今日は、運転免許について。
私の働いているクリニックで、運転免許の試験に2回連続で落ちている同僚がいます。
インド出身の彼が挑戦しているのは、オンタリオ州のG2ライセンス。
オンタリオ州では、15の異なる運転免許(知らなかった)があり、自動車や小型トラックを運転するのに必要なのは、Gライセンス。
Gライセンスは、3つの段階に分かれています。
段階1: G1
段階2: G2
最終: Full G
2段階目にあたるG2では、以下の条件で運転できるようになるそうです。
- 経験のある(+ライセンス)同乗者なし
- すべてのオンタリオ州の道路
- ほぼすべての時間帯
私は、Full Gライセンスを持っていますが、この同僚と話すまで、ライセンスの段階について、ぼんやりとしか理解していませんでした。
なぜなら、オンタリオ州では、日本のパスポート保有者は、(条件を満たせば) 試験が免除され、ペーパードライバーの私でも必要書類の提出+手数料だけで、Full Gライセンスをもらうことができたからです(危ないですよね)。
私は今のところ運転するつもりはないので、運転免許証はきちんと身分証明書として活躍しています。
G2に2回落ちた同僚の話に戻ります。
昨年に受けた1回目の試験は、明らかに練習不足で落ちたそう。
そんな彼が2回目の試験を受けたのは、今年3月の終わり。仕事前の早朝からインストラクターと練習したり、かなり気合いが入っていました
2回目の試験は、交通量がトロントより少ないであろう町を選んだそうです。試験を受けるために、当日朝5時台に家を出て、約2時間以上の移動。
試験が終わり、昼過ぎに出勤してきた彼はひどくどんよりしていました
「全部大丈夫だったはずなのに、試験官が俺を落とした。」
彼が1番懸念していた駐車も、指定された線内に車をおさめたのに減点されたと。
私たちとその日一緒に勤務していたカナダ人同僚が、
「彼女(試験官)の国籍は何色だった? 減点された項目の証拠写真を撮っておくべきだったよ。」と。
試験官の肌の色は、カナダ人同僚が予想していたものでした。
私: 「もしそうだとして、肌の色で免許の合否が決まっていいわけなくない?お金も時間もエネルギーも費やしてるのに。」
カナダ人同僚: 「なんとも言えないけど、あり得るよね。」
試験に落ちた同僚は、勤務シフトの後半から頭痛を訴えて、帰宅後に嘔吐したそうです
試験に落ちた同僚は、話を誇張したり事実を歪めてとらえることがある(いい奴なんですが)のと、今回は証拠がないので、実際に何が理由で彼が落ちたかは定かではありません。
彼は、来週に再度G2に挑戦するそうです。今回は無事に合格して、同僚が穏やかに過ごせるといいな思います。