退職金の支払い形態としては、退職一時金、退職年金、退職金前払いがあります。

 当初は、退職金は会社の内部積立金から一時金として支払われるのが一般的でした。その後、経済の高度成長期の下で「適年」などの優遇税制が図られ、退職金の年金化が進みました。

 そして、最近では、退職金を退職時以降に支払うのではなく、在職中に支払ういわば退職金の前払いという形態を導入するところが出現してきました。これは確定拠出型の退職金制度であり、将来の退職時に支払うべきものを在職中に月々支払うものです。したがって、月々の支払いさえ履行していれば、会社はその後何らの責任も負わないのです。