各家の役者総出演。

初演からかなり改訂しての再演との事で余り澤瀉屋色を感じなかった。


二幕目に入った頃に「あれ?誰が主役だっけ?」と思い、初演がどうだったのか知りたくて筋書きの後ろにある上演記録を見た。

で、納得。

初演は主立った役は三代目がやっている。

早変わりもあったのかな?

だから今回のは主役が居ない短編小説的な印象。

それでも役者の成長を感じて頼もしくも有り。

中でもピカイチなのが染五郎!

上手い下手は別として、染五郎って本当に芝居が好きなんだな~と。演じる事が楽しいんだな~と観ていて伝わってくるから私はずっとニヤニヤして彼を観ていた。

若さ爆発だね。

無我夢中なの。 頼もしい。

三代目猿之助の熱い精神を1番受け継いでいるのは染五郎かもしれない。


これは 四代目猿之助が居たら全く違う演出になっただろうと思う。


猿之助が居ない事をマイナスにしないでプラスに上手く転換出来た演目と感じた。


そしてもう一つ。

中車の起用。 もう中車に気を使いながら配役決めるのやめてほしい。

序幕の松永弾正は重要。大きくて格式も有って存在感出さないと芝居が小さくなる。

長袴の扱いも美しくないし台無し。

歌舞伎は様式美だから、衣裳の扱いも美しくないと!


実力の有る役者にして欲しい。

口上もしかり。


三代目猿之助の作った芝居はこれからこうやって様々な役者がやれば良いと思う。

これからも7月は猿之助芝居を続けて欲しいと切に思う。

若手役者も、猿之助芝居を演じながら成長していく事を期待する。


今日はかぶり付き。猿四郎の飛沫を間近で受けて、これでコロナになったら猿四郎のせいだね。



 あとね、これ見たら猿之助にお土産~て思って買っちゃったよ。バカだね、私。(笑)