いてはいけないと思う。先ず大きな犠牲を払う様な軍事行動には出ないと思う。何はともあれ我々は世界と協調し乍ら主体的な外交を心掛ける時に在る。