こんにちは、まるこです
先日、東京都美術館「クリムト展 ウィーンと日本1900」へ行ってきました
感想や購入したグッズなど…思いつくままに書いていきたいと思います
興味ある方、どうぞ最後までお付き合いください
クリムト展
今までのクリムトへのイメージ
展覧会を観る前まで私はグスタフ・クリムトに対して
「ただの絵の超絶上手いネコ好き絶倫おじさん
」
という認識でしたが…
展覧会を観終わった今ではまぁまぁ誤解していたかなと反省しています
ろくに学びもしないでなんかごめんね
展覧会を観終わって、彼の画業のどの辺に感激したとか、こういうとこ他の画家にはないよねとか贖罪として書いていきます
サークル・オブ・ライフ
展覧会を観ていてハッとしたのは、彼は度重なる家族の死に直面し、彼の中に”生命の円環”というヴィジョンが生まれたということについてです。
クリムトにとって生命の表現とは、「愛し合う男女」「妊娠中の女性のありのままの姿」「老いて死にゆく姿」でした。
生と死を見つめ、”性”はその中の一要素に過ぎなかったのですね
クリムトの肖像画
彼の描く女性の肖像画について、展覧会を通して「オッ」と驚いた発見について触れたいと思います
クリムトの描く女性の肖像画は、顔はきちんと写実っぽく可愛らしく魅力的に描かれているけど、衣装や背景は印象派のようで《オイゲニア・プリマフェージの肖像》はとてもポップで明るく斬新で可愛らしかったし、《葉叢の中の少女》は揺らぐ陽光に包まれているようで見ていて優しい気持ちになりました
彼は女性たちの魅力を多様な表現で描き出し、社会的に抑圧されてきた女性を絵の中で開放していたのです(恋人(?)のエミーリエが服飾の世界で女性たちを解放していたように
)
何よ、おっちゃんめっちゃかっこいいじゃん
日本画の研究について
ここでもう一点、誤解が解けた件を書いていきます。
一昨年の年末年始くらいだったっけ?国立西洋美術館でやってた「北斎とジャポニスム展」の中で、”クリムトは北斎の春画を研究していた”っていうキャプションがあったのですが、まるこはそれ見て「あらやだ、グスタフのクリムトさんたらお盛んなのね
」と、勝手に「ぐふふ
」なテンションで見ていたのかと浅はかな勘違いをしたままだったけど、彼は大まじめに研究していたということを今回目の当たりにしました
展覧会の中に彼の蔵書の中から『日本美術史』と『東洋美術史網』の立派な本の展示があったのですが、彼は日本や中国・東洋の美術の文献を読み研究していたのです。事典のようにかなりしっかりとした専門書で、真面目に研究し取り組んでいたことを知りました。
ほんと勝手に勘違いしてエロおやじとか言ってゴメンね
印象的だった作品について
《ユディトⅠ》
”ホロフェルネスの首を取った勇敢な女性”というよりは彼女の官能性と女性としての匂い立つような魅力が表現されていたのが印象的でした
絵の前に立った時、まずユディトの挑戦的なまなざしと恍惚の表情にしばらく見入ってしまいました。きっとみなさんそうだったんじゃないかと思います
そして金の装飾やユディトの半分隠れた裸体に視線を移してゆき、最後に鑑賞者はホロフェルネスの首を発見する
この絵は観る者の視線の動きを意識して書かれているように感じました。
ユディトの恍惚の表情、そして裸体に見とれた後にホロフェルネスの首をやっと見つけた後で、ユディトともう一度目が合う
その時彼女に「やっと気づいたのね」とでも言われているようで見透かされ挑発されているような感覚になりハっとしました。
《ベートーベン・フリーズ(原寸大複製)》
複製とは言え、壁画まるごと精密な原寸大で再現されていて、漏れ聞こえる第九の壮麗さ(※)も相まってかなりの迫力で迫ってきてただただ感動でした
(※おそらくどなたかの音声ガイドの音楽がものすごい音量で音漏れしていた。もしくは特殊な方法でBGMがかかっていた。もしくは私の頭に直接語りかけるように音楽を流してくださった方がいた。)
壁に展開されるのは黄金の騎士が幸福を求めて敵に向かい、楽園にたどり着くまでの旅路。天使たちによる歓喜の歌の合唱と男女のキスで締めくくられています。
金やガラス、真珠層などの素材を用い、輝きの中に歓喜が表現されたまさにクリムト黄金時代の傑作
そもそもベートーベンはシラーの詩に感激し、自身作曲作品の歌詞としてその詩を織り込んだそうですが、クリムトはその詩や曲に着想を得て今度は絵として表現しました。
ある芸術を違う芸術の形で表現出来るの(「音楽を絵に」や「詩をダンスに」など)って素敵です
そういうことが楽しめるホモサピエンス素晴らしいよね。まるこ本当ヒトで良かったよ
(何の話?)
ミュージアムショップと購入したグッズ
それでは最後にミュージアムショップで購入したグッズをご紹介
ショップは本当に魅力的なグッズがたくさんでもう本当に何買って良いか予算内にどうやっておさめようか選ぶの大変だったよ~
で、予算も限られているので今回は”部屋に飾りたいもの”基準で選びました
購入ししたのがこちら
紙オンリー
おわりに
まるこからは以上です。
素敵な作品についてもっともっと書きたいのだけれど、長くなるので自重します
クリムト展の魅力はこれだけではありません
今回の記事で触れなかったけど、風景画もまた違った魅力があったし、確か日本初公開の《女の三世代》も写真で見るのとはまったく印象が違いました
また、現在同時期に六本木・国立新美術館で開催中の「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」にも行ってきたのですが、こちらの展覧会とリンクしている部分もあってとても楽しめましたそちらの記事は
こちらから
最後に大切なお知らせ
最後までお読みいただきありがとうございました
「私もクリムト展行ったよ」
「私も展覧会行こうかしら」
「クリムトおしゃでいいよね」
「まること美術館デートしてるみたいだったよ」
などなど、思ってくださった優しいあなたいいね
してってちょーね
あ、ごめんなさい、そして最後に宣伝します
まるこは「ストーリーを身にまとう」をコンセプトに、ハンドメイドアクセサリーを制作(細々と)販売しています
美術館巡りに身に着けたいシリーズもあるよ
最近の一押しは
クリムト《接吻》モチーフ
《エミーリエ・フレーゲの肖像》モチーフ
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