クリニックで働いていると、たまにですが患者さんが感謝の気持ちとして、ギフトをくれようとします。
日本の病院で働いていた際にも、同じことがたびたびありました。万国共通かもしれませんね。
私が勤務していた病院には、大々的に『お心遣いお断り』の掲示がありました。それでも、グイグイとギフトを渡してくる患者さんやその家族もいました。
こちらは、気持ちだけでありがたいのですが。
さて、カナダのクリニックの場合、患者さんからのギフトはさらに多岐に渡ります。
日本にいた頃には想像し得なかったところでいくと、
・ピザのデリバリー(患者さんもスタッフと一緒に食べる)
・ランチを奢ってくれる(テイクアウト)
・クリスマスシーズンには手作りオーナメント
私は、日本で働いていた頃の習慣があるので、手作りや生もの以外は、患者さんから何か渡されそうになったら、まず断ります。
私は断るんですが、カナダ人同僚たちは、「なんで?せっかくだからいいじゃん。」と私の横で平気で受け取るわけです
(日本の時もそうでしたが、手作りの食べ物は、「ありがとう!」ともらうのですが、衛生面上、私は基本的に食べないです。申し訳ないですが。)
現金もかなり困ります。
あまり断り続けると機嫌が悪くなる患者さんもいます。
ある時は、患者さんが私に$100札を渡そうとしてきたので、
私:「ありがとう。でも、もらえないんです」
→ 患者さんが、$100札を引っ込めて、$50札を差し出してくる
私:「気持ちだけでうれしい」と再度断る
→ 患者さんが、$20札×2を差し出してくる
という値引き合戦のような経験もしました。
この患者さんからは、「僕の文化では、人からのギフトを断わるのは無礼なんだよ。」と言われてしまい、しぶしぶコーヒー代としてだけ応じました。
しかし、Amazonなどのギフトカードだと、もらう側の抵抗感が少なくなるのは不思議です
今のクリニックで勤務していて、1番うれしかったのは、宝くじのチケットです。
宝くじのチケット自体は、高価ではないので、受け取るこちら側の抵抗感も少ないです。
しかも、“ひょっとしたら、当たるかもしれない”という、ドキドキとワクワク感があります。
以前に宝くじのチケットをもらった時には、同僚に当選の確認方法を教えてもらったりしながら、
“これでミリオネアになっちゃうかも”
という淡い期待を当選発表まで抱くことができました。
私の義父は、定期的に宝くじを買うのですが、義父が宝くじを買い続ける理由がよくわかりました。