賃金体系は、入社してから定年まで、自分がある年齢になった場合どのくらいの給料を
もらえるのか分かるものでなければならないのですが、これは概して高校・大学の新卒
を出発点としています。
大部分が新卒者で、中途採用が少ない場合には、中途採用者も何とか賃金体系に組み
込むことができます。
しかし、すべての社員が中途採用者であれば、賃金体系を作るのは困難を極めます。
年齢給+職能給といってもピタッと当てはまらないのです。
それでも「自分の給料は何故この額なのか」と社員から聞かれたら、社長としては答え
なければなりません。納得のいく説明ができなければ、社員の不信感、不満はつのり、
モチベーションが下がるだけでなく、会社を辞めていくかも知れません。
やはり何をどのくらいしたことに対して、どのように評価して賃金に結びついているの
かを明確にしておく必要があります。