以上述べてきたように、退職金制度をどのようにしたらいいか、「適年」の移行先をどのようにしたらいいかを検討する上で、一番重要なことは、退職金制度の目的、確定給付型か確定拠出型か、退職金の支払い形態、退職金ないし拠出金・掛金等の計算方法について、十分検討をして退職金規程を作成ないし改訂することです。


 その後で、「適年」の移行先をどのようにするかを検討することになります。間違っても、退職金規程をそのままにして「適年」の移行先だけを決めてはいけません。「適年」の移行先は、退職金の積立制度の問題であって、単に手段にしか過ぎないのです。