話がどんどんガンダムから離れているようだが、しばらくお待ちください。
どっちにしても大した内容ではありませんので・・・くれぐれも期待はされないようにお願いします。
 
当時国内出張はしょっちゅうで、特に原子力発電所の定検に行くと半年間出ずっぱりなどがあり、出張は
自分の仕事の一部だと思っていたけれど、まだ海外への出張はしたことはなかった。
それでも、急な出張は常に発生し、
 
「お前今から出張に出れるか?」
「いや、レンタルビデオ返さないといけないし・・」
「オレが返しといてやる」
「着替えもないし」
「行ってから買え」
しょうがないなー・・・・
「実はもうタクシーを呼んである」
「ええっ!!」
 
と言う風に、出張命令書(技術員派遣命令書)一枚で、今から出張に行け・・・などと言うのが当たり前だった。
とは言え、いきなり一人で海外へ出張しろとはさすがに言わないと思ったら、とんでもない話で、
長かった福井の出張がやっと終わって、工場に出勤し旅費の精算やら、報告書の作成をしていると
出張手配師のO主任がやって来て
 
「テッツ君長い間ごくろうさんやったなー」
「もう清算すんだんか? 」
 
などと・・・妙にやさしいのだ・・・、いかん、これはなんかあるぞーと警戒をした・・。
 
「あのなー明日からまた出張に行ってほしいやけれどなー」
ほらっ来た!!
しゃーないこれも仕事だ・・・・。
 
「良いですよ。今度はどこですか?」
「いやーそれがなー・・・遠いんや」
「福井より?・・・じゃあ仙台?」
「いやーもっと遠いんやー」
「もしかして北電?」・・・当時北海道泊原発の立ち上げ作業もやっていた。
「いやーじつはな○○○○○国連邦なんやー」
「なんとですか!!」
「経理に連絡しといたから、旅費と航空券貰ってなー」
「今日はもう帰ってええけん。」
「あっ、帰る前に営業行って海外出張の手引きと特別教育ちゅうのを受けといてねー、ついでに図面もなー」
「ちょっと待ておっさん!!どんな工事で、何日ぐらいの予定か教えんかい!!」
 
O主任いそいそといなくなった・・・・。
これは怪しい・・・・怪しすぎる。
きちんと出張内容の説明がない時はロクな内容の仕事ではないぞ・・・。
 
と文句を言っていてもしょうがないので、設計によって図面一式を回収してから
営業に行った・・・・。
そこで「海外出張の手引き」「預けてあったパスポート」「航空券」などを旅費と一緒に渡される。
ちょうどそこにいた同期のO松にこれこれこう言うところに突然行くのだが、どういう状態なのか?
と尋ねてみた。
 
「大きな声では言えんけどな・・・小さい声では聞こえんゃろな・・・」
「あほー!!ちゃんと正直に説明せー!!」
「実は現地で火力発電所を作っていたんだけど・・・」
「知っているわ!!出荷試験したのオレだし」
「いや、だからお前になったんよ」
「実は壊されたんや」
「えぇ!!でもあの国は、中東で政情安定している唯一の国って聞いたでー」
「いや、ちがうんや!!」
「なんやテロちゃうんかい!!」
「誰が壊したんや?」
「ぼしょぼしょぼしょ・・・・・」
 
まーよーするにアレだ。
日本から行っている我々の関係者の誰かが、大ヘマをやらかして
据え付けを間違え、現地で閉鎖盤をぶっ壊した・・・という事らしい・・・
当然代替の盤を作って送るのだが、製作や試験の日数が必要なので
それまでの繋ぎ・・・・と言うか人質と言うか・・・そんな感じ。
 
「じゃあ俺は外国まで怒られに行くんかい!!」
「まーがんばってなー」
だめだ、みんなして責任逃れしまくってる。
こりゃO主任が逃げるわけだ・・・。
と言っても、業務命令が出ちゃったものは仕方がない・・・
とりあえず準備物を買い出しに行った。
 
指定のサムソナイト、それを縛る帯みたいなもの
電圧変換機やら、山登り用の冬用下着・・・夜は6~7度だそうだ・・・やら
当座必要なものを買い揃える。
 
 
 
                                 という事でやっと昨日までのお話につながる・・・つづく